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Episode 293 オオカミ少年ではダメなのです。

ここ数日間のパートナーの露骨な棘に凹んでいた私は、昨日の精神科受診で私の「ダメな部分」をさらに指摘されてしまいます。
それは「あなたの言葉は独特で、普通とは違う視点で話すからピントが合わなくて内容の理解が難しい」と言うことでした。
この言葉の意味するところはかなり深刻な話です、つまり…「話が通じていないよ」ということです。

あなたの言っていることは、医師である私には正確に理解できない。
あなたはパートナーとキチンと話しが出来ているのですか?
あなたの話はキチンとパートナーに届いていますか?
先ずは、キチンとパートナーと会話しましょう。

あぁ、ここでも指摘されてしまった。
知っていることと出来ることは別問題だということを…。

この間のキャッチボールの話です
私はパートナーからのボールを自分の目線からの軌道でキャッチして、捕れたことだけでパートナーの意見を理解していた気になっていたと指摘しました。
その先です。
私が投げたボールを、パートナーはきちんとは捕ってくれていたのか?
投げっぱなしだったのではないか?
パートナーが捕ったことを私は確認したのか?

会話のキャッチボールね、言葉では知っていました。
私はそれを知っているだけで、出来ていなかった。

私が今までにしてきたことは、きっと「オオカミ少年」の話と同じです。
「会話のキャッチボールをしましょう」という意味は知っているのです。
パートナーとトラブルが起こるたびに「ごめんなさい」して「キチンとするね」と次を約束してやり直します。
でも、私は失敗したことを糧にする "Continue" が出来ずに "Reset" を繰り返すのです
いつまで経っても投げるボールは「暴投」で、捕れないところに飛んで行ったり、体を直撃する豪速球だったり…。
パートナーは、一生懸命にそのボールを拾いに行って私に投げ返してくれたのでしょう。
でも、いつまで待っても「キチンとした」ボールは飛んでこなかった。
やがて私の「キチンとする」は、オオカミ少年の「オオカミが来たぞー!」と同じように意味のない言葉に変わっていくのです。

私は都度、キチンと反省していたのです。
でも、その方法が間違えていたのです。
やっと気が付いたのです。

パートナーは、きっと私の投げた「暴投」を拾いに行くことに疲れてしまったのです。
子どもたちに対しても同じでしょう。
やがてボールを拾わずに放置するようになる…。

私がこれからしなければならないことは、相手が捕れるボールを投げることです。
相手が投げたボールを捕ったら、ボールをよく見て確認して、捕れる場所に捕れるスピードで投げ返すこと。

「オオカミ少年を卒業します!」って宣言したって、何の信憑性もありません。
「きちんとしたボールが投げられるようになったね」と感じるのはボールを捕る相手であって、私ではない。

お互いに傷つくことから逃げて会話しないここ数日に決別して、捕ったボールをよく見て、相手が捕れるボールを投げることを努力しよう。
相手が捕れるボールなら、きっとそれをまた投げ返してくれる。

ハッキリ言って、難しい。
分かっていても今までできなかったことに挑戦するのだから。
でも逃げてはいけない。
これが今、私のするべきことだと、思うから。

旧ブログ アーカイブ 2019/7/4

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