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卦象の基礎知識

易経において最も基本的な概念が「卦」です。卦は、陰陽や五行の理論をもとにして作られた、ある種の図形のことです。卦には、それぞれ独自の名称と象徴的な意味があります。易経には、六十四の卦が存在します。以下では、卦についての基礎的な知識について説明します。

六十四卦の名前と意味を解説

易経には、六十四の卦が存在します。卦には、それぞれ独自の名称と象徴的な意味があります。以下に、代表的な卦の名前と意味をいくつか紹介します。
・乾(けん):天の力、積極性、創造性を表す。
・坤(こん):地の力、消極性、受容性を表す。
・震(しん):雷の力、奮起、動揺を表す。
・巽(そん):風の力、順応、柔軟性を表す。
・坎(かん):水の力、内省、変革を表す。
・离(り):火の力、情熱、明るさを表す。
・艮(ごん):山の力、堅実性、静止を表す。
・兌(だ):湖の力、社交性、開放感を表す。

陰陽と五行の理論について説明

易経における陰陽と五行は、卦を解釈する上で非常に重要な概念です。陰陽は、相反する2つの要素であり、五行は、陰陽が相互作用して生じた5つの基本要素のことを指します。

陰陽の関係は、世界のあらゆるものに存在する対立概念で、対立するものが互いに作用し、調和を保つことでバランスが保たれています。
五行の理論では、木、火、土、金、水の5つの要素が、あらゆる自然界のものを説明することができます。
これらの概念は、卦の中にも表現されており、卦の構成要素に対応しています。
陰陽と五行の理論を理解することで、卦を深く理解することができます。


各卦の構成要素と象徴意味について解説

六十四卦は、それぞれ異なる名前と意味を持ちます。
卦象を理解するためには、まずこれらの名前と意味を理解することが重要です。以下に六十四卦の名前と意味を示します。

・乾:天
・坤:地
・屯:雷風
・蒼:雷水
・需:水雷
・訟:水火
・師:地水
・比:水地比
・小畜:風天小畜
・履:天地履
・泰:地天泰
・否:天地否
・同人:天地同人
・大有:火天大有
・謙:地山謙
・豫:雷地豫
・随:地雷随
・蠱:山地蠱
・臨:地泽臨
・觀:风地观
・噬嗑:雷山噬嗑
・贲:水山贲
・剝:山地剥
・复:地山复
・無妄:天雷无妄
・大畜:天地大畜
・頤:地雷颐
・大過:天地大过
・坎:水
・離:火
・咸:水火咸
・恒:雷風恒
・遯:雷山遁
・大壮:雷天大壮
・晋:火地晋
・明夷:地火明夷
・家人:風火家人
・睽:火風睽
・蹇:水山蹇
・解:山水解
・損:山損上
・益:地山谦
・夬:天地夬
・姤:風天姤
・萃:地泽临
・升:地火明夷
・困:水火既困
・井:水地比
・革:泽山峻颐
・鼎:火泽睽
・震:雷
・艮:山
・渙:風水渙散
・節:水雷屯
・中孚:泽风大过
・小過:風山渐
・既濟:水火既濟
・未濟:火水未濟

次に、陰陽と五行の理論について説明します。
易経における陰陽とは、対立する二つの要素を表しています。
陰は、陰性の、暗い、冷たい、静的な性質を表し、陽は、陽性の、明るい、暖かい、動的な性質を表します。五行とは、木、火、土、金、水の5つの要素のことです。

また、易経には「陰陽」と「五行」の概念があります。これらは古代中国の自然哲学に基づいていて、自然界の現象を説明するために用いられました。陰陽は二つの相反する力、すなわち「太極」を表し、五行は五つの要素、すなわち「木」「火」「土」「金」「水」を表します。

そして、易経には六十四卦というものがあります。
卦とは、一つの六角形の中に三つの直線が描かれた図形で、陰陽と五行の理論に基づいて作られています。
六十四卦は、それぞれ独自の名前と意味を持っており、これらを理解することが易経を理解する上での第一歩となります。

各卦は、上卦と下卦に分かれており、それぞれ陰陽の関係と五行の属性を持っています。
卦の名前には、象徴的な意味が込められており、占いにおいても重要な役割を果たします。
また、卦象にはそれぞれに固有の解釈や意味があり、これらを理解することで、自分自身の問題を占うことができます。

以上が、卦象の基礎知識についての解説です。易経を理解するためには、卦象の意味や象徴的な意味を理解することが重要です。
また、卦象を用いた占いの方法にも触れることで、易経の本質を理解することができます。


卦象の変化と進化

易経において、卦は様々な形で解釈される。例えば、卜卦(ぼくが)は、卦を用いて未来を予測する占いの一種であり、卜卦の手順やルールを理解することで、卦の解釈方法を深めることができる。また、筮竹(しっちく)を用いた卜卦もあり、これは、筮竹を投げることで卦を決定する方法である。
卦は、問題意識を明確にするためのツールとしても利用される。問題意識を明確にすることで、より的確な卦を選択することができ、解決策を導き出すことができる。
卦象は、変化するものであり、時代の流れに合わせて進化する。例えば、古代中国では、農耕社会が主流であったため、卦象には農耕に関する要素が含まれていた。しかし、現代においては、情報社会が主流であり、卦象には情報やネットワークに関する要素が含まれている。
卦象は、その意味や象徴意味が深く、解釈によって様々な意味を持つことがある。例えば、同じ卦であっても、その位置や時間帯によって異なる解釈がされることがある。これは、易経の哲学である「変化無窮(へんかむきゅう)」に基づくものであり、卦が示す現象や状況が、時と場合によって変化することを示している。
易経においては、卦象が示す象徴意味や変化を理解することで、問題解決の手法や、倫理的思考、人間関係の改善などに役立つとされている。卦象の変化と進化を理解し、適切な卦を選択することで、現代社会における様々な問題を解決することができる。


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