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2歳のstay at home

遡ること約二週間前、私のTwitterのTLに州知事の衝撃的なツイートが流れてきた。「皆さんの健康を守るため、自宅にいてください。残念ながら、スポーツや友達との集まりも禁止です。stay at home」。

私は元来インドア派で、夢は湯治という人間だ。もし一人暮らしとか夫と二人だったらこの状況はむしろ歓迎していたかもしれない。しかし、現実にはうちには元気いっぱいの二歳児がいる。公園の遊具も使わず、お出かけもせず、お友だちとも会わずに二歳児と過ごす。期限は未定。いや無理だろ。はっきり言って、これはミッションインポッシブルである。

ネットにはstay at homeを前向きに過ごす素敵なアイデアが溢れている。憧れるし元気ももらうけど、うちではとても実践できないものばかりなのだ。だから、私はここに、これまで私がこのミッションインポッシブルにどう取り組んできたかを少し記録しておこうと思う。ありきたりなことばかりだけど、もし同じく幼児と共にお家にいる方の目に留まって、ここにも頑張ってるのが一人いるなあ、と思っていただけたら嬉しい。

・工作

とりあえず紙コップ、紙皿、ストローなんかを買ってきて、その日の気分で切ったり貼ったりしている。恐竜の絵を描いて切り抜いて、後ろにストローをつけて紙芝居のお人形風に。紙皿を二つに折って、ツノをつけて顔を描いてばいきんまん城に。結構喜んでくれるし、「なにつくってるの?!」と楽しみにしてくれるのも嬉しい。子どもも自分でノリを大量に出して遊んだりしている。

・折り紙

久しぶりに折り紙と本を買った。途中で絶対「◯◯もやるー!」となるのであまり難しいものはできない。でも手裏剣とパックマンはかなり好評だった。ストローと綿棒も用意して風車を作ったら喜んでくれた。

・水彩絵の具

絵の具がセットされたパレットを買って、準備だけして後は本人にお任せ。色を混ぜたり何か描いたり、かなり真剣に遊ぶ。大人も一緒になって隣で何か描いてみると、久しぶりのせいかかなり楽しい。個人的なコツはなるべく安いパレットを買うこと!幼児にやらせると確実に色が混じるけど、安ければあまり気にならない。

・お菓子作り

ホットケーキとかクッキーとか、多少雑に作ってもなんとかなるもの。「しろくまちゃんのほっとけーき」が大好きなので、粉と卵を混ぜさせるだけでも「やりたい!やりたい!」と喜ぶ。クッキーは麺棒とかアイシングも揃えたら、子どもも一緒にできるし、大人も楽しい。

・体を使った遊び

鬼ごっこ、かくれんぼ。大人がソファに座ってかかとをつけた状態で足を伸ばし、子どもをひざに乗せて滑らせる「滑り台」がうちでは人気。キツいけどお馬さんもやっぱり盛り上がる。

・秘密基地づくり

こんな状況なのでうちには今amazonとかのダンボールがたくさんある。ちゃんとしたダンボールハウスじゃなくても、ソファの後ろとかの隙間にダンボールを積み上げて、シーツをかけたらいい感じの秘密基地ができる。一緒に隠れたり、中でおままごとをしたり、かなり長いこと遊べる。その時の気分で形を変えられるのも楽しい。

・お友達とビデオ通話

仲のいいお友だち複数で、ビデオ通話で遊ばせてみた。「あそびにいきたいよう、あいたいよう」と半泣きになって切なかったけど、最後はにこにこしてお互いの様子を嬉しそうに見ていた。何より、親同士も話せたのがすごく良かった。うちだけじゃなくてみんなしんどいんだな、と思えると少し気持ちが楽になる。Zoomを使ったら、LINEしか交換してなくても簡単に複数で通話できて便利だった。

・とことん散歩

お散歩はできるので、天気が良い日は近くの公園を散歩。普段だと次の予定があるから、「そろそろ行こうよー!」の連発になるけど、今は時間は腐るほどあるから、子どもの好きに任せてとことん散歩している。葉っぱ、虫、飛行機。子どもの好奇心は尽きない。どうしても刺激が少なくなりがちな生活だから、せめて散歩の時間だけでも、いろんな発見を楽しんでほしい。

・YouTube

賛否が分かれると思うけれど、うちはアンパンマンやEテレが見られない環境ということもあり、YouTubeを見せている。チャンネルを選べば、子どもに安心して見せられる内容も多い。子どもが好きなのはBabyBus、レオ☆スマイル、ピンキッツ。ピンキッツを見ていて恐竜が好きになったし、BabyBusを見てからというもの、ブロックでパトカーを作ったりして遊びの幅が広がった。「いろんなものを食べるとレオくんみたいになれるよ!」と言うと、嫌いな野菜も(たまに)食べる。うちの場合は、YouTubeで遊びのヒントを見つけたり、語彙も増えたりしていて、メリットもあるなあと思う。

大事なのは、子も親も心身ともに健康でいることだと思う。特に心。家にいるばかりだとどうしてもストレスが溜まる。ましてやこの不安だらけの状況、多分知らず知らずのうちに心は疲れ切っている。テレビを見る時間がいつもより長くなっても、多少散らかってても、ちょっとおもちゃが増えても、まあいいや。それよりも、なるべく楽しい時間が増えるように。少しでもイライラが減るように。非常事態だけど、非常事態だからこそ、家の中では能天気にいこう、と思って過ごしている。


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