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連載 扇谷孝太郎 「身体と動きの新法則 筋共鳴ストレッチ」06

身体と動きの新法則
筋共鳴ストレッチ
第6回 「呼吸のゼロポジションを知る」
文●扇谷孝太郎

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前回まででチャクラに力が集まることの大切さがわかったところで、今回からはチャクラムーブメントシステムが本来の動きを取り戻せるように、メンテナンスしていきましょう。

チャクラムーブメントシステムを整えていくと、自然に柔軟性と安定性が向上していきます。これが筋共鳴ストレッチの基本です。そのために、筋共鳴の仕組みや、プリムーブメント、呼吸モード、柔軟性カップリングモーションなどの要素を活用していきます。

まず、呼吸モードの開発から始めましょう。呼吸モードの切り替えは、筋共鳴ストレッチを実践する上でもっとも重要な技術です。

呼吸モードを読み解く

【1】呼吸と隔膜構造の関係

(1) 柔軟性/安定性を高めるための呼吸のポイント
呼吸によって柔軟性/安定性を高めるためのポイントは、以下の4つです。

1 呼吸のゼロポジション
2 身体の後面(背骨)が動く呼吸
3 腹腔内圧(IPA)+胸式呼吸
4 呼気と吸気を使いわける

聞きなれない言葉がたくさん出てきましたね。少し面倒に思われるかも知れませんが、一つ一つ、説明していきますのでお付き合いください。

「呼吸のゼロポジション」を知る

ヨギやダンサー、アスリートなど、身体をよく動かす人たちにロルフィングのセッションをしてきて感じるのは、多くの不調の原因は呼吸法の失敗に行き着くということです。

ついつい運動中の手足の動かし方やフォームにばかり目がいきがちですが、それらを支える基本動作として呼吸があります。

呼吸の仕方に問題があるとその上に積み上げたものがすべて台無しになるので、ぜひとも呼吸についての理解を深めていただきたいと思います。

まず、自分の呼吸と筋肉の緊張について、感覚を高めて行きましょう。


それには呼吸のゼロポジションを知っておく必要があります。

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