組織の状況を正式に把握し特定する

組織の状況を正式に把握し、課題を特定している人は誰なのだろうか。
経営者?部長?現場マネージャー?人事?現場のメンバー?社外のコンサル?

経営者や人事は情報を把握していると思われがちであるが、
どの立場から見える情報もバイアスがかかっており、断片的な情報である。

経営者は経営者の目線からしか物事が見えないし、
人事も横断的に見てるかもしれないが、やはり人事の目線からの情報だろう。
バイアスはどうしてもかかる。

ではバイアスをかからないように、色眼鏡をはずすようにするべきなのか
というとなかなかバイアスを外すことはできない。
バイアスが有ることを認識した上で、課題を見る意識を持つことが重要である。

バイアスは視野狭窄と言い換えることもできるかもしれない
視野狭窄になると、見えている範囲でしか情報を取得できなくなるので判断が変わる。
人は判断力に差があるというよりは、情報量に差が有るので判断に差が有るという形なので、視野狭窄を防ぐ必要は有りそう。

ではどうやって視野狭窄を防ぐのか?
人・時間・場所・仮想を変えるのが大事。
人であれば、役職、職種、立場、社歴、特性を意図的にずらしてみる
時間であれば朝夕夜、週、月、天気、時間、時期、季節、未来過去等ずらしてみる
場所であれば、オンラインオフライン、オフィス内、社外等を変えてみる
仮想というのは、リアルか想像でわけで見る条件を変えてみる等である

とにかく、バイアスがかかりにくいような形で考えてみるのが大事だ。

導入に戻ると組織の状況を正確に把握するためには、
まずは、情報を集約することが大事だ。
その情報には、情報収集者のバイアスがかかっていることを認識して集める。
集めたあと、状況を整理し、因果関係相関関係を整理する。
その中で、全体に及ぼしている問題を特定する。

問題を特定したら、本当にその問題が起きているのかを検証する必要がある。
検証するときも、都合のいい情報だけ集めて、検証すると正しく検証ができない可能性があるのでなるべくフラットに、クローズではなくオープンで情報を集める必要がある。

問題を特定したら、そのオプションを考えるのは比較的かんたんだ。
問題なのは、特定したと思っていた問題が間違っていたときだ。
一回やった施策は、大きければ大きい程、後戻りが大変なので、実行するときの打ち手がブレないかを意識する。

口で言うのは簡単だけど、実際にやるのは難しい。正解がない。
高速で仮説検証を繰り返して精度を高めて、先人の知恵をかり、
脳に汗を書くように思考するしか無いのかもしれない。


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