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ドラえもんは作れない

こんにちは!

このサイトでは、AIに関する技術について分かりやすく解説し、
AIに対する偏見や誤解を解消していきます!

では、早速今回お話しする内容についてですが、結論から言います。

タイトルにある通りですが、

・ドラえもんのような高性能なAIはまだ作れない
・そのため、AIによる機械の反乱(シンギュラリティ)は全く起きない
・日本企業で高性能なAIの紹介

これらについてお話ししていきます!


【①ドラえもんは作れない】

まずは一つ目、ドラえもんのような高性能なAIは作れないことについて。

みなさん、AIと聞くと、ターミネーターのような怖い優秀な機械をイメージしたり、ドラえもんのようないろんなことができるようなイメージを持ちますよね?

ターミネーター


僕も初めはそう思っていました。

でも、実は
そんなAIなんて現状作れるわけがないんです。

ではその理由を説明する前に、そもそもAIとはどういったものがあるのか、そこから説明しましょう!

【そもそもAIとは?】

AIとは、"Artificial Intelligence" 略してAIといい、
人工的に作られた人間のように考え、学習する知能を開発する分野やその知能そのもののことを言います。

今ではそのAIによって、今人間がしている仕事を代わりにしてもらえるようになったり、今まで人間ができなかったことを実現するようになってきています。

さらには、人間を超えるスペックを持つAIまで現れました。
たとえばそれは囲碁の世界に。

【囲碁のプロ棋士を圧倒した人工知能AlphaGo】

2016年にGoogle傘下のDeepMind社による囲碁の人工知能AlphaGoは当時韓国のトップ棋士であるイ・セドルに勝利したのです。

アルファ碁イセドル


さらには2017年に当時世界最強の囲碁棋士・柯潔(カ・ケツ)もAlphaGoと戦いましたが、結果は人工知能の勝利でした。

また、その年の初めには実はAlphaGoの“化身”が "Master"(マスター)という別名でインターネットの囲碁サイトに現れ、柯を含む世界トップクラスの打ち手と立て続けに対局し、その対局全60局のすべてにおいて勝利を収めていたのだから驚きです。

その他にも、人間を超えたAIはあります。
1997年には米IBMが開発したディープ・ブルー(Deep Blue)が、チェスの王者ガルリ・カスパロフ(Gary Kasparov)氏を破ってもいます。

ディープブルー_ガルリガスパロフ

そのため、今に始まったことではなく、AIが人間のスペックを超えられることは実証済みなんです。

【止まらないAIの進化、しかし・・・】

最近では、本人と全く瓜二つの人間を作り出して、好きなように喋らせる動画まで作れるようなAI、ディープフェイクなんてものまで生まれましたよね?

ディープフェイク


この映像の人が本物なのか偽物なのか、人間には見分けがつかないほど、AIの技術は高まっていて、非常に人々は恐れました。

これって本当に怖いですよね?
こんなことができるのなら、いつか本当にターミネーターのように人間を支配する世界が来てしまうんじゃないかって思っても不思議ではありません。

事実、かの有名なスティーブン・ホーキンス博士もこのように述べていました。

「AIの完成は人類の終焉を意味するかもしれない」

さらには、TeslaCEOで知られるイーロン・マスク氏もAIに関して危機感を持っており、非営利組織OpenAIを設立しております。

ここまで聞くと、

おいおいやっぱりAIって相当やばいんじゃないの?

って思いますよね?
でも安心してください。

AIによる反乱、いわゆるシンギュラリティの到来についてですが、大前提としてある一つの大きな壁を突破する必要があるんです。

それは汎用型AIを生み出すことです。

しかし、この汎用型AIを生み出すことが現状できていません。
そのため、AIによる反乱が起きるなんてことはありません。

【汎用型AIとは】

え?汎用型?それって大量生産型のロボットってこと?
そうじゃありません。

汎用型AIとは、つまりどの分野でも活躍できるAIということです。

それこそ、人間のようにコミュニケーションも取れたり、計算もできたり、運動もできたりと言ったように、なんでもできるAIのことを汎用型AIと言います。

しかし、実は、現在開発されているAIというのは、全て特化型AIといって、
ある一つの分野でのみ活躍できるAIしか開発されていないのです。

たとえば先程の人間のスペックを超えた人工知能にしても、クイズや囲碁といったゲームでは確かに人間を超えますが、じゃあそれ以外の分野にはその人工知能を使えないんですよね。

そのため、ターミネーターに出てくるような高性能なロボットや、ドラえもんといった人間に近い機械はまだ開発できる段階じゃあないんです。

だからこそ、AIによる反乱がおきる、なんてことは馬鹿げた話なんです。

【日本企業の優れたAIについて】

しかし、AIは今非常に優秀で、人間の生活に欠かせないものになってきています。
たとえばAmazonAlexaなんかそうですよね。
声をかけるだけで家の家電の操作をしてくれたり、インターネット検索もしてくれたり、昔では考えられなかったことが今ではAIのおかげで当たり前にできています。

アレクサ

このようにAIは人間の生活の可能性を広げてくれます。
だからこそ、近年GAFAをはじめとした世界各企業でAIを開発し、
社会をより良くしようとしているんです。

そのため、AIは私たちの生活を脅かす脅威ではなく、
便利な道具だと思えばいいのです。
(実際そうなのですから)

それでは、最後にそんな便利なAIについて、日本でも誇るものをご紹介しましょう。

それは、日立製作所が2015年に発表したHitachi AI Technology/Hです。
これは、当時から特化型AIとしてではなく、汎用型AIとして開発された非常に貴重なAIなんです。

日立AI

先程AIの開発では特化型AIがほとんどだとお話ししました。
しかし、この日立の人工知能だと、様々な分野のことでも、データを取り込ませれば、AIが学習し、予測結果を出力してくれるんです!

つまり、汎用型AIの完成は不可能ではないということですが、それでもまだまだみなさんが想像するようなAIによる反乱が起こせるレベルの自立したAIは存在しません。

日立の人工知能にしても、あくまでも人間がAIに必要なデータを入力する必要がありますし、とてもじゃないですが人間のように動くことはできません。

ソフィア

そのため、みなさんが恐れるようなAIはまだまだ未開発の段階です。
もし、仮にそんなAIがいつかできるとしても、それは何十年も先かもしれませんし、すぐにはできません。

なので、AIは便利な道具として、これからの社会に必要なものだと思って、安心して使っていきましょう!


【まとめ】

いかがだったでしょうか。

今回は

・ドラえもんのような汎用型AIはまだ未開発である
・(だからこそ)AIによる機械の反乱は起きない
・日本にも日立のような高性能AIが存在する

以上の3つについてお話ししました!

今回は良く言われるAIに関する恐怖や誤解を解消するため、
非常に簡潔にお話ししております。

そのため、まだまだAIについて細かい説明ができていないので、その点については他の記事で説明してきますね!

このサイトでは、AIをビジネスで活用するために大切なことを教えてくれる本や論文の解説、そしてAI技術の解説をしていきます。

今後もこれからの人生や仕事の役に立つAIの知識を提供していきますので、サイトのフォローをよろしくお願いいたします!

それでは次の記事でまたお会いしましょう!


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