【スイーツ】福砂屋は冬のデザート?
こんにちは。まずは、この見事なザラメをみてください。これは昨年末、お歳暮で届いた福砂屋のカステラです。僕は長崎生まれで、子供の頃からこのカステラが大好物でした。父親の転勤で関東に来ると、テレビCMの影響で文明堂が有名だったのですが、やっぱ福砂屋!というのが僕の常識でした。
ありがたいことにこのお中元でも、長崎から僕の大好物が届きました。冬にしたのと同じように常温で保管し、届いた翌日に開封してみたのですが、残念なことに底のザラメがありませんでした。(下の写真)
僕は秘かに猛烈なショックを受けました。ザラメを気にするようになったのは大人になってから。季節に関係なく雑に味わってきたからでしょうか。かつて孔子は、五十にして天命を知るといったそうですが、僕もようやくこの言葉の意味を噛みしめる時が来たようです。(いや、意味が違うだろ)
つまり、福砂屋のザラメを常温保存で堪能できるのは「冬の風物詩」だと知ったのです。夏場は、冷蔵庫で保管すべきなのでしょうか。ザラメがこんなに儚いものだなんて、この歳になって僕ははじめて知りました。まさに、孔子さんと同じ気分です。(だから。。。)
夏のザラメの悲劇。ネットで検索すると、先人たちの落胆ぶりがいっぱいヒットしてきます。でもだからといって対応を変えずに、夏には夏のカステイラ、という福砂屋の姿勢、気持ち良くないですか?
このザラメは、材料を攪拌するときに角をすり減らしながら生地になじませていき、残ったものを沈殿させるそうです。季節や気温によって、生地への溶け込み方が違ってきます。
だから、職人さんたちがザラメの沈殿具合以上に気にかけているのは、溶け込み方を均一にしていつでも同じ味にすることなのだとか。福砂屋は寛永元年(1624年)創業。一貫して同じ製法で作り続けているようです。僕は、こういうお店、大好きですね。
とーーーっても、応援したくなります。
冬のデザートだなんて言って、すみませんでした。しっかりザラメが溶け出した、夏のカステイラも大変美味しかったです。来年は、ただちに冷蔵庫にしまってみようかと思いますが、まぁでも季節ごとの愉しみ方があっても良いかなって思います。
さぁ、もうすぐ東京オリンピックの開会式です。ワインにスモークオイルサーディンのバゲットを味わいながら、家族でテレビ観戦しようと思います。
えぇっ!子供たちが、ネトフリで5等分の花嫁を観たがってるって?
おいおいおい。まぁでも、仕方ねぇなぁ。スマホ視聴にするかぁ。
オリンピック幻想から解放されつつある、文系ヒロ一家なのでした。
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