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極稀に専門の研究のこと。だけど、ほとんどは映画のこと。

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    最近の記事

    我が家アカデミー賞 2020年受賞作品

    ルール2020年にあらゆる媒体で観た映画の中から、各賞の候補を2人で3つずつ挙げ、最終的に協議の上で受賞作を決定。昔一度観た作品は基本的に除外。 作品賞受賞作: TENET ノミネート: ミスティック・リバー  さらば、わが愛/覇王別姫  ノー・カントリー 寸評: 映画体験、というものを前進させようとしていた『TENET』が受賞。ただ、他の候補作も大変素晴らしかった。「『さらば~』は私のオールタイムベストだから今更なんだよなー」とは或る選者の談。 監督賞受賞者: スパ

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      • 『TENET』に見る時間の横軸と縦軸

        昨日、ふと思い立って 観よう観ようと思っていた『TENET』を映画館で観に行きました。 前提として、エンタメとしての凄味がある本作なので 細かい(科学的)矛盾には目を瞑って観ています。 その上で、自分が受け取ったメッセージの中でも 日本語のレビューが見つからなかった或る話について書いていきます。 時間を逆行する為の回転扉まず、話を整理する為に 重要な役割を果たす回転扉についておさらいします。 上図に描いたように、現代人は左から右へと時間が進んでいきます。 これを順行と

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        • 社会に利他行動の輪を広げるために

          はじめに 新型コロナウィルスが急速に流行し、感染者や死亡者が日に日に増加して社会的な不安が広がっている状況です。 こうした感染症については、自分だけが自衛するのでは病気を十分に予防出来ず、社会全体で自分も他者も守る行動、すなわち、利他行動を取ることが求められます。 現在は、感染予防に気をつけている人は情報も集めてとことん気をつけている一方で、関心の無い人は感染するまでずっと無関心のままでいる、という分断が益々大きくなっているように感じられます。 こうした分断を乗り越える

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          • サービス視点で見るHuman Well-Being【学会発表書き起こし】

             本記事は2020年3月10日に開催された日本LCA学会テレカンファレンスのセッション「企画委員会による サービス学会とのコラボ企画『サービサイジング』」における筆者の発表を書き起こしたものになります。尚、内容は発表原稿に基づいて構成した上で、口頭発表やパネルディスカッションの内容も少し加えて編集しています。  東京大学のホーです。よろしくお願いします。  僕は専門がサービスマーケティングで、且つ、社会学や心理学をやっているものですから。エンジニアが多いパネラーの先生方や

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            • 真冬の打ち上げ花火

              録画していた『億男』を観ました。いや~、考えさせられましたね。 主要なレビューサイトでも「お金について考えさせられた」という感想ばかりがズラリと並んでいました。映画の内容と言えば、高橋一生のぼそぼそ声キャラは多少面白かったものの、汎用な新書の域を出ないものでした。 大学の授業の感想を学生に書かせても、皆が「勉強になった」と書く割りに7割くらいの生徒は何も内容を覚えていない、ということもざらにあるらしいですね。物が溢れかえって生活が豊かになった現代は、「考えさせられたがりの

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              • 2019年我が家アカデミー

                ルール2019年にあらゆる媒体で観た映画の中から、各賞の候補を2人で3つずつ挙げ、最終的に協議の上で受賞作を決定。昔一度観た作品は基本的に除外。 作品賞受賞作:RAW 少女のめざめ ノミネート:この世界の片隅に、雪の轍、エヴァ、アジョシ 寸評: 今年は圧倒的にRAWでした。その衝撃は未だに忘れられない、数年に一度の逸作。 監督賞 受賞者:片渕須直(この世界の片隅に) ノミネート:キケ・マイーリュ(エヴァ)、高畑 勲(平成狸合戦ぽんぽこ)、ジュリア・デュクルノー(RA

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                • 計画された偶発性

                  『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(2011)の感想(レビュー) 早速、第2回にして自分のオールタイムベストに関する話です。相変わらず、補足を付けずに読者が鑑賞済みの前提で話していくスタイルを継続していきます。 今回は、何回観ても強く胸を締め付けられる大好きな作品です。 毎回観る度に新たな発見があり、観れば観る程に好きな場面が増えるので、この映画の好きなところを挙げたらキリがないのですが。中でも最初に挙げたいのはオスカーの人間関係が非常に丁寧に描かれているとこ

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                  • 目を閉じても君が見える?

                    『エヴァ(EVA)』(2011)の感想(レビュー) 8月に観たスペイン映画『エヴァ』が大変素晴らしかったです。Amazonレビューでは、『ロリータ』(1997)を連想させるというような投稿がいくつかあり、表面的な観方しかされていないことが悲しいですね。探した範囲では日本語での興味深いレビューがあまり見つからなかったので、自分の感想を記しておこうと思った次第です。 とあるインタビューで監督がこの作品は「愛の物語」であると発言していたようですが、それよりも敢えて、僕はロボット

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