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[2023.11.24]反抗

夜、娘がプチ家出した。
家出というか、塾に行きたくないと拗ねて塾まで遠回りしたのだ。その結果、塾には行かず(行けず)、われわれ夫婦はあちこち探しまくり(携帯は持たせていない)、先生たちには迷惑と心配をおかけすることになった。

彼女は近所のコンビニの入り口にいた。
当然わたしは大激怒する。路上で彼女の腕をつかみ、その場で怒鳴りまくった。周りの人は大いに驚いたろう。申し訳ないですが、これはもう止められなかった。

もともとこれには経緯(いきさつ)があって、前夜、彼女はゲームに淫していた。それはまあいい。わたしにすれば、やるべきことさえやっていれば何も言わない。
だが、コトは些細なところからはじまった。いつものように「風呂に入って」と家族が彼女に声をかけた。いつもならキリのいいところでゲームを切り上げてくるのだが、その日に限っては娘はなかなか入ろうとしない。部屋に行くとゲームをやり続けている。いい加減にしろと言っても無視するので、「風呂もタダじゃない」と躊躇なく湯を抜いた。

当然、彼女は湯に浸かることはできない、というか、しなかった。
そのまま翌朝へ。わたしに叱られたことを根に持っているのか、身体が汚いままなのか知らないが、まったく起きてこない。ベッドから引きずりおろしたが、そのままピクリとも動かない。
そして、今日は学校を欠席した。

もともと不登校気味の子なのだが、ここ数週間はなんとか登校していて、期末テストもしっかりと受けて、授業も最後まで受けてきた。その内容はどうであれ。かたちの上では、夏休み明けからの不登校もなんとか軌道修正できつつある。
わたしはそれをずっと評価していて、彼女にも伝えていた。その矢先のことだ。

当然、サボったこと(欠席したこと)にたいしてわたしは怒り、問答無用で彼女の携帯やらゲーム機やらをすべて没収した。おそらく今夜の塾も行かせるのに難儀するだろうと推測したが、はたしてその通りになった。
で、冒頭に戻る。

ただし、一点だけいつもと異なることがある。塾での授業数が1コマ増えたことだ。英語の授業を加えた。
というのも、夏休み明けからずっと不登校続きで、さらには夏休みの課題にもまったく手をつけなかった彼女の成績(学力)は惨憺たるものだったから、わたしとしてはここで手を打たなければさらにひどいことになると信じて、塾の先生と相談、もちろん彼女にも相談して授業数を増やした。そのスタートが本日だった。

彼女は納得したわけではないが「仕方ない」という感じで受け容れたように見えたけれど、そうではなかったようだ。
路上でわたしに叱られたあと、かみさんに慰められてふたりでマックに入っていった。テーブルで「授業が授業が」と泣いていたそうだ。「授業が増えなければちゃんと行った」という。
申し訳ないが、それはそのまま素直には信じられない。

腹は減っていたようで、彼女は泣きながらもフライドポテトをしっかり食べておかわりしたという。

だが、もちろん彼女を慮る余地はわたしには、いまのところ、ない。単なる娘のわがまま、というより前日からのサボりの延長だと、わたしは捉えているから。
路上の一件以来、娘とは没交渉。口も利かないし姿も見せない。まあ、あえてわたしが彼女と距離を置いているといったところ。あいだに入ったかみさんは苦虫を噛みつぶしている。

さて、これからどうなるか。

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