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上司・先輩とうまくやっていくためのポイント

「上司とうまくいかない」
「上司や先輩と仲良くしていきたいけど、どうしていいかわからない」

このように上司や先輩との関係性で悩んでいませんか?

職場の人間関係が良好であったり、上司・先輩と部下のコミュニケーションが円滑である場合、仕事への意欲が高まることがわかっています。

そこで本記事では、上司・先輩とうまく付き合うためのポイントを解説します!

*本記事は5分程度で読むことができます。


職場の人間関係に悩む若者は多い

リクルートワークス研究所が行ったアンケートによると、若者の離職理由において最も多かったのが「人間関係」でした。

また、ヒズヒッツ社が行った、新卒1年未満に離転職した経験のある若者381名を対象とする離職理由に関するアンケートでも、119名が「人間関係」と回答し、第1位という結果になりました。

このように多くの若者が職場の人間関係で悩んでいることがわかります。

上司・先輩とうまくやるポイント

職場の人間関係の中でも特に深刻なのが、上司・先輩との関係性です。

部下側から上司・先輩と良い関係を築くためにはどのような行動をとっていけば良いのでしょうか。

上司・先輩の仕事に対するスタンスに合わせる

上司・先輩と良い関係を築くためには、まず上司・先輩の仕事に対するスタンスを知り、それに合わせることが大切です。

例えば、わからないことがあればすぐに質問しに来て欲しいのか、それとも一度自分で考えてから質問しに来て欲しいのか、1つの仕事に集中して取り組むのか、同時進行で複数の仕事に取り組むのか、などです。

上司・先輩は、世代も価値観も異なります。
疑問に感じたことはすぐに質問して、上司・先輩の考え方・価値観を探り、擦り合わせていきましょう。

また、質問をすることによって、上司・先輩とのコミュニケーション量が増えて親しくなるだけでなく、仕事に関する知識や考え方についても勉強することができます。

もし、上司・先輩が忙しそうで話しかけて良いのかわからない場合は、毎日5分だけでも決まった時間に話す時間を設けてもらうなど、上司・先輩に働きかけていきましょう。

感情知能を高める

人間関係において、自分と相手の感情についても理解することが大切です。

感情知能とは、仕事への意欲や対人関係の対応能力などその人の特性を表すものです。

感情知能は、

  • 自己感情の識別
    自分がどんな感情状態にあるのか識別できる能力

  • 他者感情の知覚
    相手が今どんな感情状態にあり、さらにその感情を抱いている背景にはどのような要因があるのかも含めて推察できる能力

  • 感情の調整
    自らの思考を高め、より広い観点から正確に状況を判断し、自らを鼓舞することも含めて感情を好ましい状態にする能力

  • 感情の利用
    感情をより良い結果を出すための具体的な思考や態度に結びつける能力

という4つの内容で構成されています。

つまり、感情知能とは、自分と相手の抱いている感情がどんなものなのかを把握し、良い感情ならそのままに、悪い感情なら良い感情に変える能力のことです。

感情知能に関して、大手製造業とそのグループ会社の社員を対象にした研究では、以下のことが判明しました。

  • 部下の感情知能は上司と部下の関係にプラスの影響を与える。

  • 感情知能は、後天的に変化(向上)させることができる。

  • 「感情の調整」と「感情の利用」の能力が高められると、上司と部下の関係は向上する。

怒りやすい、悲しみやすいなど人間には特性がありますが、訓練することでそれらの感情もコントロールしやすくなります。

かといって、いきなり自分の感情をコントロールするのは難しいため、まずは自分が今どんな感情を抱いているのか、上司・先輩がどんな感情を抱いているのかを考えるところから始めることをおすすめします。

まとめ

本記事では上司・先輩とうまくやっていくポイントについて解説しました。

上司・先輩と良い関係を築くことによって、仕事で困ったときに相談しやすくなったり、助けてもらいやすくなります。

日頃から良い関係が築けるように意識すること、上司・先輩に対して働きかけていくことが、良好な関係性を築く第一歩です!


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文献

日経新聞https://www.nikkei.com/article/DGXNASFK0301L_T00C13A6000000/(最終閲覧日:2024年1月17日)

多田浩司(2012)「感情知能の変化が上司と部下の関係性に与える影響」『組織科学』Vol.46, No1, 58-70.