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ショートエッセイ集③ 〜綴ってきた思い出〜


『ショートエッセイ集』では、今までSNSで綴ってきた言葉たちをまとめていきます。

その時々に思った言葉は、川の流れのようにどんどんと流れて忘れ去られていってしまうから、ふとした時に自分自身を振り返り、思いを馳せる…。

…そんな宝箱のような言葉の空間にします。

①寝たまま弾けるピアノ
昔←                             →今

今の形態になって弾けるようになるまで三年掛かったけど、
三年かかった価値はある。
私を病人から「ピアニスト」にしてくれた。

「弾けるようになった」じゃなくて「弾けるようにした」

このピアノ、もっと広まったら良いな。


②私が病気になってから

元気な人が突然死した。
「いつ死ぬか分からないから、後悔のない様に生きよう」と思った。
大切な人が幸せになった。「私も自分で自分を幸せにしてあげよう」と思った。

哀しいことも喜ばしいことも、
常に私の背中を前向きに押している。
だから今日もこうやって生きてる。


③「満ち溢れる生命力」が成し遂げる力になる場合と
「死の恐怖」が成し遂げる力になる場合がある。

私は後者で
毎日が死ぬほど辛いから、
死に打ち勝つだけの「生きてて良かった」と思えるだけの何かをしていないと死ぬ。

と必死にやってきた結果、
なぜか今生きている。
なぜか色々出来ていく。



④4年前の日記を見た。
「寝たきりになったので暇つぶしに作曲を始めた」と書かれていた。

当時は病気が治ると信じてやまなかった
4年たっても寝たきりの事実に悲しくて泣いた。

もう一つの涙は、暇つぶしに始めた作曲が私の職業になった事に嬉しくなって泣いた。

今確実に2つ目の人生を歩んでいる。



⑤4年前、寝たきりになった当時は
悲しみや憎しみ以外の感情で泣くなんて考えられなかった。

4年経った今、
やっと喜びの感情で泣くことができた。

ここまで来るのに、普通では考えられないような多くの困難に直面してきた。

嬉しくて泣けるなんて、どれほど幸せな事かと喜びを噛み締めてまた泣いた。



⑥作曲家を志すきっかけとなった曲は
この曲『ひかり/作詞作曲・星野希望』です。

作曲した当初は
「寝たきりになったらピアノは一生弾けない」と自分で決めつけていた。

しかし、どうしても自分の手で演奏したくて
試行錯誤を重ねて演奏できるようになったときの喜びは一生忘れない。私の原点の曲です。


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