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村長の嘶き ~マンション・団地で猫を飼おう計画

「馬車は嘶(いなな)きゃ治らない」と言いますからね。

はっ オチをうっかり最初に言ってしまいました。不当なペット禁止ルールを打破してマンション・団地で猫を飼おう計画の続きです。今回は、ちょうど5月末に団地管理組合の総会があったので参加レポートをお届けします。

もっとも総会でペット飼育の件を持ち出すつもりはありません。とはいえ、これまでしてきた「要求」では結局のところ村長しか相手にできていないので、他の理事の顔ぶれや、組合運営に対する団地住民の様子を見ておこうというわけです。

ダメダメ総会を見た

総会そのものについては、うちの団地の運営についてここで詳しく説明しても仕方ないので、話の前提として「主要なダメダメポイント」を箇条書きでお伝えします。

1. 総会前に配られた議案書、来期予算案に間違い多数(数千万円レベル)
2. 議案が少ない(組合員に知らせずブラックボックス化して事を進める)
3. 読み上げていた活動報告が去年のものだと途中で気付く理事長("前例踏襲"が行き過ぎていて違和感がない)
4. 議決時、議案番号と表題が一致しないうえ、すべて議決しないまま終わろうとした(議長はかなりご高齢の様子)
5. 参加者は全体の5%しかいない(現理事や次期理事らを含む人数なので、一般住民はその約半数)

なお理事らの年齢層は思ったほど高くなく「おじいちゃん戦隊」みたいな感じではありませんでした。壇上で偉そうに足を組んでいる若めの男性理事もいたりで、なんとも愉快です。

民度を計る

総会で見るべきは、組合の民度(民主主義意識の高さ)です。ま、参加率5%というだけ「推して知るべし」ですけどね。

しかも事前に配られた予算案はざっと見渡せば目立つ間違いがあるものなのに、約95%が総会には欠席して「賛成」の議決書だけ提出するのはさすがに無責任。そもそも間違いだらけの予算案に賛成しても、訂正後の予算案に賛成したことにはならない気がしますが、法的にどうなんでしょうね。

これまでペット飼育の件や自転車駐輪場の件で、村長(この時点では副理事長)や理事会が住民の意向を確認しようとせず"勝手"に決めてしまおうとすることに憤りを覚えていましたが、住民がここまで「ママにお任せ」状態ではそうなるのも無理はないという気もします。あるいは逆に、前例踏襲に徹しているから住民が関心を失っているのかもしれないけど。前例踏襲をやめて「いざ改革!」しようとしたら目を覚ますのでしょうか?

なお総会での住民からの質問はたった3件しかなく、うち1件は単純な間違いの指摘(まだあったのか、という気はしますが)。組合の運営方針についての質問をしたのは、ぼくと、村長が「有名な○○さん」と陰で批判している天敵……「天敵さん」の二人だけでした。

ちなみにぼくの質問は「物価高対策をしていないのでは? 考えないと」みたいな感じです。これに対する理事長の回答は「年金生活者が多く組合費は上げられない」「修繕費は減らせない」といった感じの、一番増やしにくいところと減らしにくいところを挙げるものでした。

実際には今年は年金も増額されるので、調べもせずになんとなく「よくある言い訳」を口にしただけの、いわゆる「言葉の自動機械©宮台真司」ですね。適当すぎます。

村長VS天敵さん

天敵さんの質問は、数年前に策定されたうちの団地の長期修繕計画についてのもの(など)でした。

実はこの計画、収入を支出が上回る無茶なものになっています。そして策定当時に配布された資料をよく見ると、近い将来、団地全体として10億円程度の借金を背負うことになることを天敵さんは指摘します。しかも当時、そのことを住民に説明していないらしいのです。

それをきちんと説明し、住民の意志も確認して、委員会を設けて対策を講じるべき――という要求を天敵さんは"以前"理事会に出していたのですが、無視され回答もないということでした。

ここでも「もみ消し」を行なっていたわけです。なお、ぼくが要求しているペット飼育の件も、それを理事会が議決して却下したことを総会で報告されていません。住民の資産(しかも100万単位)に関わることを隠すのはだめでしょう。

なお天敵さんの質問に対しては、まず理事長が文書で回答する旨を回答したのですが、それに続いて村長がマイクを握り、わなわな震えた声で次のように言い放ったのです。

村長「今ここで[天敵さん]が話されたこと、この会場のなかでもわかり辛かったひと、たくさんいたと思います。それでお願いです。要望ですが、[天敵さん]に要望です。あの、要約した文章(で)いいですから、ポイントを我々がわかりやすいような文章にもう一度送ってくれませんか? 近々……」

天敵さん「要するに、回答してないでしょ」

村長「いやだから真摯に、[天敵さん]の定義に関してはあれですよ、答えようとするために、我々間違いをしないためによろしく文章で送ってという要望ですこれ」

いきなり「わかり辛かったひと、たくさんいた」と来て驚きです。天敵さんの話はそう長くもなく、定義に悩むような難しい話題はありませんでした。

自分がわからなかっただけなのに、村長はまた自分と"みんな"が一体化しているという勘違いをしてまったく根拠のない主張を正当化しているわけです。子どもが「みんな持ってる」と言えばオモチャを買ってくれる良いお父さんなんでしょう。

ちなみに天敵さんは今回の質問のなかで「あとで文書を理事長にお渡しする」と言っていますし、理事長も質問の意味がわからないなどと言わずに文書で回答すると答えていますが、村長の耳には届いていません。そもそも天敵さんが既に文書で提出したのに無視されたという話ですから、ポイントを要約するまでもなく「提出済みの文書を探し出して読めよ」としか言いようがありません。

結局、村長の発言は「天敵さんがわかりにくいことを言った」と貶めるだけの言いがかりに過ぎず、ひとつも有益な情報がありません。無視したことへの謝罪もなく、ただ黙ってやりすごすのも、相手を貶めてごまかすのも「いつもどおり」の悪質さ全開という感じでしょうか。

ただ、こういうタイプの人は支配力を持ちます。

「意に沿わなければ周囲に悪口を広めるぞ」と、常に周囲にいる人々を脅迫しながら生きているようなものですからね。抗う気がない周囲の人たちは、間違いを指摘することもできず、ただ屈服するのみになるでしょう。裸の村長ですね。

そういえば総会の序盤、村長は、昨年うちの団地を去ったベテラン事務員さんが「よその団地へ移ったとお聞きしている」と半ば恨み節のように言っていました。そして、昨年勤め始めたばかりの事務員さんも1年限りでお辞めになったそうです。

なぜこうも次々と馬脚を露わすのか不思議です。

結論:態度が悪い

そして村長はこの総会を経て、二度目の理事長に就任しました。理事会全体を見渡しても、事前に議案の間違いを指摘してくれた住民に対してお礼の言葉もありませんし、全体に「態度が悪い」という印象でした。

グダグダ総会の最後には、司会の方が「手作りでやってますので~」と言い訳していましたが、そういうレベルじゃない! 小学校の児童会や中学校の生徒会の方がよっぽどちゃんとしているのではないでしょうか。

この泥船をどうにかしないと、ペット飼育以前に、人間すら安心して暮らせないので困ったものです。村長のように人語を解さない「馬の耳に念仏」な人とまともに交渉するのは不可能に近いのですが、ただ一点「口が軽い」ことだけはこちらに幸いなので、めげずに次の準備を進めていきます!

今回のタイトル写真は、うちの団地でみかけた三毛猫さん。
警戒心が強く、猛ダッシュで逃げていきました。

(つづく)


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