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【公明党】市議との懇談録

先日、オンラインにて公明党市議との懇談の場を設けていただいた。
短時間だったがとてもいい時間を作ることができた。


なお、最近創価学会・公明党のオンライン会合や懇談の注意書きに「会合の内容を録画、録音、SNS等への転用、転載はお控えください」とあるので、内容には触れない。

今回の懇談は事前質問を送付しそれに市議が回答を行い、さらに聞きたいことを随時質問していく形式で行った。事前質問は絞りに絞って5点にまとめた。
その事前質問の掲載と感想について記していく。(質問は適宜編集している)

事前質問

  1. 商品券

  2. 公務員の人手不足

  3. 精神障害者の支援

  4. 聴覚情報処理障害

  5. 市議会の陳情2件

1.プレミアム付商品券商品券について

質問:以前の支部懇談会で触れられていた問題点について詳細を教えてほしい。


2.公務員の人手不足について

昨年から国会で、官僚の作成する資料や法令の誤りが多発しているとのニュースが相次ぐ(朝日新聞デジタル1月24日)。https://www.asahi.com/articles/ASQ1S5R8FQ1SUTFK00X.html

一方で、官僚の人手不足も指摘されている(NHK政治マガジン)。

また地方公務員ではH17より約50万人の人員減がなされている(総務省)。

ここ数年は増加に転じているが、人員不足の問題は解決されていない。公明党として、公務員の人員増・待遇改善にどのように取組んでいるのか。

3.経済的支援を受けられない精神障害者の支援

他県の精神障害がある友人が困窮している。障害者手帳3級を持っており、これまでは接客業は無理だが倉庫等での軽作業はできていた。しかし同棲解消により実家住まいになると、地域柄接客業しか職がなく現在は無理をして働いてるも休みがち。両親からの経済的援助も受けられず、月々のスマホ代の支払いもギリギリといった状態。
一人暮らしならば生活保護、また障害基礎年金受給対象ならばそれぞれ経済的支援を受けられる。しかし、一人暮らしができない上に親からの経済的支援が受けられない精神障害者が最低限の生活を守るために受けられる福祉制度がない。こうした状況の障害当事者は全国に多数存在すると思われる。こうした困窮者への具体的な支援をお願いしたい。


4.聴覚情報処理障害の支援について

最近聴覚情報処理障害(APD)と呼ばれる、難聴のない聞き取り困難症状が注目されている(NHKニュース)。

APDはAMEDの公募研究として採択され、現在診断のガイドライン作成中(AMED採択課題)だ。

まだ知られ始めたばかりの症状だが、潜在的に多くの人がこの症状に苦しんでいる。APDでは手帳を取得できないが、発達障害とも関連のある症状なので、現在の発達障害者への支援の枠組みでAPDのような症状への支援を拡張できないか。


5.核兵器禁止条約への署名及び批准の陳情への反対について 外1件

以前、市議会では核兵器禁止条約への署名及び批准への陳情がなされ可決されている。公明党からは他の議員が反対意見を述べている。公明党の同条約への評価は高くオブザーバーとして参加する姿勢をとっている。

なぜ署名及び及び批准には反対なのか。

  • 陳情について

議員陳情では辺野古埋め立てに関する陳情が頻繁に起きているが、この市で議論する内容ではないように思える。どのようにお考えか。


感想

なかなかスケジュールが合わず、市議から提案を受けて半年ほど経って実現した懇談だった。半年の間、月刊公明を年間購読して勉強したり(まだ年明けしてない)、多様な人と対話を進めていく中で市議の耳に入れておくべき案件が積みあがっていった。

始まりは個人的な疑問を当時の区男にぶつけたことだったが、実際に懇談の調整を開始してもらい始めたことによって、普段の生活や問題意識から「何を優先的に聞くべきか」という感覚が研ぎ澄まされていったように思える。

また、青年世代の声を訊いてもらえる場は中々ないので、この懇談を有意義なものにしなければならないという思いもあった。

そのかいだけあり、市議も事前にかなり調べてきてくれて、質問では省いたことも先回り先回りで事実をもって回答してくれた。また、市議側にも実績作りにつながるような提案も織り交ぜたため、その質問には食いついてくれたので、個人的には満点に近い懇談だったと思う。

学会ではよく「一念を定める」という言葉が使われるが、(これが一念を定めて行動するということか)との体験を積めたと感じている。


実は懇談終了直後に、この懇談をセッティングしてもらった当時の区男から電話をいただいた。私と市議の話を聞いていて非常に感銘を受けたらしく、わざわざ電話でその旨を伝えてくれたのが嬉しかった。

その中で言われたことは「困っている人に寄り添い、自分が解決のために行動し、声も上げる」と評価してもらえ嬉しかった。幼い頃の自分の体験から、自分の人生はそうしていきたいと思っているので、それが言動から感じてもらえたことは喜びに堪えない。
しかも、その言葉をかけてもらった人は、職場や学会組織の不条理な現状と戦いながらも折り合いをつけ、うまくバランスをとっている方で、私自身不条理な現状との戦い方を背中で学ばせてもらった方だったからだ。

「声を上げる」という行為はなかなかできることではないらしい。普通は、声を出さず飲み込むか、その組織から離れるかだそうだ。
ただ私は、「組織の中にいないとその組織は変えられない」という信念を持っている。外から何を言っても中々変わらない。
声を上げて身近な理解者を増やしていって、せめて自分の周囲だけは自分が過ごしやすい環境を、折り合いつけながら作っていく。
自分が疲れ切ってしまわない程度にそんなことを自然とやっている。

創価学会はめちゃくちゃでかい組織だ。いろんな人がいる。
だから学会本体を変えることは難しい。
でも、自分の周りを変えることはできる。少なくとも、その先輩はそうしてきた。自分もそうしていきたい。


別の視点で話せば、事前質問に出てきた精神障害者のある友人は、周囲に学会員の友人が多いらしく、よく学会や公明党の話を聞かされて「頑張っているんだね」と言っていた。選挙も毎回公明党に入れてくれているそうだ。だからその友人の困窮している状況を市議に伝え、その状況が全国規模であることを(既知かもしれないけれど)伝えたかった。

後日、その友人に相談した旨を話すと喜んでくれた。せっかく公明党を支持してくれているんだから、少しくらいは見返りを用意したい。

他の質問も、大なり小なりいろんな友人知人の思いを乗せて質問した。


今回の懇談に至る過程で改めて感じた重要なことは以下の3点だ。

  1. 不満は早めに言語化して相談すること

  2. 自分だけの意見ではなく、友人等他の人の意見や状況を重ねて伝える

  3. 自分の味方を作るための投資をしておく

軽く順に見ていく。

不満はいつでもどこでも湧いてくる。しかし不満を軽視し放置しておくと感情のしこりになる。感情のしこりは建設的な対話の最大の敵だ。
だから不平不満はその場その場で解消していくことに限る。
解消できなければ記録しておき、適切なタイミングで質問や相談することが大切だ。

質問や意見を述べる際、自分自分となると説得力が弱くなる。
だから周りを巻き込んで「困っているのは私だけではないんです」とアピールすることが必要だ。そうすることで、耳を貸してもら得やすくなる。

味方を作るための投資については様々ある。
今回の懇談に限って言えば3つの投資が生きた。

まず、前回の統一地方選で遊説隊としてこの市議の支援を積極的に行ったことが大きい。朝の街頭挨拶の旗持ちを5回くらいやった記憶がある。
そこで様々話をしていたことが信頼形成に繋がっていったと感じている。
その議員の質問がある日に議会見学に行ったこともあるし。

次に、懇談をセッティングしてくれた先輩との関係だ。
この人は昔、学会活動の中で支援を行うことに納得がいかず幹部と対話をし続けたら、最終的に全国青年部長と対話することになった人でもある。
自分も疑問に思ったことは、自分でも調べて整理するけれど、どんどん疑問を投げかけていくタイプだ。この先輩というロールモデルがいたからこそ自分は成長できたし、楽しく活動することができている。もちろん一線を引くところはきちんと引いているが。
自分は調整事とか苦手だが、そうしたことを引き受けてくれて非常に感謝している。

最後に相手を知ることだ。
相手の立場やバックグラウンドを考慮せず一方的にまくしたてるのは対話と言わない。相手を知ることで、事前質問でどういう言葉をチョイスをすれば「私はあなたのことを知っていますよ」というサインを送ることができるか考えることができる。
そのために質問に関しての公明党の姿勢や、市議会の議事録なんかをあさってみた。そうすることで、短時間で高密度の懇談を行うことができたと思う。


数年前に仕事でたまたま一緒になった方が、「妻が公明党市議だ」と話してくれた。夫から見た妻の市議生活は「選挙が終わると、婦人部から『これやっといて』と言われて、『一緒に現場見に行きましょう』と提案しても動いてくれない。一緒には何もやってくれない使い走りだ」と話してくれた。
その言葉を聞いているからこそ、懇談で質問を投げて投げっぱなしにするのではなく、必要に応じて自分も市議とともに動いていこうと心に秘めている。

政治の分野は幅が広すぎる。
だからこそ「自分ごと」と捉えて学び続けていくことの大切さを学んだ懇談だった。