6月に読んだ本まとめ①【哲学・お金の不安・ミニマリスト】
【感想:てつがくフレンズ】
哲学に関する記事をブログに書いている作者が原作を書いた本。
ソクラテスやプラトンといった、名前を聞いたことはあるけどよくわからない人を登場人物に、コメディ調で4コマが進んでいきます。
学校教育で哲学を理解しにくい原因は、それぞれの哲学者の個性が見えないからです。本書は、そんな個性の見えにくい哲学者達を美少女に変えて、現代風に楽しめるようにしたものです。
個人的には、本書で哲学を学ぶのは充分ではないと思います。しかし、哲学を学ぶ上で一番大事な「哲学における思想は、その時代の一般論への反論から生まれる」ということは学べるはずです。
世界が右に傾き始めると、大きく左に修正するような思想が生まれ、左に傾き過ぎると右に修正するような思想が生まれます。こういった風に、哲学は進んできたのです。
本書は後半になると話が逸れていくので、中盤くらいまで読んで哲学に興味が湧いたら、同じ作者の「史上最強の哲学入門」を読むことをオススメします。これは、めちゃくちゃ良い本なので、ぜひ一度は手にとって欲しいです。
【感想:お金で不幸にならない11のカルテ】
一言で言うと、「お金に関する間違った考え方を取り除く本」です。
基本的に、お金に関する不安を抱えている人は、子供時代のトラウマが原因です。
トラウマと言うと大げさに聞こえるかもしれませんが、子供時代にお金でトラブルがあったり、親がお金について全く触れなかったりすると、強烈な印象が心の中に残ります。
それが、大人になった時に、お金の使い方やお金の不安感に現れるのです。
お金のトラウマが引き起こす問題は大きく分けると三つあり、「お金を避ける」「お金があればあるほどいいと思い込む」「お金で人間関係を測る」といったものです。
こういったことに対処するためには、何が原因でそうなったかを知り、正しく問題を認識する必要があります。
まずはトラウマ体験を探すことから始めましょう。そして、そのトラウマから学んだことを糧にして成長しましょう。
トラウマによって生まれた行動は、メリットとデメリットがあると思います。メリットを受け入れつつ、デメリットをなくすような対処を少しずつ行いましょう。
【感想:狭い部屋でスッキリ心地良く暮らす】
ミニマリストとして活動しているインスタグラマー25人の部屋を紹介した本です。性別は書いてないですが、おそらく全て女性で、部屋の写真とともに工夫やこだわりも紹介しています。
ここで重要なのが、彼女たちには「こだわり」があるということです。
ミニマリストのイメージは、「全く何もない部屋」や「北欧風のスッキリした部屋」というものだと思います。
しかし、ミニマリストというのは、実際はもっと多様なのです。
本書では、本と観葉植物だらけの部屋も紹介されてますし、間接照明を置いている部屋も多数出てきます。
自分にとって大事なものを増やすために、常識的に必要と思われていたテレビやソファをなくしましょうというのが、ミニマリスト的思考なのです。
また、家事の負担を少しでも減らすために、テプラを貼って管理することで、家族の誰でも家事をできる環境を整えています。家電で家事の負担を減らしている人も多いです。
つまり、ミニマリストとは、自分の好きなものに囲まれて、時間にゆとりのある生活をしたい人のための考え方なのです。
少しミニマリストの考えに共感して頂けたのであれば、家の無駄なものを1つ捨てることから始めましょう。広い部屋でゆったりとした生活が待っています。
他にも読書の感想をまとめています。良ければそちらもどうぞ。
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