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Episode 231 どこで覚えるのか不思議です。

思春期の性って、男女問わず日本ではタブーじゃないですか。
みんなどこで性的な知識を身に付けるのでしょうね…今でも謎です。

キチンと教えもしないで、いざ結婚したら「早く子どもを…」なんて「知っていて当然」みたいに言う…。
本当に「なんて無責任なんだ」と思います。

私は小学生のころ「習いごと」なんて特に何もしていなくて、教わることって言ったら学校での授業ぐらいだったと思います。
その他、勝手に覚えたのは日本地図ぐらいで、飛び抜けた知識も技術もない感じだったのだと思います。
そして、それが「普通」だと思っていたのです。
ところが、ところがですよ!
中学生くらいになると、飛び抜けた技術や知識を持つヤツが現れるのです。

例えば中学校の学校行事で「合唱祭」なんて定番ですよね。
小学生のころまでは学芸会の合唱で伴奏するのは先生で、それが普通だったのに、中学生になったら、伴奏も指揮も生徒がやるのに「ものすごい衝撃」を受けるのです。
半年前、小学校の音楽のテストでやったピアニカとか、リコーダーとかって、何だったの?
学校では習わない「難しい譜面」を見て、涼しい顔してピアノ伴奏をするヤツがいる!

もう理解不能ですよ。
だって、教わってないですもの、ピアノなんて。
その学校で教わらない技術を学校の行事に使うって、どういうこと?

私は発達障害者が性暴力を受けたり、性犯罪を犯したりしたという報道を聞くたびに、性教育の重要さを切に感じるのです。

私のようなASDの人は、定型発達者の発達段階に応じたコミュニケーションの獲得が同じタイミングで出来ていないことが多いと思います。
「なんでそうなってしまうのか」はこのブログを読み返していただくとして、コミュニケーションが人並みに取れないと、困ったことが起こってきます。
この場合の困ったことは、
コミュニケーションの範囲が狭いために、話題が狭まり、興味の範囲が限定される
⑵私とあなたの興味の対象が違うということが理解できない。
の2点です。

例えばですよ、あなたは習いごとでピアノを習っているとします。
私はあなたがピアノを弾く姿を見ていませんから、あなたがピアノを弾く姿を想像できません。
「私ね、ピアノを習ってるんだ。」
「そうなんだ。」
話しは以上で終了です。

ピアノを習っていると私に伝えたあなたは、習っていることだけを私に伝えたかったのか?
会話とは、コミュニケーションとは、そこから「えー、いつからやってるの?」とか「それって、楽しいの?」とかの話題が広がっていくものなのでしょう…きっと。
あなたは小学生のころからピアノを練習していてね、練習して弾けるようになるのが楽しいんだって。
そんなに楽しいって言うなら、一度弾いているところを見てみたいなぁ…。
そこから「私もやってみたい」とか、「うーん…私はやらなくてもいいかな」とか。

コミュニケーション能力が低いが故に、言葉通りの内容しか理解できない。
習っていることと、腕前と、楽しさと、努力と…その周囲にある背景の理解にまで気持ちが入り込んでいかない

昔々、おニャン子クラブが「セーラー服を脱がさないで」なんて曲で、かなり過激な内容の歌を歌っていたのが1985年のこと…私は15歳でした。
女の子はいつでも 耳年増
お勉強してるのよ あぁ毎日
その背景には、男も女も同性同士のたわいもない雑談があって、そういう噂話から少しずつ知識を蓄えていって…という暗黙の了解があったように思います。

私はその辺のミックスジュースを作ることが出来ずに大人になってしまったのだと思います。
性的な異性と恋愛的な異性の同一視ができないことは、かなり危険な話だと思います。
性犯罪・性被害、性依存症…。
自分自身を振り返り、一歩間違えばどうなっていただろうと思うとゾッとします。
「背筋が凍る思い」とはこんなことだと思います。

キチンとした性教育が大事だと思うのです。
特にコミュニケーション能力に不安のある発達障害者には、明確な表現の性教育が必要だと思うのです。

どうか、悲しい事件が起きないように…。

旧ブログ アーカイブ 2019/5/3

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