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ショートエッセイ集(14)〜綴ってきた思い出〜


『ショートエッセイ集』では、今までSNSで綴ってきた言葉たちをまとめています。その時々に思った言葉は、川の流れのようにどんどんと流れて忘れ去られていってしまうから、ふとした時に自分自身を振り返り、思いを馳せる…。
…そんな宝箱のような言葉の空間にします。

① 死なないでほしい
という最も優しくて、最も無責任な言葉がある。
死にたい人にはこの言葉は届かないかもしれなけど

ぶっきらぼうに放たれた『死なないでほしい』と、
その人にとっての“大切な人だから”『死なないでほしい』では異なる意味を持つ。人は誰かのために生きたいと思う生き物であるから。

② 『決断』の言葉の由来は、『断つこと』を『決める』と知った。
『やることを決める』のではなく、『断つことを決める』という言葉が何かを決めるときの大きな心の支えとなっている。

③ 『仮にあと数ヶ月で死ぬとしたら、最期に何がしたいか?』
…そんな質問に
『好物を食べる』『世界一周旅行』『会いたい人に会う』

とか思ってたけど、実際病気になると
吐き気で食べれない、
衰弱して移動もできないので、

『今やりたいと思っている事』は
『今できる事』だったと
今だから言える。

④ 事故で寝たきりになって、もう座ることも出来なくなって、一生ピアノは弾けないと諦めていたし、死にたい以外の感情なくなったけど、親がこれ作ってくれてピアニストになることができた。もう少しだけ頑張る!https://twitter.com/hoshinonozomimi/status/1510591343391035395?s=21&t=N93k51vuhHtSC8ilbiIYMQ


⑤ 『もっと大変な人もいるんだから』
…これを『自分を』奮い立たせるために使うのは素晴らしいことでも、

『もっと大変な人もいるんだから』
…これを『他人を』元気付けるために使うと傷付けることがある。

同じ言葉で違った形をしている言葉ってたくさんあるよね。

⑥『生きてるだけでいい。』そんなとても優しい言葉がある。
こんなに優しい言葉なのに、私には少し悲しくて苦しかった。
『生きているだけでは嫌だ。この難病寝たきりの体でも私にはやりたいことだって夢だってたくさんあるのに。』

だから私は『生きたいと思えること』を自分で創っていくことにした。

⑦ 難病で寝たきりになる前、私は楽譜が読めないのがコンプレックスだった。
寝たきりの今、私はピアニストをしている。
「楽譜が読めない=楽譜がなくてもピアノが弾ける=どんな体勢でも弾ける」…コンプレックスから武器となった。

置かれる状況と捉え方次第でコンプレックスはときに強みになる。

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