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Episode 425 カメラとビデオは違うのです。

昨今の感染症の世界的拡大を受けて、今年予定されていた東京オリンピックが一年順延になりました。
各方面でイロイロと影響が出ているようで心配が絶えません。
能力のピークをオリンピックに定めているアスリートの方々にとって、練習も十分にできないような状況の中でコンディションを一年もキープするのは相当な負荷だろうと思います。

そのオリンピックを目標に…というのは決してアスリートだけの話ではなく、その他の分野でもある話でして、特に映像機器というのはオリンピック・イヤーに向けて開発され売り出されることが多いのだそうです。
今年の目玉は「4Kテレビ」だったハズ…。
この辺も当然の様に予定通りの売上…というワケにはいかないのだろうと思います。

ウチのテレビは…もう10年近く使っているもので、リモコンには「地アナ」なんてボタンが存在してるんですよね。
つまり「地デジ」のチューナーの他に「地アナ」のチューナーも組み込まれているのです…今となっては何の意味もないのですけどね。
今のテレビに変えた時、それはもう映像がキレイで…「『地デジ』ってこんなにすごいのか!」って思ったのですが、家電量販店で4K映像を見た時は、初めての「地デジ」ほど感動しませんでした。
もうね、私の目では「地デジ」と「4K」の差が追いきれないほどなのですよ。

私は視覚優位の認知特性を持つASD当事者です…というと、何でもかんでも高画質の映像で記憶している様に感じるのかもしれませんが、実はそんなことはありません。
何故ならば、私は視覚優位の認知特性の中でも「三次元映像型」の認知特性だからです。

視覚優位の認知特性には私のような「三次元映像型」と、「カメラアイ型」という私とは違う認知特性のタイプがあって、恐らく認知の方法が全く違うのだろうと思うのです。

このツイートから私は「カメラアイ型」の認知が、高性能な広角レンズを使った全てにピントが合うような認知だと推測します。
カメラのシャッターを切るように「パシャ!」っと高品質な映像を切り取る感じね。

一方の「三次元映像型」の認知とは、間違いなくズーム機能の付いたビデオカメラです。
瞬間的には視界というフレームの一部分にしかピントが合いません…が、素早くあちこちを見渡して脳内にある視界フレームを構築します。
そうですね、パズルのピースをはめ込んでいくような感覚です。
ポイントは、それに時間軸が組み合わさるということ。
全体の空間が「ドン!」とあり、私の位置から目標に出来る大きな構造物の場所と距離感が決まり、そうやって与えられた空間認知の中で私自身を含めた人・物の動きが加味される感じです。
つまりね、見ているものは「動き」なのです、細かな部分は全く鮮明に見えていないのです。
うーん、動きを追いたがる猫の目型…「キャットアイ」?

私の目の高画質の映像を切り取る能力は、さほど高くありません。
4Kの画像にそれほど魅力を感じなかったということは、今の「地デジ」放送の解像度で十分なくらいの画質処理能力なのだということでしょう。
その一方で距離感や方向感覚といった空間認知と行動予測に長けるのです。
私がクルマの運転今の仕事に全く問題がないのは、こういう特性に拠るのだろうと思います。
視覚ダイレクトで行動できるということは、言語への変換作業を必要としないということで、空間認知が重要なフォークリフトの作業とかは適材適所という観点から言って最強だった…ということなのでしょうね、きっと。

旧ブログ アーカイブ 2020/4/19

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