エゴと友達になる
先日、わたしの楽器を作ってくださった工房を訪れて、リサイタルに合わせたセッティングに一新してもらったところ、すべての感覚が今までの1/3以下の力で済むようになってしまい、あまりの軽さに途方に暮れて、3日間蔵へ籠もり、必死で糸口を見出していましたが・・・・4日目の本日、やっと光が見えてきました。
その方法を採用すれば、どんなに身軽になれるのか、頭ではわかっていても、今までしがみついてきたものを手放すというのは、何かしら抵抗がみられるものですね。その努力は無駄ではなく、必要な過程であったのだと合点がいったとき、はじめて突破口がみつかる気がします。
楽器は本来、わたしたちのエゴが邪魔をしない限り、美しい軌道を描くようにできています。
完璧なイメージを思い描いて練習を重ねたあとは、自動操縦するだけでうまくいくものなのですが、楽器が主人だという事実を忘れて自我が出ると、人は弱い生き物なので
完璧に間違えるイメージをしてしまうことが、よくあります。(そしてその願いは、必ず聞き届けられるものです)
この一年、練習をしながら思いついた言葉を、手帳にメモしてきました。
「ヴァイオリンを弾く時に意識すること」
・愛の波動から一歩も出ない
・音を糸だとすると、最後まで決して切らさないように紡いでいく
・愛をもって楽器に触れる、愛をもって音楽に触れる
・練習はエゴを手放すためのもので、上手く弾こうと思わない
・宇宙と地球を繋げる意識をもつ(地球も宇宙の一部)
・慈しみの心を胸に、高い視点から360度見切る
・音楽を介して全身全霊で祈りを捧げる
・音楽は天への架け橋
・神はわたしのハートに宿る
どれだけ音楽に対する純度を高めるか、ということに重きを置いてきたのだけれど
来てくださる皆さまに喜んでほしい。
一緒にしあわせな時間を過ごしたい。
そして・・・
出来れば間違えずに、上手く弾きたい!(笑)
そんなエゴたちも、わたしの大切な一部。丸ごと受け入れてしまおうじゃないかと思い直したら、心がすぅっと軽くなりました。
大勢のお客様の前で舞台に立ち、スポットライトを浴びたときに必要とされるのは、地道な努力に裏打ちされた、僅かばかりの自信ですが、この唯一の拠り所に、皆さまと自分への、愛と調和のエッセンスを注入しようと思います。
同じ音楽教室で教えている大好きなN先生に「毎日コラムが更新されるのを楽しみにしていた」と言われて非常に嬉しくなったので、また再開しようと思います。
個人的には、皆さまの記事やコメントを拝見して、勝手に癒されていたのですが・・・わたしの書いたもので誰かひとりでも元気になるのであれば、書いちゃうぞ♫
一日のおわりに必ず聴く、ぴてろんさんのREUNION
は〜。生きててよかった♡
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