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読んだ本(2023年9月前半)

9月は前半に長編を読みすぎて疲れたので、後半短い本を多く読んだ。そのため冊数が増えてきたので前後半で分割。
通常の月の1月分くらいの冊数を前半だけで読んでる。


極楽征夷大将軍 / 垣根涼介

今年上期の直木賞受賞作。歴史ものは好きなので受賞する前から読みたい本リストには入れていたが、受賞して図書館でなかなか借りられなくなるだろうと思いとりあえず予約をいれておいた。そうしたら、受賞で図書館側が蔵書を増やして予想よりも早く順番が来た。おかげで沈まぬ太陽2巻が読めない。
本書は足利直義と高師直が主人公、二人の視点の太平記である。
長い、とにかく長い。面白いのだがいくら読んでも終わらない。図書館で借りるのは焦って読まないといけないのでお勧めしない。読むのであれば買って読んだ方が良いだろう。
上下2段の段組みで500ページ超の本1冊にするより、上下巻に分けたほうが良かったのではないだろうか。

沈まぬ太陽 2 アフリカ篇下 / 山崎豊子

「極楽征夷大将軍」の予約が突然受け取りまちになったので図書館で借りた二日後には読むのを中断。(とはいえ10ページも読んでなかったが)
テヘラン赴任から帰国直前までが描かれる。
長編の連続でしんどくなってるので、3巻(御巣鷹山編)に行く前に軽そうな内容の本でちょっと休憩。

JK、インドで常識ぶっ壊される / 熊谷はるか

タイトルや表紙の雰囲気とは違って、中身はいたって真面目。語彙としては女子高生らしい言葉もでてくるが、著者の観察眼・洞察力などには地頭の良さを感じさせられる。おそらく日本でも結構良い学校に行ってたのではないだろうか。その後アメリカの大学へ進学したようであるが、頭の良さと行動力で乗り切っていけるだろう。
途中でストリートチルドレンやスラムの問題に触れるあたりから、文章の空気感は明らかに変わる。この本のメインテーマは習慣・風俗の違いの紹介よりも後半のこの部分である。
読後感はJK本を読んだ感じではない。自分の子供におすすめ聞かれたら勧めたい一冊。

火花 / 又吉直樹

今月は直木賞受賞作品を読んだので芥川賞受賞作品も読もうというのはあるが、上述の通り長編の連続で長い作品を読むのに疲れたのでページ数の少ないものをつまんでいっているという感じ。予約を入れている本が予約順位1番になっているので、タイミングの調整という意味もある。
あらすじなどは他でレビューされているし有名な作品であるので書かないが、読んでいる最中は次々読みたくなったのでそれなりにうまいし面白いと感じているのであろうが、読後感がいまいちだった。又吉だからひねった面白いオチを期待したのだろうか。自分としては「なんやそれ。」と感じる終わり方だった。

車の軽い接触事故で通院の相手と裁判で戦ってみました / 鹿島廣幸

軽い接触事故のはずなのに、相手が病院や整骨院に通院するなどあやしいので裁判に持ち込んで、支払いの減額などを勝ち取った話。著者が自営業だからなせる業だというのもある。一般に一生のうち本を出したり裁判をしたりする人はあまりいないので貴重な経験であるとおもう。
著者はこの事故の経験から任意保険の弁護士特約加入のすすめとドライブレコーダーの重要性を説いている。

これで死ぬ / 羽根田治

長編疲れの合間に興味があった本を捌いていってる状況で選定。
サブタイトル通りでアウトドアで死の危険があるような事柄について説明した本。山やる人は半分くらいはすでに知っているし、マリンスポーツやる人も1/3くらいは知識があるだろう内容。これらかアウトドアをやってみたい人とか、すでに知識がある人も情報の更新にはいいのでは、という感じの本。

おりたたみ自転車はじめました / 星井さえこ

おりたたみ自転車で輪行(自転車を分解または折りたたんで専用バッグに入れ、公共交通機関に乗せる行為)して様々な場所でサイクリングをしていく。8割漫画、2割解説。しまなみ海道に来た時の話が載っているので郷土資料として蔵書されていた。
小径の自転車でしまなみ海道を走るのは大変そう(特にアプローチ部分の坂)。自転車の知識や観光地の紹介等も含まれ、それなりに楽しく読める。

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