dexter franciscocity / 穂座来萬大

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Dexter Franciscocity goes to Santiago de Compostela. ソーシャルプランナ。微熱同盟所属。

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最近の記事

福田和也と「エンタクシー」最終巻

福田和也のことはいずれ、と書きながら、そして福田の本はことごとく売ってしまったんだと思い返しながら、そうだ本棚には雑誌「en-taxi」(以下、「エンタクシー」)の最終巻があったなと思い出した。 「エンタクシー」は、2003年に、福田和也、坪内祐三、リリー・フランキー、柳美里で創刊された〈超世代文芸クオリティマガジン〉と銘打った文芸誌(重松清は途中から編集同人に加わった)。2015年に休刊となった。 「ファイナル号」には編集同人と歴代編集長たちによる、「座談会 最後の円卓

    • トレンド入り

      昨日(2024/9/21)、読書会への出がけに、X(旧Twitter)に「三島由紀夫」がトレンド入りしていたのでちょっと覗いてみたら、文藝評論家の福田和也が亡くなったというニュースがTLに流れていて、彼の作品の受賞歴の中に「三島由紀夫賞」があることで注目されていたらしい。 文芸評論家の福田和也さん死去 63歳 保守派の論客、文壇でも活躍(毎日新聞) - Yahoo!ニュース 福田は坪内祐三とセット、みたいにわたしの中では整理されていて、折につけ読んでいたつもりだがあまり記

      • [240727]パリ五輪、開幕 #2

        7/27日本時間早朝、パリ五輪2024大会が開幕した。いつもながらにオリンピックには関心が薄いのだが、はじまればそれはそれで楽しんでいたりする。 パリオリンピック・パラリンピック特集 - スポーツナビ (yahoo.co.jp) 早い時間での開会式は録画していたのでそれをTVで流しながら、三島由紀夫「豊饒の海」の第一部『春の雪』を読んでいる。 今日の午後、この『春の雪』の読書会があるのだ。 この読書会のテーマは「一年かけて三島由紀夫『豊饒の海』を読む」というもので、今年

        • [240727]パリ五輪、開幕

          ■7.27(Sat.) これを書いている今日は、2024年8月2日(金)で、パリ五輪が開幕してあと少しで一週間になろうとしている。日本は相変わらずの酷暑である。 後半戦が明日8月3日からはじまる。もう後半戦なのか、という感じである。 いまのところ日本勢は〈メダルラッシュ〉だとメディアは報じているけど、例えばそういう言葉遣いが危ういのだと、わたしは感じている。 けっきょく、ステロタイプな思考の枠から離れられないのであり、オーディエンスへの阿(おもね)りがあるのはメディアなの

        福田和也と「エンタクシー」最終巻

        マガジン

        • 三島由紀夫メガラニカ。
          2本
        • 『戦争と平和』を読む日日
          10本

        記事

          [2023.12.23]夢、本、旅

          夜明け前あたりに、ずいぶんと輪郭のはっきりした夢を見た。枕元のiPhoneを手繰り寄せてみると、午前4時過ぎだった。 夢は、わたしがとある読書会に参加するという内容で、覚えているそのはじまりは山手線の線路を眼下に見渡せる跨線橋に、わたし自身が立っているところから。季節はいつだろう。寒くもなく暑すぎない日中である。傍らにはこちらに顔を向けて熱心に説明してくれるおじさんがいる。もちろん、何を言っているのかは不明だが、わたしに丁寧に話しかけてくれている。 どうやらわたしは、村上春

          [2023.12.5]直線的でヌルッとして

          自宅Wi-Fiが機能しなくなって2日目。サポートセンタから電話があって、「とりあえずゲートウェイを見させてくれ」というのが明後日12/7。4日ほどわが家はネット環境がプアになる。辛うじてiPhoneとそのテザリングでネットと繋がっている。 と言っても、ウチの会社の社員もそうだが、案外とこういう環境は多いようで、コロナ禍で推奨されている在宅勤務をせずに出社している連中もいて、「在宅しないの」と訊くと、家にはWi-Fiが無いんですとか会社の方がネット環境がいいんで、というのは年

          [2023.12.5]直線的でヌルッとして

          [2023.11.27]文学のエコロジー?

          たまたま手に取った一冊の本から、自分でも意外な興味が湧いてきて、瘧(おこり)が落ちるまでその興味対象に執着するという体験がしばしばあって、さて今回の「漱石『文学論』を読む」というのはどこに辿りつくんだろうと思ってしまったりする。 山本貴光という名前は知っていたが、一冊も読んだことはなく、たまたま紀伊國屋で手にしたのが、『文学のエコロジー』(講談社)。 文学のエコロジー? 咄嗟に文学とエコロジーとが結びつかない落ち着きのなさに、思わずあとがきを読む(まあいつものことだけど)。

          [2023.11.27]文学のエコロジー?

          [2023.11.26]史学概論のレポ作成

          気がつくと、朝から雨が降っていた。ぐんぐん気温が下がっていって、わたしも昨夜はいささか呑みすぎたせいもあって、体調はまったくよろしくない。 午前中、クルマを半年定期点検に出す。まあ中古車を購入したが、それなりにあちこちガタが来ているよう。 2時間ほどの待ち時間の間に、コメダで[史学概論]レポ作成を進める。この科目の課題テキストが厄介で、訳文が悪いのか原文がそういうものなのか、何を言わんとするのかいまひとつ判じえない。オレのアタマが悪いんだろうけど。 制限時間内でなんとかテ

          [2023.11.26]史学概論のレポ作成

          [2023.11.25]アイドルに吸い込まれる

          在学中は(いまも〈おかわり〉状態で文学部在籍ではあるが)、コロナ禍もあって一度も足を運ばなかった(運べなかった)学園祭に、いくら息子のお願いとはいえ、なんと連続して二度も出かけるとは。 それにしてもコロナ5類移行後とあって、今日は寒い寒いと言われていたが人手にはまったく影響ナシではないか。 昨日は法学部各ゼミの研究会をうろうろとしたが、今日はポケモン、射的(サバゲー)、プロレスなどなど息子リクエストを巡回。結果「学園祭、やべえな」と息子に言わしめて、最後は学園アイドルグルー

          [2023.11.25]アイドルに吸い込まれる

          [2023.11.24]反抗

          夜、娘がプチ家出した。 家出というか、塾に行きたくないと拗ねて塾まで遠回りしたのだ。その結果、塾には行かず(行けず)、われわれ夫婦はあちこち探しまくり(携帯は持たせていない)、先生たちには迷惑と心配をおかけすることになった。 彼女は近所のコンビニの入り口にいた。 当然わたしは大激怒する。路上で彼女の腕をつかみ、その場で怒鳴りまくった。周りの人は大いに驚いたろう。申し訳ないですが、これはもう止められなかった。 もともとこれには経緯(いきさつ)があって、前夜、彼女はゲームに淫

          [2023.11.23]めまい、怠惰の日

          勤労感謝の日。もともとは宮中行事の新嘗祭に由来する。祝日のネーミングからは一見するとリベラルな感じもするのはGHQの施策によってのこと。息子は半分嗤って「勤労怠惰の日」と言ったが、あと20年もしたら今日口走ったことを後悔するぞ。 といいつつ、わたしは朝からいつものようにスマホで語学アプリを起動させて英語のざっくりトレーニング。勉強というには烏滸がましい。 その後はスイカゲーム。なかなか3000点台に乗らないな。怠惰の日でけっこうけっこう。 学園祭にでかけるはずが子どもたちの

          [2023.11.23]めまい、怠惰の日

          [2023.11.22]趣味と道楽

          先週まで録り溜めていた分の「葬送のフリーレン」をすべて観終わってしまった。少し大きな山を越えて、彼らの旅はまた続くみたい。大陸魔法協会だって? 物語のはじめのころ、フリーレンの愛弟子フェルンが、師匠フリーレンによくこう尋ねていた。 「フリーレン様はどうしてそんなに魔法を集めるのですか」 それに対するフリーレンの回答は、 「本当にただの趣味だよ」 である。 彼女は大陸に点在する民間魔法をせっせと集めていて、それを得るためには肉体労働も辞さない。 しかしというか、それにして

          [2023.11.21]老いる

          NHK大河ドラマ「どうする家康」の放映も残すところ4回。若く秀麗なる豊臣秀頼に比べ、家康は老いからは逃れられない。関ヶ原の戦いののち、彼を支えてきた忠臣たちは続々と鬼籍に入り、征夷大将軍に任ぜられた時(1603年)には家康は60歳だった。 大坂夏の陣でようやく豊臣家を滅ぼして、元和偃武を宣言したときには、家康は72歳という計算になる。 彼はほぼ一生をかけて、応仁の乱以降安土桃山時代を経て、日本国内で大規模な軍事衝突が起きない世を成したのであり、わたしたちは令和5年の約1年のあ

          [2023.11.20]フランス文学概説レポ

          月のころはさらなり。 17:00にフレックスで退勤して、子どもたちの晩飯支度して、3時間ほど机に向かって、大学の[フランス文学概説]レポート作成。 久しぶりにテキストの海へダイブしていた。 3時間ほどで何とか草稿をあげて、風呂にもダイブ! 3000文字(文字指定アリ)のレポだったが、本文中は行ったり来たりが多くて参ったな。参考文献が5冊程度は寂しいかもしんない。 一晩寝かせて、提出します。

          [2023.11.20]フランス文学概説レポ

          [2023.11.19]退場

          何だかんだで、ワタクシ史的には珍しく初回からずっとリアルタイムで観続けているNHK大河ドラマ「どうする家康」。放送開始から方方で噛みつかれているが、わたしには別段そんなに悪くないドラマだと思えるものの、それは完結してから整理してみたい。 今回の第44話(11/19放送)「徳川幕府誕生」の回で、家康の忠臣で徳川四天王のうち本多忠勝と榊原康政が死去というかたちで〈退場〉した(ちなみに、井伊直政は榊原康政の台詞中に死んだと語られる)。 メモとして、杉野遥亮の公開インタビューを置い

          慶應通信のころ #1

          銀鼠です。 いつもの日記(といってもまだ3日ほどしかつけていないですが)と体裁を変えて、ちょっとばかり〈やや昔〉を振り返りたいと思います。 わたしは、2023年3月に、慶應通信(慶應義塾大学通信教育課程)の法学部乙類(政治学科)を卒業しました。入学は2017年10月なので、卒業までに5年半かかってしまいましたが、これでも立派な社会人大学生でした。 目算では3年ほど早く卒業する予定で、単位取得やら卒論執筆やらをまずまず順調に進めていましたが、並べて世の中はままならないもので