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音楽コラム

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#コラム

周波数セラピーとは

バイオリンという楽器は弾くたびに、何度も調律を行います。 その日の湿度と温度に左右されるだけではなく、練習の中で弦を指で押さえ、弓でこする度に、ズレが生じるからです。 人間の体もまた然り。 この地球でさえ常に揺れているわけですから、固定されたものなど、ひとつとして存在しないのかもしれません。 音についてお話をするとき、風鈴に例えることがよくあります。 うだるような真夏の暑さの中、音を聴いたからといって、物理的に温度が下がる訳ではありません。ですが「美しい音」が存在す

私の中の松岡修造(仮名)を手放す

クラシック出身の演奏家の大半は、幼いころから体育会系の練習と根性論を叩き込まれるせいか、大人になっても、限りなく低く設定された自己肯定感に悩まされるというのは、よくある話です。その結果、辿る人生は2択。 自分をいじめるか 他者を攻撃するか 幸か不幸か、わたしは前者となって、DVを始めとした様々な暴力を、数十年に渡り引き寄せ続けた訳だけれど、先日、体のケアをお願いしているRさんから、ニューロオリキュラを受けたところ 「ハートのうしろに、暑っ苦しい情熱の塊みたいな存在がい

生命の瞬きを閉じ込める

先日、aiさんの素敵な作品が、おうちに届きました。 お部屋の中にパッと春の息吹を感じる、サクラとビオラの押し花カード。 なんと美しく、可愛らしいのでしょう! aiさんの作品は、生命の瞬間を、そのまま平面の中に繋いでいるかのよう。 生き生きと立体的で、今にも香りがしそうな押し花は、誰にも真似できない、愛から生まれた手仕事だと思います。 お花たちもニコニコと喜んでいるのが伝わってきて、とても嬉しくなりました。額に入れて、これからも大切に飾らせていただきます。 さて、わ

男性性と女性性の統合

ヴァイオリンリサイタルまで、あと2週間とすこし。 今までは、ピアニストさんとお互いの世界観を照らし合わせ、音を探ってきたけれど、ここから先は「ひとつの音」としてふたりが融合していかねばなりません。 そう考えたとき、自分の中に、女性性に対するブロックが根強く残っていることを発見しました。 そう。わたしは、自分が女性であるという事実を受け入れるのに、とても抵抗があるのです。 生まれ変わったら、絶対に男性になって、ひとりの女性をしあわせにしたい。 それが、わたしの昔からの

仕事とは愛を目に見える形にすること

改めまして、4月10日のバイオリンリサイタルにお越し頂いた皆さま、遠くから応援してくださった皆さま、ほんとうにありがとうございました! クラシック音楽は、宗教や時の権力者との、切っても切り離せね密接な関わりで発展していった側面もありますが、そういった流れには迎合せず、自分の音楽を貫き通した「ベートーベン」という稀有な作曲家を軸に、彼に影響を受け、のちの時代への架け橋となった作曲家を集めて、プログラムを組んでみました。 曲目解説にも書きましたが、リサイタルの1曲目に演奏した

音楽家の言語は擬音である

最近の一日の至福の過ごし方は、午前中に家事と妻へのサービス(嫉妬深い文鳥ヨーヨー)を済ませ、蔵へこもって8時間ほど練習。 家へ戻って簡単な食事と妻へのサー(以下略)、ダンベル運動と軽いジョギングを7〜8km、半身浴をして就寝というもの。 こんな生活が一生続けばいいのに、と願いつつ、今だけ限定のしあわせを噛み締めています。 今夜は、走りながら見上げた夜桜と月がとてもきれいでした。 眠る前にnoteの皆さまの記事を拝見しながら、きょうは言葉をひとことも発していないなぁと思

本番前のルーティン

リサイタルまでひと月を切って、精神が良い感じで壊れてきているのを感じます。やらなくてはいけないタスクはたくさんあるのに、心も頭も追いつかず、なんとも、もどかしい。 さきほど訪れたaiさんの記事では、四字熟語が全く思い浮かびませんでした。 ①あとは野となれ山となれ ②布団がふっとんだ 「布団がふっとぶ」恋愛観というのは、一体何でしょう。でもなにか、自分の中でピンとくるものがありました。 さて、中学生のころから、本番前は2kgのダンベルで二の腕や肩甲骨周辺をほぐし、その

エゴと友達になる

先日、わたしの楽器を作ってくださった工房を訪れて、リサイタルに合わせたセッティングに一新してもらったところ、すべての感覚が今までの1/3以下の力で済むようになってしまい、あまりの軽さに途方に暮れて、3日間蔵へ籠もり、必死で糸口を見出していましたが・・・・4日目の本日、やっと光が見えてきました。 その方法を採用すれば、どんなに身軽になれるのか、頭ではわかっていても、今までしがみついてきたものを手放すというのは、何かしら抵抗がみられるものですね。その努力は無駄ではなく、必要な過

アロマチャクラ音楽会セッションのご感想

わたしの身体は、背骨を境としてイザナギとイザナミのように、左半身が男性性、右半身が女性性に微妙なバランスを取りながら、完全に分かれています。 そのような身体と付き合いつつ、自分ひとりではうまくいかないとき、全幅の信頼でもって体のケアをお願いしているRさんに、調整をお願いしていたある日 「音についてぜひ、お話をして欲しい」と企画して頂いたのが、アロマチャクラ音楽会でした。 豪雨が降りしきる中、一流のヒーラーさんが集結した、ありがたくも緊張する一日を振り返りたいと思います。

音楽家のためのコーチング

人は情報処理を5つの感覚で捉えているようです。 視覚(目)83% 聴覚(耳)11% 嗅覚(鼻)1% 味覚(舌)2%    触覚(皮膚)3% 優位な感覚(大抵2つ以上の組み合わせ)を知ることで、自分の強みに焦点を当て、長所を伸ばしていくことができます。例えば 「海をイメージしてください」 と言われて、何が思い浮かびますか? ①波の音や、かもめの声、こどもたちの楽しそうな笑い声でしょうか? ②映画のワンシーンのように海の映像やイメージが見えるのでしょうか? ③それと

風のような音を出す

音をエゴの力で発すると、物質に変化して、そのまま跳ね返ってくる。 愛の波動から発すると、体を通り抜け、相手のハートまで届く。 愛の波動とは、見えないものを、想像する力なのだ。 風のように優しく、力強くありたい。

アロマチャクラ音楽会

今朝は8時入りで水天宮前駅のロイヤルパークホテルへ、ご成婚されたカップルやご家族のための婚礼フェアの演奏でした。 徹底したコロナ対策のもと、20卓以上のお席が満席となり、本当に久しぶりに、多くの方の前で演奏し、音を使ったエネルギーワークをさせて頂けて、心身ともに癒されました。 家へ帰ってからは、ヨーヨーの遊んでコールを無視して(ごめんね)明日開催の「聴くだけで若返る?!アロマチャクラ音楽会」の準備のため、リーディングや音選びの作業に熱中していたら、こんな時間に。 実はま

タイスの瞑想曲における慈愛の視点

バイオリン独奏曲として有名な「タイスの瞑想曲」は、フランスの作曲家マスネによるオペラ「タイス」の間奏曲です。 舞台はビザンチン帝国統治下のエジプト。 厳格な禁欲主義者の修道僧アタナエルが、ヴィーナスの巫女で高級娼婦のタイスを改宗させようと試みる道のりの中で、タイスは真の神の愛に目覚め、心の純潔さを顕にしていくのに対し、アタナエルは性的な恋慕の気持ちを募らせ、いつの間にかお互いの立場を逆転させていくコントラストが、絶妙に描かれています。 ラストは、尼僧院で神の祝福に包まれ

習慣化するコツ

幼いころからバイオリンを弾き続けてきたせいか、継続することに対する抵抗感はわりに少ない上に、ちょっと体育会系な精神を持ち合わせていたりもして(笑)参考にはならないかもしれませんが・・・ 1. 近い未来に現実的な目標を設定するバイオリンの音をどんなに愛していても、次のレッスン、次の本番がない限り、日々の練習を真剣に取り組み、有意義なものにしていくのは、なかなかムツカシイものです。近い未来に実現可能な目標を設定し、小さなステップを踏む仕組み作りをすることが、とても大切なことであ