マインド(Mind)という言葉には、心・精神(身体と区別された思考・意志などの働き)、知性・知力(感情・意志と区別された理性の働き)、正常な精神状態、記憶、回想などの意味がある……が、ダスカロスはこのマインドを、より本質(神聖なる原理と法則)に近い形で使用する。
創造エーテル、刷り込みエーテル、感覚エーテル、運動エーテル という4種のエーテルは、形態化された マインド なのだ。
このうち創造エーテルは、人間が “自己”意識 に目覚め、エレメンタル 創造のマスターとなってはじめて使うことが許される……が、刷り込みエーテル、感覚エーテル、運動エーテルは、とくに教えられなくても潜在意識的に使うことができる。
人間が何らかの対象にマインド(関心、意識のエネルギー)を向けると、刷り込みエーテルによってエレメンタル(サイコ-ノエティカル・イメージ)がつくられ、それを 潜在意識 に溜め込む。そうやって溜め込まれたエレメンタルは容易に活性化(顕在化)されるが、それを非活性化する(=関心を消す)ことは難しい……というわけで、マインドを意識的に使うための集中と 瞑想 の訓練が必要となってくる。
ダスカロスのいう瞑想は、意識を特定の考え、概念、生命体、物体などに集中(固定)し、対象の本質について学ぶことであり、アチューンメント や アットワンメント(一体化)に到達するための基礎訓練なのである。この点が、サマタ瞑想やヴィパッサナー瞑想とは異なっているだろう。
「ダスカロスの教え」では長時間の瞑想や、意識を空(無)の状態にすることの危険性についても言及している。
そう、とてもシンプル……
↑ なのだけど、エゴイズム(原因)の非活性化はひじょうに困難ゆえ、人間はさまざまな問題(結果)に遭遇する、、、けれど、あなたが「真理の探究者」であるなら、問題の原因となった「人-悪魔」(欲望-思考型エレメンタル)を自覚し、それを「人-天使」(思考-欲望型エレメンタル)に転換してゆかなければならない。
ダスカロスが教える瞑想法の一つに、実現性の循環 にフォーカスしたものがある。「真理の言葉」ではトウモロコシを対象にしているが、この瞑想法はあらゆる生命体を対象に試みることができる。興味がある方は、「真理の言葉」もしくは「エソテリック・プラクティス」にやり方が載っているので、そちらを参考にしてみてください。
ダスカロスの瞑想法では、視覚化がひじょうに重要なスキルとなっている。瞑想とはものごとを深くみること……つまり、実際に起きているように、ものごとを視覚化することだという。
視覚化の訓練によって、以下のようなことが可能となる。
視覚化は主に刷り込みエーテルを使うが、運動エーテルと感覚エーテルは、主に エーテル・ダブル のコントロールに使用する。
このようなエクササイズによって、エーテル・バイタリティー(マインド)をコントロールし、肉体の各所に意識を適切に集中させたり、意識をある部位から他の部位へ移動させることができるようになると、ヒーリングや 体外離脱 が可能になってくる。また、じぶんの潜在意識に集中して瞑想することで、パーソナリティーをコントロールすることもできるし、直感力と予知能力を使ったマインド・リーディング(読心術)も可能となってくる。さらに物質化能力や、大天使たちと直接コンタクトして必要な情報を得ることなどもできるようになる……が、エゴイズム が優勢な精神状態で、この手の能力を求めるのはひじょうに危険なのだ……といっておかねばならない。
人間は、自身のバイブレーションと同等なものとしか接触し得ない。
パーソナリティーに巣食うエゴイズム(欲望―思考型エレメンタル)を非活性化し、思考―欲望型エレメンタルに変容させる……それが 分離の次元 における、もっとも重要かつ困難なチャレンジであろう。