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初体験はほろ苦さと共に【文学フリマ京都8レポート】

個人出版レーベル「HS書架」代表の春紫苑です。

昨年初参加した『文学フリマ京都7』から、今回で3回目となるリアルイベント即売会『文学フリマ京都8』。X(旧Twitter)でタイムラインにポツポツと流れてきたつぶやきを見ると、直前で諸事情により参加を断念された方もいらっしゃったようです……。

そんな中、HS書架は運良く予定通り参加することができました。参加表明については前回記事をご覧ください。

今回も「初体験」に「坊主の危機」など、色々と貴重な経験ができましたので、さっそく感想を記していきたいと思います。

夜と朝の初体験

何やらピンクの見出しで期待感を煽って恐縮です(笑)。HS書架メンバーが遭遇?した「文学フリマ京都」の初体験。その夜の部は、共同出店者の方と集まって、「前夜祭」という名の飲み会を行ったこと!

HS書架のメンバーととらつぐみ堂さんの面々で、知り合いの焼き鳥屋さんに行きましたが……。

いやぁ、めちゃくちゃ楽しかったです!!

だって考えてもみてください。同じ属性の人が目の前にいるんですよ?話題を振ったらだいたい10倍になって返ってくるんですよ?さらに料理がほっぺた落ちるぐらい美味しいんですよ?(そして毎回料理の写真を取り忘れる私……SNSに全く向いていない(涙)

リアルで会うのは前回の文学フリマ大阪以来だったのに、10年来の付き合いかってぐらい、話が弾みましたね。そしてとらつぐみ堂さんがおっしゃった

この集まりのような読書会を開きたかった

というフレーズ、首がもげるほど私もうなずいてしまいました(笑)。

ちなみに集まったお店は四条大宮にある「極」という焼き鳥屋さん。機会があればぜひ訪れてみてください♪

食べログ

↓ロジウラTVというYouTubeチャンネルで紹介されていました。


そして朝の初体験とは……?

実はこれまで文学フリマ(京都7、大阪11)に、出店者として参加した2回とも、朝の準備を手伝うボランティアに行っていたのです。ところが今回の文学フリマで、初めて一般(?)出店者として参加。

なぜって?そりゃあ前日飲み過ぎ……ゲフンゲフン。事情は察してくださいませ。

お通夜のような午前

去年9月に参加した「文学フリマ大阪11」で、ブース設営のコツは掴んだので、今回も手早く設置することができました。

ブースの様子。個人情報に配慮しています

向かいならぬ、後ろ三ブースに隣、隣の隣まで挨拶回りのお土産配りをすませ、いよいよ文学フリマ京都8の開始アナウンスが流れます。

と、さっそく書架のブースに初訪問者が!なんと去年の文学フリマ京都7にも来てくださった隠岐左近さんが、またも差し入れを携え来てくださいました!

↓ちなみに去年の文学フリマ京都7の様子です

登場早すぎて、色々と面白い格好をされていたのですが、嬉しい感情が勝りすぎてツッコミできずじまい。
次から平常心を保つよう心に誓いました(笑)

あと何も言わずにファンアートをこっそり差し入れに忍ばせるの、本当にやめてー!(いつもありがとうございます)

先祖返りの姫王子に登場する王子と狼

小説投稿サイト「アルファポリス」に連載していたお話「先祖返りの姫王子」を、お読みいただいたようです。感謝!

ところが隠岐左近さんの訪問以降、我がブースに参加者の足が止まることはなく、時間が過ぎゆくばかり。11時に一般開場してから1時間が経過しても、左近さんのお買い上げ以外、売上がないという状態が続きました。

これはほぼ坊主という危機なのか!?書架メンバーのテンションは谷底まで落ちてしまいそうでした……。

編集者、福を招く?

午後になり、HS書架の小説「青き石眼のアシュリー」イラスト担当の絵師、さかゐわたる氏と合流。この地点でも売上は芳しくなかったのですが、しばらくすると神月文庫 / Fagrlima(え-29/30)より東京から参戦されたフリー編集者のあだん堂ゆきさん(HS書架の作品も編集を手伝っていただきました)が、ご挨拶に訪れてくだいました(超美麗なgehn氏のイラスト入りポストカードを携えて)。

美麗イラストに酔いしれていたのもつかの間、ゆきさんが戻られた直後から、突如としてHS書架のブース訪問者が急増。作品や商品を手に取っていただけるだけではなく、実際にご購入くださる方も増えました!

その後、HS書架のブースでは、しばらくゆきさんのことを、「福を招く編集者」と呼んだとか、呼ばなかったとか……。

最終結果に代えて

毎回閉会の16時から30分前ぐらいに片付け始めるのですが、今回は撤収ギリギリになってもご購入者様がいらっしゃいました。ありがたや……。

というわけで今回は最終結果を、具体的な数字で公表することは差し控えます。ただし X(旧Twitter)のハッシュタグ #文学フリマで買った本 とともに、HS書架の作品をお写真で掲載されたポストを掲載しますね。ありがとうございます!

※上記以外で「私も呟いたよ」って方がいらっしゃれば、HS書架公式XにこっそりDMをお願いします(笑)。

ほろ苦い記憶とともに

最後に、今回とっても楽しかった「文学フリマ京都」で、唯一後悔したというか、心残りだった出来事があります。

それは一人の女性の訪問についてです。

その女性は、HS書架のブース前で何度もスマートフォンを確認されていました。そしてブースの作品をちらりと確認している様子。何回も通り過ぎては引き返しを繰り返して、ようやく書架のブース前で少し作品を手に取ったりしてくださいました。

しかし、こちらから少しお声がけしたあと、彼女は足早にブースから去って行かれたのです。

この女性の様子、どこかで既視感があるな、と思ったら、これ私のブース訪問と同じやん!ということに思い至りました。引きこもり体質でなかなか自分から声をかけることが出来ないので、話したくても(作品のことを聞きたくても)聞けない、あの行動によく似ていると。

ブースにおとずれてくださった女性は、もしかしたらWEBカタログや紙のカタログで、HS書架のブース場所を事前にチェックされており、こちらめがけてやってこられたのではないかと。

もちろん私の勝手な希望的思い込みなのかもしれません。本当は他に目的があり、書架のブースはその時間つぶしに来ただけの可能性もあります。

ただそれでも私の声がけがうまく出来ていたら、作品の魅力をもっと彼女に伝えることができただろうと思うのです。

もしまた彼女とどこかのイベントで出会えることがあったら、今度こそお話ができるよう、後悔しないようなコミュニケーションを取りたいですね。


最後はしんみり(?)してしまいましたが、以上で「文学フリマ京都8」のレポートとさせていただきます。

長文をお読みいただき、ありがとうございました!


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