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贅沢な病気 8 人の優しさ
子宮全摘を決めた。
男性医師は薬で生理を止めてくれたが
しっかり血が止まることはなかった。
薄いピンクの少量の血が下着を汚すため
生理ナプキンを毎日つけていた。
「薬でコントロールできなくなってる。
限界だったな…」先生が呟いた。
私も内心、本当に…と相槌を打っていた。
手術のため入院する数日前
本格的な生理がやってきた。
これでもかこれでもかという出血で
もうトイレで寝ようと思い
自宅のト
贅沢な病気 7 自分の気持ちがわからない
今でも大事な選択をする時に思い出す
女性医師の言葉がある。
歳をとり仕方なかったで納得できる?
どれか1個リスクを取りなさい
100パーセント納得して自分で選びなさい
当時100パーセントの納得なんてあり得るか?
そう思っていたが、終わってみれば
不思議と100パーセント納得できていた。
どれか1個リスクをとること
何を手放すかを考えると
優先順位がはっきりしてきて
譲れないものや望む
贅沢な病気 6 女性医師
引き続きMRI検査をした
先生の所へ通ってはいたが
なかなか子宮全摘に踏み切れない私に
先生は、思うところを話してみなさいと言った。
私は、正直にぶちまけた。
他のお医者さまに診ていただき
全く違うことを言われたこと
何年か後、また手術になってもいいから
筋腫だけ取り子宮を残してほしいとお願いした。
先生は
「あなたの体にとって採算性がない
2回に分けてとるなんてことは絶対にしない。
子宮筋腫
贅沢な病気 5 三人の先生
貧血がわかってからは
医師の対応が大きく変わった。
ゴールである子宮全摘手術に向け
急かされているような感じがした。
私は5年ほど前、他の病院で
ホルモン治療をしたことがあった。
注射で生理を止めて
子宮筋腫の成長を促すホルモン分泌を抑え
筋腫を小さくする治療方法だった。
それを思い出し
生理が止まれば生活が楽になり
筋腫も小さくなる…
先生に
生理を止めてほしいとお願いしたが
その先生は譲
贅沢な病気 4 感謝
ある日、友人と電話で子宮筋腫の話になった。
彼女が昔、子宮がんで血が止まらなくなり
倒れて救急車を呼んだとの話から
「マジで救急車騒ぎになるよ。
私もまだ大丈夫って思ってたら急に来た。
いざという時すぐかけこめる病院を作って。
先手先手が大事!
今すぐMRIを撮った病院に予約を入れて!」
彼女との電話を切り
病院に予約を入れた。
具合は悪くないけど
まあ、じゃ行っとくか…そんな感じだった。
贅沢な病気 3 体調変化
MRIの検査結果を聞いたあと
また普段の生活に戻った。
生理の量はゲリラ豪雨とまではいかないし
貧血のような不調は特になく
たまにお腹が痛くなるのは
便が動いたときとわかり安心した。
いずれ手術は必要かもしれないが
今は特に問題ないし…
今思えば本当は手術を考えたくなくて
現実を見ないようにしていたのかもしれない。
子宮筋腫の影響は徐々に確実に出ていた。
生理ナプキンが普通のでは
間に合わなく
贅沢な病気 2 未来予想図
はじめて訪れた病院で
まず精神的に楽だったのは
産科と一緒ではなかったことだ。
待合室に子どもやお腹の大きな女性はいなかった。
小さな子どものなんとも言えない
おひさまの匂いというのだろうか
しあわせなお母さんのあたたかな様子や
一緒の待合室は少しダメージを感じたりする。
これから子宮をとるかもしれない人と
これから赤ちゃんを産む人や望む人が
同じ空間にいることを想像してもらえば
そのダメージ
勉強記録はまさにnote
お題に対して記事を書こうと思い
勉強記録を選んだ。今している勉強と言えば
通信で書画を学んでいることだ。
実は入学を決めるまですごく悩んだ。
もともと書道は細々と続けていたが
通信で書画が学べるのか?
そこが一番悩んだことで
入学前に説明など受けたものの
どこか不安を抱えたまま
やはりやってみなきゃわからない!!と
締切ぎりぎりに決断し入学した。
いざ入学してWEBで勉強をはじめたら
むしろ通信
ICUで「椅子をもってきてくれないか」
心臓の手術が終わり彼は
ICUのベットに横になっていた。
まだ目が覚めず執刀くださった先生が
輸血は白い方しかしていません。
これから出血がなかったら大丈夫。
何かあったら連絡する。
朝までに連絡がなかったら
今後10年心臓に関して問題は起こらない。
力強く言い切られた。
輸血の白い方の意味はわからなかったが
すごくうまく行ったよに聞こえた。
内科から外科の先生に切り替わり
内科の先生は厳しい