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小説修行② ニジマルカ先生の『小説でよくやりがちな失敗【ストーリー編】』を読んで



小説修行第二回は、「もしかしてわたしのために書いてくださったの!?」 と思いそうになったこちらの記事を紹介させていただきます。



1.小説執筆における現時点での自分の課題


いやあ正直、第二回としてほんとは別のネタを用意していたんです。もうちょっと概論的なものを。
でも、こちらの記事を拝読したとき、あまりにも今の自分の悩みと直結しすぎていて、担当編集さんはnoteまでお読みになっているかわからないけど、「ねえ、わたしの問題これですよね?」って言いたいし、「とにかくこちらを先にシェアしろ」って自分の脳が言うもので、その指令に従ってこれを書いております。

わたしはレビューも読むしエゴサもするんだけど(そして定期一人反省会を繰り広げ、やり過ぎて病み期を迎える。自業自得過ぎ)読者さまの不満点を学びとして、少しずつ欠点を克服してきました。

もちろん、そもそもお好みに合わなかったり、暴言に近いものも稀に混ざっていたりと、自分の中に取り入れようのないものや取り入れてはいけないものもあるのだけれど(なので、一切エゴサはしないという作家さんもいらっしゃるし、それも正しいと思う。心を守るの一番大事)。

ジャンルの特性か(とても温かいのよBLジャンルの読者さま方…涙)、レビュー自体好意的・前向きに書いてくださっているものが多くて、とても学べるし勇気をいただくことも多いんです。
レビュー書いてくださった読者さまありがとう! 愛してる!!

そういうことをやっているせいで、読者様の不満点=自分の弱点について、ある程度自覚してはいるつもり。
そして今時点での最大目標として「小説としての密度を落とすことなく、詰め込み・最後駆け足問題を克服し、読者さまの満足度を上げること」を掲げています。

そもそもがふわっと構成のことは何も考えずに書いて、なんとなく小説っぽい体裁になったし規定枚数に近いから脱稿、みたいなやり方でこれまで本を出してきてしまった罪深いわたしが、最近「構成まじでなんとかせねば」と思っています。


2.記事を読んで気づいたこと


前置きが超絶長くなってしまったけど、そこで今回の記事ですよ。
自分の悩みにジャストミート過ぎて「以心伝心!? どういうことなの!?」って思ってしまった。
ニジマルカさん、いつも参考になる記事をありがとうございます!!

この記事では、

ストーリーでやりがちな失敗3つ
1.盛り上がらない
2.後半が駆け足になる
3.読者の期待を裏切る

ニジマルカ先生『小説でよくやりがちな失敗【ストーリー編】』より

と3つの原因をあげて下さっています。

古い作品のことはいったん置いておくとして、近著で自分的に改善の余地があるなと思っているのが、
 2.後半が駆け足になる
 3.読者の期待を裏切る
の二点です。

作品を好きになってくださった方もたくさんいらっしゃり、その時点での自分比120%の力と気持ちを込めて書いているので、「面白いよ! 超おススメです!」という気持ちはゴリゴリにありつつ、もっと面白いと思ってほしいしもっと滾らせたいし今の400%ぐらい満足してほしいとも思っています。
できるはずだと思っているあたり、諦め知らずで能天気なんだと思います。わたしの小説、もっともっと面白くなるはず!!

とはいえ、「そもそもがふわっと構成のことは何も考えずに書いて、なんとなく小説っぽい体裁になったし規定枚数に近いから脱稿」形式でやってきてしまったわたし。

もちろんプロットは書いていて(商業小説でエンタメジャンルでは、企画を通すのに必ず必要になります)、仮に八章立てにしたとすると、総ページ数250ページぐらいだと考えると今四章だから120~130ページぐらいに収まってればなんとかなるかな? 程度の進捗確認はしています。
プロット自体も、自分用に詳細版を作り、原稿の進み具合に合わせてちょくちょく直しています。

でもね? 規定枚数超えちゃうんです!!
総じてわたしの本が厚いのは、250ページを目指してみっちり280ページ、やばくなると300ページをゆうに超すからです(滝汗
もう最後は改行減らしたり言葉言い換えてヒーヒー言いながら削っています。本の単価もコストもあがるし、まじで申し訳ないです。
旧Twitterで以前、宮緒葵先生が、ページを頭に入れておくと収まる、といったことをおしゃっていて「アーーーーッ」って心の中で叫びましたよね…。

あるページ数で消化できる情報量には限りがあります。

上の記事の中でこの言葉を読んだとき、常々担当さんにアドバイスいただいていることが脳裏をよぎると同時に、つい先日旧Twitterのルームで葵居ゆゆ先生がお話しされていた内容が重なりました。

「文庫一冊で書ける量にはある程度限界がある。たくさんのことを扱うには技術や才能や力量が必要。一作品の中で扱うテーマや大きな筋やキャラの数には適正な数があって、それをオーバーしてしまうと、まとまりがなくなって収取がつかなくなるし、読んだ人にとっても面白くはなくなる」

文言は少し省略してしまったけど、おおむねこういうことを話されていて、ギャッと叫びそうになるぐらい刺さって、これ紙に書いて貼っておこうかな? って思いました。
自分の中で書く内容に優先順位がつけられていないんじゃないか。
自分の書きたいことばかり考えていて、それが恋愛小説と読者さまにとって本当に必要不可欠なエピソードやキャラなのか、真の意味では精査されていなかったんじゃないか。
深く考えさせられました。

ニジマルカ先生の記事の続きでは、こうも書かれています。

これは経験を積むことで解決できます。

えっ…? わたし最初に本出たの2011年なんだけど、なにひとつ解決してないよ…? 書きたいことが増えた分、悪化すらしている気がするよ…?

(´;ω;`)ブワッ

3.読者の期待を裏切る
の段では、引用する気力もわかないぐらい一行一行が刺さりすぎて因幡の白兎状態。
ギャー! 痛いよ痛いよ痛いよ…!!

BL小説ジャンルをわたしはエロティックロマンス小説というくくりで考えています。
 ・原則的に主人公の恋愛は成就する
 ・原則的にはハッピーエンド(死ネタ、メリバなどは基本なし)
 ・原則的にはベッドでのシーンを一回以上入れる
もちろん、これに則らない作品もあるしあっていいしあってほしいと個人的には思っているけど、それはよほど実力とネームバリューが伴っている作家さん限定というか。商業的に売り上げがある程度見込める範囲での需要が定まっているジャンルであると思います。

その中できちんとステップを踏めない、というか余計なステップを入れたり飛ばしたり変な動きをしちゃう自分って…。

いや、うん、学べばいいんだよこれからでも…何事も遅すぎるってことはない…はずだよ…。


というわけで、わたしと同じように「規定枚数に収まらない病」に罹患している方、「今一つ読者満足度を上げられないな」と悩んでいる方。
ぜひ参考にしてみてね!

※こちらの記事は、「小説修行」のマガジンに入っています。
今後少しずつ記事を増やしていく予定です。


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