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[2023.11.27]文学のエコロジー?

たまたま手に取った一冊の本から、自分でも意外な興味が湧いてきて、瘧(おこり)が落ちるまでその興味対象に執着するという体験がしばしばあって、さて今回の「漱石『文学論』を読む」というのはどこに辿りつくんだろうと思ってしまったりする。
山本貴光という名前は知っていたが、一冊も読んだことはなく、たまたま紀伊國屋で手にしたのが、『文学のエコロジー』(講談社)。

文学のエコロジー?
咄嗟に文学とエコロジーとが結びつかない落ち着きのなさに、思わずあとがきを読む(まあいつものことだけど)。
すると、筆者は漱石の『文学論』を読み解いた、という一文に触れる。とたんに、「文学のエコロジー」うんぬんは飛んでしまい、どうやってあの難渋する『文学論』を紐解いたのだろうかと、わたしの意識はたちまちあらぬ方向へと向かう。
それで、購入しちゃうわけだ。

夜は、仕事で長くお世話になった方の退職祝いを日比谷で。壮行会ともいう。SEとして当社にずっと常駐して30年以上。一貫して請求システムを手がけてもらった。
こういった送別会も今年は数回あって、そのたびに「老い」「退職」「第二の人生」などなどということを考えさせられる。
いや、当事者でない限りそんなことは、ほんとうのほんとうには考えてはいないんだよ、とうそぶいてみる。

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