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歯医者によく通うおじいさんは健康寿命が長い!?

「平均寿命」に対して「健康寿命」というのがあります。「健康寿命」とは、介護や入院の必要がなく、健康的な日常生活を送ることのできる期間を指します。

この「健康寿命」を長くする、つまり「平均寿命」との差を小さくしようというのは、超高齢社会の日本で重要な研究テーマのひとつです。

今回はこれについてYahoo!ニュースで興味深い記事を見つけたのでご紹介します。

https://news.yahoo.co.jp/articles/6ad2b3babcdf97080bf6887bcc7ed9a5c65615dd?page=1

京都大学大学院医学研究科・人間健康科学系専攻講師の細川陸也さんという研究者の調査研究についての記事です。


健康寿命と平均寿命の間には約10年の差があり、この差が縮まらない

健康寿命と平均寿命の差を縮めることはもはや日本の重要な政策課題ですが、約10年の差がなかなか縮まらないようです。そこで、細川さんが次のような調査研究をしたそうです。

地域の健康寿命の長さと医療従事者や病床数など医療資源の量との関係を調べました。

そうしたところ、特に男性では、医師の数や病床数ではなく、歯科医療費(保険医療)と相関があることがわかりました。歯医者さんによく通う地域の男性は、健康寿命が長いのです。

一方女性では、リハビリを担う療法士(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)の人数や、在宅医療を行う在宅療養支援診療所数、訪問診療施設数との関連が強く見られました。

つまり、男性の高齢者では、歯医者によく通う地域の健康寿命が長い傾向がみられ、女性では、リハビリや在宅医療、訪問診療が充実している地域において健康寿命が長い傾向がみられるとのことです。

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口の健康が重要

口の健康状態は、肺炎などの感染症や心血管疾患など全身の病気と関連しており、 噛(か)めていないと認知症の危険も高くなることが分かっています。歯科に通って、予防的なケアを受け、噛める状態を維持することが健康に役立つことが様々な研究で明らかにされてきており、今回の調査でもそのような結果が出たようです。

今後の課題として細川さんは次のように語っています。

「リハビリを担う療法士や在宅医療などの体制は、地域によって大変にばらつきがあります。政策的にはそうした地域間の格差の解消が必要ということがひとつ。それと介護予防は早期から行い、歯科では、予防はもちろん、入れ歯やブリッジで補って噛める状態を作ることが大切だと思います。これまでの研究からも、男性の方が重症化してから医療や福祉サービスを受療する傾向が見られるので、そこは女性を見習った方がいいかもしれません」。

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健康寿命を延ばすことも介護・医療業界の助けになる

健康寿命を延ばすということは、介護や入院を必要としない期間を延ばすことです。

つまり、超高齢社会のうえに人手不足という我が国の課題を多少なりとも解決するための助けになるはずです。

「お世話になること」「病院にかかること」ばかりに目を向けないで、できるだけ「お世話にならないためにどうするか」「病院にかからないためにどうするか」という生き方を、業界任せ・行政任せにせず、国民ひとりひとりが考える姿勢が重要だといえるのではないでしょうか。

やはり日常生活を大切にして、健康的に過ごすことにつきるようです。


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