オアシズ・光浦靖子さんについて語らせてほしい。
奇を衒っているのは、奇を衒いたいのではなく、できない自分を隠すためである。
光浦靖子さんのイメージ
私は小学校の頃、バラエティ番組ばかりを見て育ちました。
我が家は食事中もテレビを見る家で、もはや食事をしながらテレビを家族で囲むというのが団欒のスタイルだったようにも思います。
その中でも、毎週欠かさず見ていた番組が「めちゃ×2イケてる」、通称、めちゃイケです。
光浦さんもめちゃイケメンバーの一人で、私からすれば、体を張りまくるザ・芸人さんというイメージでした。
思い浮かぶのは、あの赤のプロレス衣装です(気になる方は「めちゃ日本女子プロレスで検索してみてください)。
他にも、徹底的な不細工キャラやガリ勉キャラは、私の「光浦靖子」さんのイメージを大きく形作っていたように思います。
新聞の人生相談
さてさて、さかのぼること2年前。
テレビっ子だった私も大学院生活のおかげでテレビ番組はあまり見なくなっていました。そして、申し訳ないことに光浦靖子さんも記憶の端に追いやっていたのです。
そのような折、ふと手に取った新聞の「人生相談」コーナーに光浦さんが回答者として登壇されていました。
記事のタイトルは「人生相談:意中の人の恋愛対象になれず」というもの。
概要としては「50歳を目前に控えた女性が好意を伝えた男性は性同一性障害で男性が好き。自分が恋愛対象外だと思うと辛くて仕方ない」との相談でした。
おやおや、単なる恋愛相談ではなく、少しセンシティブな様子。
どんな回答をするのかなと思っていると、光浦さんの回答としては、
「選ばれなかった」じゃなくて「選ぶ相手が違った」
つまり、
「選ばれなかった」と受け身で捉えてしまっては悲観的になる。そのため、自分を主語に「自分が選ぶ対象が違っただけ」という捉え方をしませんか?だって今回の件、あなたには何も悪いところがないのだから。
また自分のセンシティブな心の内をあなたに話してくれたというのは、あなたを信用している証拠。素敵な関係じゃありませんか。
(有料記事なので筆者の要約をお付けしました)
ただ励ますのではなく、現実を捉えなおして、次に進ませようという光浦さんの真摯な姿勢を垣間見たような気がしたのです。
この回答からは、あのプロレス姿など想像もできませんでした。
もう一つの人生を回収したい
そんな真摯な回答が印象的な光浦さんをこれまた記憶の端に追いやっていた今日この頃。
先日、偶然、ネットでこんな記事を見つけました。
この記事の中で印象的だったのはこの部分。
「いつも人の目を気にしています。みんなができることができなくて、できないことがバレるのが恥ずかしいから、「元々、人と同じは嫌いなの」風を装っていました。自由奔放に生きるなんて私から最も遠いことです。もうすぐ50歳、もう考え方を変えられるほど柔軟じゃない。だったら、ひん曲がったなりにナチュラルに生きてみよう。」
どこか自分のことのような気がしてならかったのです。
奇を衒っているのは、奇を衒いたいのではなく、できない自分を隠すため
自分の弱みや苦手に真摯に向き合う光浦さんの姿は、私にはどこか清々しく見えました。
あのプロレスをしていた光浦さんはどこへやら。
プロレスもできる人
私がイメージしていたプロレスをしている光浦さんというのは、彼女の言葉を借りれば「元々、人と同じは嫌いなの」風の権化だったのかもしれません。
権化と言えば聞こえが悪いかもしれませんが、裏を返せば、光浦さんはプロレスもできる人なんだろうなと。もしくはできる人になったんだろうなと。
きめ細やかな心遣いもあれば、他方でテレビスターとしてラリアットも受け止められる。
膝蹴りを食らって、ボディプレスまでされてたのに、今や人生相談に留学なんて。
文字だけでも十二分にその魅力が伝わってくるような・・・。
光浦さんは「装う」と仰っていましたが、きっと何事にも「真摯に」取り組んだ結果なんだろうと、元テレビっ子は思っているわけでございます。
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もう二度と記憶の端に光浦さんを追いやらないために、今回は光浦さんのエッセイを購入しました。
到着が待ち遠しいです!
というわけで本日はこれにて!
ご清読ありがとうございました!
またアクセスしてみてください!
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