【詩】ドアキッカー
何かに気圧され立ち竦んだとき
いつもは控えめな私の心から
一人の勇敢なドアキッカーが飛び出していく
人前での発表に怖気づいていると
俺が先に行くと恐怖心を蹴破った
一歩踏み出すべきか悩んでいると
俺が先に行くと進んで前へ踏み出した
失敗した姿を見せたくないと二の足を踏んでいると
俺が先に行くと羞恥心を蹴破った
想いを伝えることに狼狽えていると
俺が先に行くと口を衝いた
立ち塞がる困難も
先に立とうとする後悔も
言い訳ばかりの甘えた気持ちも
全部全部蹴り倒し
弱い心を踏抜いていく
ドアの向こう側はわからない
ノックしたってわかりゃしない
蹴破っていけ
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