小学生の時に手に入れた「美術館一生行ける入場券」(598文字)
美術館が好きで、大きな企画展から小さな常設展までよく行く。
最近は作品が作られた時代背景などを少しずつ覚えてきて、より深く楽しめるようになったのを感じる。
モネなどに代表される印象派は、絵の具のチューブが発明された時代で、画家が外に出て絵を描けるようになったことで発展したそうだ。画家が描きたいと感じた場所を、空気まで全て絵の中に閉じ込めているように感じて、観ていて楽しい。
美術館に1番最初に連れて行ってもらった記憶があるのは、小学校一年生の頃、父が誘ってくれて2人で行った現代アートの展示会だ。大きな美術館に、各国の個性的な作品が展示場いっぱいに並んでいたのを記憶している。どれもよくわからない不思議な作品ばかりだったけど、厳しい父の前なので、一生懸命感想を伝えたり、楽しそうに見た気がする。
父が意図していたのかはわからないが、美術館は気軽に行っていい場所なのだと知ったのは、この時だと思う。
それから数えきれないほど美術館に行っている。たくさんの作品との出会いは、私の人生を本当に豊かにしてくれている。
父のおかげで手に入れた【美術館にいつでも気軽に一生行ける入場券】を使って、これからも美術館を楽しみたい。
※絵の具チューブの歴史については、サクラクレパスのコラムが面白かった。
https://www.craypas.co.jp/press/feature/009/sa_pre_0016.html
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