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Episode 42 褒められると嬉しいのです。

以前、このブログの中で「地図や図鑑を眺めるのが好き」って話をしたことがあります。
その時は視覚優位に関する得意/不得意の話だったワケですが、単純に目で見て理解できるからってだけだと「好き」ってレベルまで到達しないような気がするんです。
「自分はこれが得意なんだ!」って思うには、外からの刺激(=成功体験)が必要なんだと思うんですよね。

子ども向けの知育玩具で「日本地図パズル」ってあるじゃないですか。
複数のメーカーから知恵を絞った製品が各種ラインナップされている人気製品です。
今ほど趣向を凝らしたものではなかったですが、私が子どものころからあったんですよ。
これが大好きだったんです。

私が持っていたのは「小学生が使う地図帳の広域図を単純に都道府県別のパズルピースにしただけ」って表現がピッタリのシンプルなものでした。
これを半畳分ぐらいの大きな日本地図に組み立てていくワケです。
私は知育玩具の狙いにまんまとはまり、日本の形とそれを構成する都道府県の位置と形をガッチリ覚えることになります。

今にして思えば、この「日本地図」って、ピース数も微妙に秀逸だったんだと思うんですよね。
北海道を除く46都府県と、ひとつにしてしまうにはあまりにも大きな北海道を14支庁のピースに分け、離島を合わせて80ピースぐらいだったと思います。
「簡単すぎない」ってところに達成感が生み出されるんですよね。

両親としても、知育玩具の狙い通りで、見ていて安心だったんだと思います。
黙々とひとりで日本地図を組み立て、完成の達成感を味わい、親に褒められる…いいこと尽くしですよ。
自分の得意と周りの評価が一致した時の成功体験って、凄いですよね。
地図を組み立てて完成させる「達成」が「褒められる」とリンクすれば、自信になるのは当然です。

なぜ達成感が重要なのかを自分史の中でひも解くと、どうやらこの辺りが出発点のようです。
これが、両極思考と複雑に絡み合って…。

旧ブログ アーカイブ 2018/10/26

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