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トキワ荘に憧れる

我が家は谷根千にある築100年の長屋暮らし。お散歩ついでに、たまたま立ち寄った不動産で、この物件と蔵を紹介して頂いたのが、引越しのきっかけです。(ちなみにこの不動産の社長さま、4/10のコンサートを予約してくださっていて、びっくり仰天しました)

縁もゆかりもない土地ですが、子どものころから両親には「この地域に住みたい」と何度も言っていたようで、すっかり忘れていたというのに、不思議なご縁だなと思います。理由はわかりませんが、わたしにとっては「約束の地」だったのですね。

そして、もうひとつの夢は、手塚治虫さんや、名だたる漫画家が居住していたトキワ荘の暮らし。

羽海野チカさんの漫画「ハチミツとクローバー」で、美大生が同じアパートに住む状況なども、大好物です。

音楽家はひとりだけの静かな環境に身を置いて、音を創っていくのが仕事ですので、余計に皆でシェアして暮らしていくことに、憧れの気持ちが強く、そういった思いがあるからこそ、どこを歩いても、芸術に触れられるこの街に惹かれるのかもしれません。

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先日、上野恩寵公園にいたお気に入りの爺ちゃんこと、竹野優美さんの「道祖神の如く」が忽然と消えていて、ショックでした。

最後にお見かけしたときは、白いマスクをつけていたので、施設で療養されているのやも。心配です。(注:展示の入れ替え時期です)

この一年、爺ちゃんには励まされてきたので、寂しいなぁと思い出していた今朝。

「ピンポーン」

しばらく空き部屋だった1階に、新しい入居者の方が、美味しいバウムクーヘンを携えて、ご挨拶にきてくれました。

藝大の彫刻家の学生さんで、これがまた気立てのいい子で!!

申し訳なさそうに、言うんです。

「入り口のところに、未完成の大きな作品や資材を置いてしまっていて、邪魔かもしれません。大丈夫でしょうか?」

このとき、マスクの下で、わたしが満面の笑みを浮かべたのを、想像できますでしょうか。

気分はすっかり親戚のおばちゃん。たまに夕ご飯でも食べに来たらいいよ!と心の中で叫んでいました。ここは我慢よ、YUKI。

黒糖バウムクーヘンを夫と戴きながら

「お若いのに、わかってらっしゃる」

としみじみ感動したのでした。

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それにしても、どうしてこのような状況になったのでしょう。

シータヒーリングには、ネガティブな思考の書き換えという手法があって、思い起こせば、ここ半年ほど

「不要なものは全て手放す」

「この建物に入ったものは愛により変容・浄化する」

という感覚感情のダウンロードを、長屋の建物自体に行っていたのですね。

そうしてしばらくすると、意図したわけではないけれど、クレーマーさんだった前住人さんが引越して、あれよあれよとこの流れ。

人のこころのブロックを外すだけではなく、建物や楽器のような物質にも働きかけることができるので、大変興味深いです。

バイオリンには「失敗したらどうしよう」という恐れの感情が指板あたりにたっぷり染み込んでいる場合が多いので、それを抜き取って、喜び「JOY」の感覚をダウンロードすると、音が明らかに変わったり、演奏のポテンシャルが上がったりと、不思議なことがたくさんあります。

基本的に、エネルギーワークには疑心暗鬼な部分もあるのだけれど、実際に音が変わり、状況が変わっていくと、信じざるおえなくなってきます。

理由は何であれ、きょうの素晴らしい出会いと皆さまに、改めて感謝いたします。

ありがたいことに、残り8席となりました。

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