見出し画像

Episode 286 あいまいを理解するのです。

パートナーとケンカをしてしまいました。
それは些細な言い争いが発端で、今となっては言い争いの原因になった出来事が何だったのか思い出せないくらい、小さなちいさな問題だったのだと思います。
それが今、枕を並べて一緒の部屋で寝られないくらいの大ごとになってしまったのです。

これはきっと、昨日おとといのブログで書き記したことがそのまま問題になって表面に吹き出したのだと思います。

私は、自分の傘の高さを自在にコントロールすることが出来ません
だから、それが出来ない代わりになる方法を探しては試すことを繰り返すのです。

物差し自体を交換するという方法は、傘の中棒(シャフト)の長さを変えるという話です。
人の意見に耳を傾けるとは、"Reset癖" を意識的に封印して、相手がどのように考えているのだろうと考えるということ…なんだけどね。

ケンカの話です。
私はパートナーの意見を汲んで、「こういう風に考えるのはどうだろう」と提案したつもりなのですが、パートナーからは「またそうやってひとりで考える」と指摘されてしまうのです。
そして「あなたとは意見が合わないから」と会話を終了させようとしたのです。
私はその「強制終了」に怒りを覚えてしまい、パートナーを悲しませることになるのです。
形だけ見れば、目には目を、強制終了には強制終了を…です。
力に力で対抗しても、なにの解決にもならないのですけどね。

このやり取りを Twitter でつぶやいたリプで、私は自分自身の根本的な「抜け」に気付かされます。
私はパートナーからの気持ちをキャッチボールのボールのように受取り、ボールが捕れたことで気持ちを理解したと思っていたのではないか?
そこには私の目から見たボールの軌道しかなくて、つまり私からの視点しかなくて…。
そこから私の考えを組み立てても、それはあなたの意見を汲んでいるのではなくて、私の考えをこね回しているだけだったのではないか?
私からの提案は、結果的にあなたの意見を反映している様に見えて、そうではなかったのではないか?
ASDの特徴で言う「自他の境界があいまい」とは、こう言うことか?

今回の悲しみの根本的な原因は、パートナーの意見を聞いた風で勝手に解釈し、意見をすり合わせたつもりで私の意見をゴリ押しする形にパートナーは「意見が合わない」と待ったをかけたワケです。
それを私は「意見を汲んで提案しているのに!」と反発する、後は泥沼…。

あぁ、分かった。
そう言うことか。

繋がっていなかった回路が繋がったように感じます。
あなたの考えを受け入れてるつもりで、全て「私の視点」というフィルターが掛かった私の意見に置き換えられていたのか…。
解釈して自分の意見を組み立てる前に、あなたの意見を正しく私が理解しているのかを確認しなくてはいけなかったのか…。

いろいろな方法を考えて、社会にonしようと努力してきました。
でも、上手くいかない根本的な部分の衝撃的な発見。
直ぐに使いこなせるとは思えません…でも、この気付きは大きい。

先ずはパートナーとの関係修復からです。
今どれくらいパートナーが傷ついているか、真剣に考えなければなりません。

いつか、大好きなパートナーの本当の気持ちが理解できますように。
立ち上がって歩き出すしかありません。

旧ブログ アーカイブ 2019/6/27

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?