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【読書】マンバ・メンタリティー

おはようございます。皆さん、コービーブライアントというアメリカの元プロバスケットボール選手をご存知でしょうか。数々の華々しい実績を残した後、2016年に現役を引退。そして2020年1月、大変残念なことに、ヘリコプター事故のため帰らぬ人となってしまいました。

この時は、大げさでなく「全米が泣いた」くらいの衝撃だった。

1996年に高校卒業後18歳でデビュー後、2016年にキャリア最後のゲームで60得点を記録して引退するまで。レイカーズ公式フォトグラファーだったバーンスタイン氏の質の高い写真と、コービーや関係者の印象的な言葉で綴られた本書は、ページをめくるたびに引き込まれる価値ある内容だ。

私は、この本を常に手の届くところに置いている。そして目的に向かう憑かれたような(気持ちのよい)意識からスポイルされたときに、手を伸ばしページをめくるようにしている。その意識を象徴する「マンバ・メンタリティー」という言葉がまとう力を吸収するためだ。

この言葉について説明したい。マンバというのは、アフリカ大陸に生息し素早い動きで一噛必殺の殺傷力をもつ毒ヘビだ。ある時期からコービーは「強い意志と強烈な集中力」をもつこのヘビに自分をなぞらえるようになった。最初はどうやらハッシュタグ程度のつもりで使い始めたらしい。

やがてこの言葉は、もっと多くのものを象徴するようになった。一噛必殺という結果だけではなく、そこにたどりつくためのプロセスや生き方そのものを象徴するようになり、やがて一流経営者なども「マンバ・メンタリティ―」という言葉を使うようになったのである。

私は若い頃、F1ドライバーのアイルトン・セナに憧れていた。頂点にむかって全てを捧げる彼のメンタリティーを愛し、会社のロッカーの扉の内側に彼の写真を貼っていた。起業して目的に向かって歩き始め、自分で自分を律する状況になった今は「マンバ・メンタリティー」という言葉に導いてもらっている。ありがとう、コービー。

かつては朝5時半には起きて、7時半には会社に着いていた。就業時間の中で課業を果たし、帰途につけばよい毎日だった。しかし今は、家族と一緒に朝ごはんを食べ、小学校に送り出した後は自分一人の時間だ。

身支度を整え、Voicyを聴きながら筋トレを行った後、畳一畳分のオフィスに移動して仕事をしている。「マンバ・メンタリティー」という伴走者がいなければ、無為に過ごしていてもおかしくない。

今は土日や夜にする仕事がある。でもそのかわり、平日の昼にゴルフに行くこともある。要するにすべては自分次第なのだ。ただ、ミッションが果たせなければ収入は無くなる。手にした自由と、手離した自由がある。しかし、それも全て自分が選んだ道だ。そこで頂点を目指す。

頂点をつかんだ、コービーの結果だけにスポットを当てるのは間違いだ。肝心なのは、そのプロセスだ。それがよくわかる永久保存版の本である。学ぶべき点が非常に多い。レイカーズではじめて試合に出たとき、日々のトレーニングのとき、彼が何を考え自分を導いてきたかが非常に大切だからだ。

部活動でも勉強でも、目的に向かって憑かれたような時間を過ごしたことがある人は幸せだ。そして幸せなことに、私はその渦中にある。「マンバ・メンタリティー」による努力を継続し、自分が目指す自分に辿り着こうとしている。そんな51歳って、変ですかね?笑笑

それでは皆さん、今日もよい一日を。

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