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[240727]パリ五輪、開幕 #2

7/27日本時間早朝、パリ五輪2024大会が開幕した。いつもながらにオリンピックには関心が薄いのだが、はじまればそれはそれで楽しんでいたりする。

パリオリンピック・パラリンピック特集 - スポーツナビ (yahoo.co.jp)

早い時間での開会式は録画していたのでそれをTVで流しながら、三島由紀夫「豊饒の海」の第一部『春の雪』を読んでいる。

今日の午後、この『春の雪』の読書会があるのだ。
この読書会のテーマは「一年かけて三島由紀夫『豊饒の海』を読む」というもので、今年の4月から始まった。毎月1回、赤坂にある「双子のライオン堂」という個人書店でリアル対面で開催されている。

毎回100ページくらいを読み、だいたい4回で一作を読み終わるという算段。ということは「豊饒の海」シリーズ4作は回数としては16回、一年ちょっとでという単純計算になる。今日はスタートしてから4回目で、この会で『春の雪』一巻を読み終わる予定だ。

前回6月はコロナに罹ってしまい参加はできなかった。そのときにノルマ分のページ数を読んでいなかったから、今日の分とあわせてだいたい本作の半分を読んでいかねばならない。うわ、もう時間がない。

後半に差し掛かって、ふいにこんな下りに出会う。

洞院宮はシォトオ・イケムをおすすめになり、御機嫌麗しく、今年の松枝邸の花見の面白かったことなどをお話になった。こうして御相対(ごあいたい)でお目にかかることは久々であるから、侯爵もまず、一九〇〇年のオリンピック競技の折のパリの昔話などを申上げ、例の「三鞭酒(シャンパン)の噴水のある家」のこと、そこでのさまざまな逸話をお話しして打ち興じた。(p.415)

三島由紀夫『春の雪 豊饒の海』

小説に突然あらわれる、「一九〇〇年のオリンピック競技」。初回のパリ五輪のことだ。素敵な偶然。
しかし、大会の運営自体はだいぶ問題があって混乱したみたいだし、開催期間も5カ月にも及んだという。
ちなみにパリでのオリンピック大会は1924年にも開催されていて、「パリに100年ぶりにオリンピックが帰ってきた」というのは、ここから算出していると思われる。
セリーヌ・ディオンの「愛の賛歌」を聴いたところで、赤坂へと向かうことにする。

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