EURO2024決勝とコパ・アメリカUSA2024決勝ネット観戦の感想

今回のEURO決勝は、EUROでもW杯でも毎回優勝候補に上がるスペインと、前回大会準優勝のイングランドとの対決になりました。

スペインはスペインらしく勝ってきましたし、イングランドはサウスゲート監督が当初は戦術が無いとボロクソに言われながらも、ある意味イングランドらしく勝ち上がってきました。

スペインは4-2-3-1、イングランドは3-4-2-1ということで、フォーメーション的な対決にも戦術厨は興味津々でしょう。

試合は開始当初からスペインがポゼッションで圧倒しますが、イングランドも決定的なシーンは作らせず。対照的なサッカーながらも前半は0-0で終了。

スペインはあれだけせめて得点の匂いがしないのは問題だなあ、と思っていたら、後半開始直後にスペインらしいボール回しから、今大会最大の発見ラミン・ヤマルのパスからニコ・ウイリアムスが決めてスペインが先制。

イングランドは攻めざるを得なくなり、さらにスペインの攻撃に晒されることも増えますが、最後はGKピックフォードがビッグセーブ連発で1点差の状態を続けていると、70分にピッチに入ったパーマーが73分にシュートを決めて同点に追いつきます。

イングランドはGKからのカウンターで時間も手数もかけずにシュートまでいけたのが狙い通りだったでしょう。スペインは追加点を取れなかったのが痛い。

これは延長か・・・と意識し始めると、86分、今度はスペインが自陣からパスを手数掛けずに前に送り、最後はこちらも途中出場のオヤルサバルが決めて勝ち越しに成功。

再びイングランドが追いつく時間はなく、スペインが欧州最多の4回目の優勝を果たしました。12年振りということですので、イニエスタがMVPになった2012年の優勝ですね。

イングランドは2大会連続準優勝ということで、悔しい限りでしょうけれど、サウスゲート監督批判も少しは減るんじゃないでしょうか。


さて、次は日本時間8時30分キックオフのコパ・アメリカ決勝です。

決勝はアルゼンチン対コロンビア。アルゼンチンは2大会連続の優勝かつW杯とのダブル優勝を狙います。メッシの国際大会はこれが最後なんですかね。2年後もしれっと出てそうな気がするのですが。

コロンビアは私の記憶が2018年W杯で対戦したときからアップデートされていないのでなんとも言えません。

と思いきや、いきなりキックオフが大幅遅れ。ハーフタイムもショーのために通常15分のところを25分に拡大すると発表していて散々批判されていますが、結構なんというかアレな運営ですなあ。

主催者発表ではキックオフ30分遅れとのことでしたが、約2時間遅れでのキックオフ。南米らしいと言いたいところですが、開催地はアメリカ合衆国なんですよね。共催ながら次のW杯開催地なんですが。

ともかく始まった決勝。いきなりアルゼンチンがメッシのさすがのキープから右に展開して最後はシュートで終えます。

しかしその後はコロンビアペース。何度もエリア内で危険なシーンを創り出します。

一方でアルゼンチンもやはりメッシが中心になって攻撃します。メッシのシュートは味方に当たってGKがキャッチしたシーンは、いったかと思いました。

そして35分、無理してクロスを上げようとしたメッシが軸足をひねり、アルゼンチンサポーターも騒然としましたが、ピッチに戻りました。

前半はEURO決勝と同じくスコアレスで終了。

後半からはコロンビアも継続してチャンスはあれど、むしろアルゼンチンが前半よりもシュートまで行けるシーンが増えてきました。

59分には右からのメッシのコーナーキックをコロンビアがクリアした際にハンドっぽく見え、アルゼンチンコーチ陣から猛抗議があるも何も無し。

64分、相手ボールを追うメッシが膝か足首をやったのか、無接触で倒れ、立ち上がるも足をかばいながらベンチに下がりました。これはアルゼンチンには大打撃ですが、得てしてこういう時は代わりに出た選手が決定的な仕事をするものです。

72分には同じくアルゼンチンのモンティエルも痛めて途中交代。前半の劣勢の時間がスタミナにも効いてきたのか。

直後にエリア内でコロンビアのコルドバが先にボールに触るもファウルを取られました。後半は微妙なプレーでの微妙な判定が続きますが、今回もファウルは無し。両チームお互いあわやPKというシーンでお咎め無しとなったのでちょうど良いですかね。

その直後にアルゼンチンがついにゴール!かと思いきや、その前のスルーパスの時点でがっつりオフサイドだったのでこれは明白でした。

後半はかなりオープンな展開でしたが、両チーム得点ならず、延長に入りました。

延長の前半もゴールは生まれず、実況でもPK戦の話題をし始める中、112分にダイレクトパスを受けて抜け出したラウタロ・マルティネスが決めてついにアルゼンチンが先制します。得点王もほぼ決まりました。

これでコロンビアが死に物狂いで出てくるのは間違いなく、直後の好機にはアルゼンチン守備陣にボールを奪われたところで熱くなりすぎて揉めてしまい警告。コロンビアはカードをもらっている暇もないのですけれど。

その後もコロンビアは色々抗議する場面がありましたが、何事も無く試合終了。アルゼンチンがW杯優勝を挟んでコパ・アメリカも連覇という偉業を達成しました。

コロンビアは前半押しているときに得点出来なかったのがもったいなかったですかね。

EURO決勝に比べると意地と意地、パワーとパワー、スピードとスピードの戦いという感じがして、これはこれで良いものです。こっちの方が好きという人もいるでしょうね。

欧州・南米はこれでシーズン終了ですね。ここからはポストシーズンの選手移籍が本格化していきます。既に日本人選手が何人も移籍していますし、Jリーグからもシーズン中移籍が相次いでいます。ガンバサポーターとしてはガンバ以外の上位陣からはいくらでも抜けていってほしいものです。

しかし、EUROの決勝とコパ・アメリカの決勝が同日で数時間後に行われ、しかもその非が日本では祝日に当たるのは、日本のサッカーファンの大半にとってはありがたいことでしたね。

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