その女、ジルバ
こんにちは。ほしまるです。
2021年に入り、1月からの連続新ドラマもちょこちょことスタートし始めましたね。
1/9(土)、何気なく観始めていたドラマが思いの外面白く、
これは、是非見続けたいと既に第1話にして引き付けられたドラマがありました。
フジテレビ/東海テレビ 土曜23時40分からの 大人の土ドラ
その女、ジルバ
です。
主演 池脇千鶴さん。
連続ドラマで観るのは久しぶりですが
主演は実に9年ぶりとのこと!
彼女の演技力は勿論知っていましたし、共演の顔ぶれも実に豪華。気づけば夢中で観てしまいました。
原作も知らずに観てしまいましたが
原作は 有間しのぶさん。この作品で第23回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞されたとのことです。
主題歌は山本彩さんの 新曲 ドラマチックに乾杯 。
ちゃんと曲を通して聴いてはいないのですが
物語最後に流れた時に、なんともドラマの雰囲気とマッチしていて、素敵だなと思いました。
☆
あらすじは公式ホームページにもありますが簡単に、第1話で描かれたことを。
池脇千鶴さん演じる、40歳を誕生日を迎えたばかりの笛吹新(うすい あらた)。
誕生日を迎えたというのに受信したメールはネット通販からのバースデーメールだけ。
以前はアパレル会社に勤務していたけれど、
今は、物流倉庫で働いており、お金もなく、恋も忘れ、パッとしない人生を送る日々。
誕生日の職場では、予期せぬ、最悪な相手との再会に愕然としてしまいます。
そんな彼女が ひょんなことから、
【40歳以上】【時給2000円】と、ホステス募集の紙貼られた扉の向こうの レトロなバー 、オールドジャック&ローズに足を踏み入れる。
それが第1話の大まかなストーリーです。
(これから見るかもしれない方のために かなりおおざっぱに書きました。すみません。)
☆
物語序盤、池脇さんが敢えて役に寄せておられるのかな、と思いつつも、
私よりも何歳も年下なのに...と、正直、余計な心配をしたくらいの老けた感じがなんともあらゆる意味でリアルで。
人生、あらゆることに疲れている女性というのが見た目からも、また、服も、汚れた靴も、束ねただけの無造作な髪も、よく表れていました。
職場でも「おばさん」扱いされていて。
職場でも、これまでも、ろくなことがなくて。
そんな彼女が、新たな世界を経験し
とても温かく、幸せな夜を過ごし、嬉し涙を溢すのです。
☆
引き込まれてしまった理由は幾つかありました。
まず一つは、
源氏名【アララ】として、メイクを施してもらい、アクセサリーを身につけ、
ノースリーブのワンピースを纏い、シンデレラの靴のごとくぴったりのサイズのハイヒールを履いてからの池脇千鶴さんの若々しく、綺麗な姿。
俳優さんって本当に凄い!と思いました。
ほんの数分前のシーンまで、化粧っ気もなく、疲れはてた顔をしていた方と同一人物には思えないほど
【化けて】しまう様は本当に見事でした。
そして、もう一つ。
「私の人生このまま終わっちゃうのかな」と
40歳になった今の様を嘆いていた新 。
けれど、バーの先輩方は口々にこう言うのです。
「女はシジュー(40)から!」
「50からよ」
「60からじゃない?」
「70からよ」
「女は80からよ。」
そして、あるシーンで、くじらママ(草笛光子さん)がこうも言うのです。
「ねぇ、今の40歳って
あたしたちの頃の20歳みたいね」
そのシーンでは、背景に戦争の当時の余計がスライドで写し出されます。
☆
女性の年齢をどう捉えるか。
どちらかというと、特に日本では、未だに
"歳を重ねて行く度に、失うことがが多い"ように捉えられているような気がします。
化粧品のCMや、雑誌などのコーディネート特集などでも
「これを使えば◯歳若返る!」とか
「この組み合わせで、若く見せる!」とか。
必要以上にアンチエイジングを薦められて、「実年齢より若く見え(せ)る」ことが美、とされていたり。
加齢の表れを隠すことを推奨されたり。
同じ年齢でも、やんわりとカースト制のような尺度で人を比べる世界があったり
あらゆる角度からのマウンティングが存在したり。
そういうことも含めて、現代の世の中、ただでさえそれぞれの置かれた環境や立場で日々色んなことがあるのに
余計に多くの人が 生きづらさ、閉塞感を感じさせているような気もするのです。
☆
観終えたあとに、純粋に次回が楽しみになりましたし、ほんわか温かな気持ちにもなりました。
それと同時に、不思議と元気をもらえたような。
第1話の始めに、マスク姿の新が、故郷の会津へ帰り、どうやらとても辛かったことがあって帰ってきた様子。
そこから始まった物語は2019年秋、なので
この後、どんな展開になるかわかりません。
そして池脇千鶴さんは、伝説のママ、ジゼルと呼ばれた女性と、新(アララ)二役を演じるので ジゼルもどう演じるのか、とても楽しみです。
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