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会社の状況に応じたリファラル採用の導入手法

これまで主流だった求人広告や人材紹介だけではなく、リファラル採用によって採用成功を目指す企業が増えつつあります。具体的な事例も交えながら、リファラル採用を解説していきます。
 
本記事では
・新しい採用手法を検討している採用担当者
・リファラル採用を導入しているが効果が出ていない企業の人事担当者
の方に向けた内容となっています。


リファラル採用とは

リファラル採用とは、自社の従業員に知人や関係者を紹介してもらい、その紹介を通じて採用を行う方法です。少子高齢化の影響で求人広告や人材紹介などの従来の採用手法だけでは十分な候補者を集めることが難しくなってきたため、リファラル採用が改めて注目されています。
最近のリファラル採用では紹介された知人が実際に入社した場合、紹介者に金銭などの謝礼が支給されることが一般的です。さらに、企業によっては紹介者だけでなく、紹介された人にも報酬が支払われる場合もあります。
リファラル制度のメリットは入社後の定着率が高まる傾向にあることです。その理由として、自社の風土を理解した従業員が人材を紹介してくれるので、マッチング精度が高い人材を集めてきてくれる可能性が高いことが挙げられます。加えて、リファラル採用によって入社した知人が職場に馴染むまで、紹介した従業員が気にかけ、フォローをすることが多いため定着率が高まる傾向にあるのです。

リファラル採用のタイプ分類

筆者が採用活動支援をしてきた中で見てきたリファラル採用を「謝礼金の支払方法」で3つのタイプに分けてご紹介します。

 一括払いタイプ

こちらのタイプは入社が決まったのち、謝礼を一括で支払うタイプです。支給のタイミングは出社日や試用期間終了後など様々ですが、まとまった金額を一気に支払うため見栄えが良いのが特徴です。未経験でもいいので、急ぎで多くの人員が必要なSESの企業で導入していました。

分割払いタイプ

こちらは一括で謝礼を支払わず、入社日、試用期間後、勤務1年後といった形で分割して支払うタイプです。最後の支払いタイミングまで、リファラル採用によって入社した従業員が退社しないように紹介者がフォローをしてくれるのが特徴です。従業員数が少なく、従業員間のコミュニケーションが活発な接骨院で柔道整復師を募集する際に導入していました。

継続払いタイプ

このタイプは被紹介者が勤務している限り、紹介者に毎月半永久的に謝礼を支払うタイプです。紹介した人が辞めないように従業員は手厚いフォローをしてくれますが、企業にとっては固定費の増加につながります。応募数不足と離職率高止まりの両方に悩んでいた運送業の会社が導入していました。こちらの企業では1名紹介につき毎月1万円を支給しており、4名紹介したことで毎月給与に4万円が上乗せされている従業員がいました。

この記事のまとめ

少子高齢化に伴い、採用競争はますます激化しています。リファラル採用は自社にマッチした候補者を集めるのに有効な手法ですが、会社の状況を分析し、最適なタイプのリファラル採用を選択することが採用成功には不可欠となっています。