【2021年振り返り】動画やブログを始めて感じたこと
2021年はあっという間だった。
だんだんと1日の体感スピードが速くなっているのかもしれない。
現に生活の中で変化を感じることも減ってきている。
しかし日常を現状維持させることの難しさは、ここ数年で身に染みるようになった。
コロナ禍で中高年のみならず、若い世代までもが職を失い、寒くなってきたこの時期に路上生活を余儀なくされている。
そんなニュースを暖かい部屋で見ている自分は、どうすればこうならずに済むのだろう。
その前に、考えなければならないことがあった。
今年の春に仕事を辞めた。
元々バンドの活動を中心に考えていた僕は、活動費を稼ぐという目的以外、特に何も考えずに前の職場を決めてしまった。
働きやすかったものの、ずっとこのままやっていこうとは思っていなかった。
それに、最初に会った頃よりも明らかに白髪が増えている直属の上司を見れば、続ける気持ちも薄れていく。
とはいえ、ずるずると勤めていたものだから肝心の自分自身について考えることが疎かになってしまった。
一方バンドの方は、多忙な時期を終え、かなり落ち着いてきていた。
多い時だと大学の追いコンだろうか。
5日間のうち11バンド出演。
スコアなしで60曲以上を一か月で覚えた。
懐かしいが、もう二度とあんなことはできない。
それはともかく年齢なども考えてこのタイミングだろうと考え、忙しくなる時期だったが、仕事を辞めさせてもらった。
しかし、時間ができたからといって転職活動に全振りするのは少々もったいないような気がしていた。
今年に入ってwebマーケティング・ライティングの本を読んだ。
手を出したことのない未知の領域。
まだ全てを理解できているとは言えないが、コンテンツ作りに興味が湧くようになった。
時間だけはあるし、自分もクリエイターなら何かできることがあるはず。
日々の時間労働やバンド以外で新しい領域を開拓できないか。
そう思ったことがきっかけで、動画やブログを始めることにした。
前置きが長くなったが、ここからは昨年新たに始めたことを3つ振り返っていきたいと思う。
①YouTube
次の仕事が決まるまでの間、参加しているバンドも休ませてもらった。
このタイミングで音楽は辞めようかと考えたりもしたが、すっかり習慣となった毎日の練習をいきなり切るのは気が引けた。
かといってライブなどの目標がない中での練習は絶対に続かない。
そこで、活動が再開できるまでの繋ぎとして演奏動画を作ることにした。
必要最低限の機材はあったし、どちらかといえばオリジナルよりコピバンの方がやっていた時期は長い。
でも自分で作るとなると本当に大変だった。
オケと演奏音源のバランスがうまくいかなかったり、思い描いている感じに編集ができなかったり、身近で演奏動画をやっている人の方が反応が良かったり。
動画を作るたびに心が折れる。
とはいえ実際に収録・撮影・編集を自分でやってみると、案外夢中になってやってしまう。
やっぱり製作は自分の性にあってるんだな。
なかなか凝った動画は作れなかったが、0.1秒単位のカットや挿入する画像のレタッチを覚えた。
あと実際やってみて変わったところといえばスタジオの使い方だろうか。
撮影は日頃お世話になっているスタジオでやらせてもらった。
スタジオって本来は音を出すところなのに、と思いながら。
あまり数字の目標は立てていなかったが、再生回数が増えると嬉しかった。
最近では海外の方からコメントがくるようになった。
見た時は本当にびっくりした。
自分の演奏が、身内だけでなく、海の向こうの人たちに届いた。
これはまぎれもない自分がやった結果。
動画への期待値は低かったが、思いもよらない反応をもらうことができた。
極端に反応が悪かったらやめようと思っていたが、ある動画の再生回数が100回を超えたり、なんとチャンネル登録(!)をしてくださる方も。
ハードルは低いが一応「成功」とみなして今後も続けていきたい。
②note
ブログを書くのは高校生の時以来だ。
今やCMSのバリエーションも増えて自分に適したものを選ぶのはなかなか難しい。
実際やってみて分かることもあるだろうし。
その中でもnoteを選んだ理由は、企画・コンテストの開催や記事の販売など、クリエイターの活動を支援する体制が整っているからだ。
フォーマットがシンプルなのも気に入っている。
最初はだらだらと日記を書いていたが、やはり一つ一つテーマを考えた方がいいと考え、演奏動画の解説、エッセイ風にしてみたり、noteのお題にも挑戦してみた。
ちなみに今年一番読まれた記事はこれ↓↓
僕のバンド時代を振り返った記事だ。
今まで投稿しても大体一ケタとかだったのに、この記事は投稿後1日で50PVを突破。
もちろんnote全体でいえばまだまだ低いが、初動でそんなにも伸びたのは初めてだった。
あの時頑張って本当によかった。
ブログを始めて半年ほど経つが、長文を書くことにまだ慣れていない。
昔はスラスラと書けたはずなのに...。
noteのクリエイター支援の恩恵を受けるのはまだまだ先になりそうだ。
③Filmarks
おそらく一番更新したサイトではないだろうか。
この3つの中で一番調子が上がっていると思う。
Filmarksは鑑賞した映画の記録やレビューを投稿できるサイトで、日頃からよく映画を観ている僕はすっかりハマってしまった。
映画だけでなく、ドラマやアニメの記録もできる。
最初の頃は新作のみレビューを書いていたので、新作と旧作で反応のバラつきがあったが...
それでは読み手の反応を得られる機会が少ないので、すべての作品にしっかりレビューを書くようにしたところ...
かなり安定して反応をもらえるようになった。
やはり記録するだけでなく、映画を観て感じたことをしっかり文章にして伝えることが大切なのだと学んだ。
作品のレビューは、ライティングの語彙力を増やすのにも良いと聞いている。
この「映画好き」という力を活かして、今後もたくさん映画を観て、もっともっとレビューの数も増やしていきたいと思う。
以上、3つを振り返ってみた。
基本的に文章や動画による発信だったが、これらを実際にやってみて感じたのは、文章や動画による情報発信はすぐに反応を得られるわけではないということ。
今までの仕事やバンドでは、対面でのコミュニケーションがほとんどで、お客さんがどういう反応をしているかはその場で判断ができた。
しかしネット上で発信した情報は、相手の都合やタイミングに左右されてしまいがちで、反応を得られるまでに時間がかかってしまう。
有名な方々とは違い、僕のような末端のクリエイターは、コンスタントに制作の本数を増やさなければ多くの人に見てもらうことはできない。
でもそれに気づけたことは今後続けていく上での糧となっていくはず。
今回の活動で、今までグループに所属しているだけだった自分が、1人で発信したらどんな反応が得られるのか確かめたかった。
その界隈全体でみたらまだまだ底辺のレベルだが、やっていくことで評価をしてくださる人たちがいることは間違いないと確信できた。
今後も発信はやっていく。
一体どんな発見があるのか、これから楽しみでならない。
今月下旬から新しい仕事が始まる。
と同時に今年からwebデザインの勉強も始めることにした。
コンテンツ制作に関連した技術を学ぶためだ。
この技術を手に入れれば、きっと自分の希望する未来が待っている...
かどうかは分からない。
このコロナ禍でどれだけ人の夢が破れただろう。
第一希望の大学でリモート授業を余儀なくされた大学生。
客足が遠のいて廃業に追い込まれた経営者。
経営難でクビを切られた労働者。
進んだ先で明るい未来が待っているとは限らない。
どんな未来が待っていようと、僕たちはその運命を受け入れる覚悟が必要だ。
夢が叶うことを期待するのではなく、もしダメだった時に、自分で地の底から這い上がるための力を、僕はつけたい。
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