見出し画像

【第4回 中小企業診断士 資格取得に向けて -企業経営理論② 経営戦略の構成要素「ドメイン」-】

こんにちは!椎名悠と申します!

この記事では、来年2021年度の中小企業診断士試験合格に向け寝転がりながら現在進行形で勉強している内容について分かりやすく説明しております!

マガジンでまとめている連載物の記事なので、来年度の試験に合格するための参考にしていただければと思います。

それでは、今回お話しする内容はこちら!


〈経営戦略を構成する4つの要素〉

前回は「経営戦略とは何なのか」についてお話ししましたね!

今回はそこから詳しく説明していく内容です。
※前回の記事は以下参照!



さて、今回のお話ですが、経営戦略には4つの大切な要素があります。

それは「ドメイン」「資源展開」「競争優位性」「シナジー」です。

要素と言いましたが、つまりは経営戦略を考える上で大切な指針となるものと考えてください。

「戦略を建てようにも何から手をつけていいか分からん!」

「なるほど、この4つの要素を踏まえて自分の良いと思う戦略を建てれば良いのだな!くるしゅうないぞ!」

というノリで考えてください。

もっと分かりやすく例えるなら、ポケモンで言うところのパーティーを構成するために「相性」や「攻撃力」「努力値」などの知識を踏まえて考えますよね?

それと同じです。

今回は「相性」とかの言葉の代わりに「ドメイン」等の言葉で表現されているものと思えば良いです。

では、構成要素について一つずつ説明していきます。


〈ドメイン(事業領域)について〉

ドメインと聞くと、IT関連の話を連想される方がいるかもしれませんが、今回は"それ"は忘れてください。

ドメインとは、「事業領域」のことを指します。

じゃあ事業領域って何やねん、って思いますよね?

事業領域とは、つまりは「自分(企業)がどこの分野(領域)で製品・サービスを提供していくのか、戦っていくのか」を示したものです。

またポケモンで例えちゃいますが、パーティーを作る際に
「よし!俺はこれから草タイプポケモン中心で戦うんだ!」と考えたとします。

その瞬間、事業領域は「草タイプのポケモンが扱える分野、草タイプで勝てる分野」に決定しているのです。

そして大事なのは、この事業領域とは、現在だけでなくこれから歩んでいく未来においてもその領域で戦うことを意味しています。

そのため、「今流行りだから僕はフェアリータイプで突き進むぜ!」みたいなノリで決めるのではなく、「次回のポケモンシリーズではまた新タイプでも出すだろうからフェアリータイプはむしろ優遇されないことになるかもしれない、じゃあ他のタイプならどうか?やはり安全なドラゴンか?」と考えていくべきなのです。

〈ドメインと設定する重要なメリット〉

ドメインを設定することによる恩恵はとても高いです。

・企業の意思決定者達が注意すべき点が定まる。
例:草タイプのポケモンで戦うなら、炎タイプのポケモンに要注意だな!

・どのような経営資源の蓄積が必要か考えるための指針、基準が生まれる。
例:今俺って草タイプのポケモンって持ってたっけ?
  草タイプの中でも特に強いポケモンって何だろう?

・企業全体を1つの組織とする一体感を作る。
例:草タイプ大好き!万歳!
  リザードンよりフシギバナの方がカッコいい、理論は認めん。

ドメインを決めるということは、その企業の将来を大きく左右することのため慎重に決める必要があります。

「自社の強み(経営資源)は何か?」「将来どうありたいんだ?」「自社を活かすにはどこで戦えば良いか?」を考え抜き、決断しましょう。


〈ドメインの設定する際の「範囲」について〉

ちなみに、ドメインを決定する際、その領域を狭めすぎる場合も、広める場合も、メリットデメリットが生まれます。

・ドメインの範囲が狭すぎる場合(例:草タイプのポケモン中心で育成)
メリット:
特定の事業やサービス、製品に自社の経営資源を集中できる。
範囲が狭いので他の会社と競争になる確率が低い。
例:草タイプのポケモン育成のみに集中!廃人?そんなの余裕余裕!
デメリット:
お客様のニーズに合いにくくなり、顧客の獲得チャンスを逃してしまう場合がある。
例:あのポケモンめっちゃカッコよくて強いじゃん!あ、でも草タイプじゃないんだ…無念…!!

・ドメインの範囲が広すぎる場合(様々なタイプのポケモンを育成)
メリット:
範囲が広いのでたくさんのお客様の要望に答えられる。
例:ん?氷タイプだと?ならこっちは炎タイプのリザードンで応戦しよう。
デメリット:
経営資源が分散してしまう。(遠く浅くとなってしまう。)
他の企業と事業内容が被り、無駄な競争が生まれてしまう。
例:相手もリザードンを出してきやがった!?いいだろう、どっちのリザードンが強いか勝負じゃー!!

ちなみに、ポケモンで例えているので気付いた方もいると思いますが、

ポケモンの「チャンピオン」はドメインの範囲は広いですよ。
いろんなタイプの強ポケモンを扱っていますから。

あくまでもポケモンの世界での話ですが、あそこではドメインを狭めるよりも広めに設定した方が戦いやすいということですね。

(だからアンタはダンデに勝てないのだよ、キバナさん…!泣)

というようにドメインとは結構奥が深い内容です。

実は参考書を読んでいるととても興味深いので本記事だけでは書ききれませんでした!笑

ということで次回もドメインについて続編をお話します!

次回は「ドメインの定義の仕方と影響」について詳しく書きます。

お楽しみに!


【次回記事はこちら↓】


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?