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不動産屋ってなにをしてくれるところなの?

ほしぞら通信 2023年7月号

 「不動産屋」は、正確には「宅地建物取引業者」と言い、その名の通り「宅地・建物」の「取引」をおこなう業者で、宅地建物取引業法という法律で規定されています。

 もしかしたら、「不動産屋」と聞くとあまり良くないイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。不動産の取引きには様々な専門知識が求められるため、専門家と一般消費者の間では、知識や経験に大きな開きがあります。そこに付けこむ悪い業者がいたことが良からぬイメージの原因のひとつかと思います。(他には「純粋に怖い」というのもありそうですが……)
 
 しかし、そもそも不動産屋の良し悪しに関わらず、不動産というのは大きな買い物で責任も付きまとうのに、一般消費者にとっては知識の少ない状況での取り引きとなりますので、昔からトラブルは付きものでした。特に、個人と個人の直接取引ではトラブルがどうしても多くなってしまいます。
 
 これらを少しでも解消しリスクを減らすのが不動産屋の役目です。その根幹となるのが「重要事項説明」です。これは、契約しようとしている土地・建物がどういうものなのかを買主又は借主に契約の前に説明して、悪いところも含めて承諾してもらうためのものです。当然、そこでの内容に納得できなければ契約は成立しません。不動産屋が間に入る(仲介する)取引では、「重要事項説明」を必ず行い、「重要事項説明」は宅地建物取引士(宅建士)の資格を持っている人しかできません。

 この重要事項説明の内容は時代とともに説明する内容が増えていき、昔は見開き2ページ程度だったのが、いまでは15ページ程度にまでなっています。まさにトラブルの歴史を積み重ねた結果です。
 
 また、「重要事項説明書」と同様に重要なのが「(売買又は賃貸借)契約書」です。これも法律に基づき宅建士が内容を確認し記名・押印します。契約書は双方が納得した条件を記すものですが、これも後のトラブル回避にとって大切なものです。例えば、購入した家に不具合があった場合どちらが修理代を負担するのか、といったことからはじまり、細かな点まで記載していきます。特に近年は、民法の改正により契約書に書いてあることの重要性が高まっています。

 このように、不動産の取引きは売買でも賃貸でも大きなお金が動き、暮らしに直接影響を与えるものですので、トラブルをいかに回避するかが重要になります。これを担うのが不動産屋の最も重要な仕事なのです。もちろん、これ以外にも不動産屋には重要な仕事があります。細かいものはいろいろありますが、ここでは主なものを三つ紹介します。
 
 ひとつ目は、物件の査定です。お持ちの不動産の売却や賃貸をお考えのお客さまからご相談を受けて、物件を詳しく調査したうえで価格を査定します。その際には「なんとなくこれくらい」ではなく、根拠を示す必要があります。ほしぞら不動産では、物件の状況を見て、荷物の片付けや修繕、測量、登記状況の修正など、売れやすい、借りられやすい物件にしていくためのアドバイスもしています。
 
 ふたつ目は、物件探しです。土地や建物を探されているお客さまの条件に合う物件を探しますが、ほしぞら不動産では、その際に資金計画や将来的な見通しも含めて、後々のリスクを減らすアドバイスもしています。場合によっては、「いま買わないほうがいいのでは」といったご提案になることもあります。
 
 三つ目が、契約ために必要な様々な手続きの手配です。登記手続きのための司法書士、測量などが必要な場合は土地家屋調査士、荷物を片付ける場合はそれぞれの業者さん、そしてお墓やお仏壇の引っ越しも各専門業者さん、など必要なことの手配をします。
 
 以上、不動産屋のことを知ってるようで知らないこともあったかと思いますが、どういうところでみなさんのお役に立っているのか、ご理解いただけたら幸いです。

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