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海外に行きたいと思ったら読む本【5選】

海外で暮らすとは一体どのようなものなのでしょうか。

今回紹介するのは、旅行雑誌やガイドブックには載っていない、海外生活のリアルを描いた選りすぐりの書籍5冊です。

世界各地の様子を垣間見ることができます。海外好きの方、そこでの生活を夢見る方に、ぜひ手に取っていただきたい良書です。



1. パリの国連で夢を食う。

倍率2000倍という狭き門をくぐり抜け、パリの国連で働き始めることになった著者、川内さんのパリ滞在日記。

めちゃくちゃ面白かった!


国連って、「世界平和を実現するために、超一流人格者が集うスゴイ組織!」というイメージがなんとなくあったのですが、実態は意外とぬるま湯(?)だったり、怠惰な人がいたり(よく言えば超ホワイト)、ガチガチな官僚組織だったり、、

何より、世界中の色んなバックグラウンドを持った人たちと働くのって魅力的だなと改めて感じました。

国連での仕事然り、パリの生活でも、色んなトラブルが発生するのですが、これを読めばそれが海外生活の醍醐味と感じられるはずです。


2. パリでメシを食う。

「パリの国連で夢を食う」が面白すぎて、川内さんのこちらの本も続けて購入。

川内さんがパリ在住中に出会った、現地日本人10人の暮らしを紹介してます。タイトルの通り、パリで職を得て自分の力で生きる日本人の生の声を紹介しています。

三つ星レストランの厨房で働く料理人、カメラマン、花屋など、パリで奮闘する色んな日本人が出てきます。

「別にパリが心底好きというわけではない」

パリでメシを食う

当たり前ですが日本とは全く違うパリ生活。
海外での生活がただの夢物語ではないことを教えてくれます。

日本で抱くような「憧れのパリ」は現実にはないかもしれませんが、それでもやっぱりパリに行きたくなりました。



3. 社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう

人気ブロガー「ちきりん」さんが自身の50カ国にわたる海外旅行記をまとめた1冊。

前に「海外旅行って何が楽しいの?」と友達に言われて、あーだから、こーだからと説明しても「ふーん。まあ俺は日本が好きだから。」と全然理解してもらえなかった思い出があります。

この本を読むと、「そう!海外旅行ってまさにこれなのよ。こういうことが言いたかった!」と共感してしまいました。

ちきりんさんの着眼点や観察眼が凄まじく鋭いです。
崩壊前のソ連など、一昔前の海外情勢を味わえるのも面白かった。

読めば間違いなく海外に行きたくさせてくれるであろう、そんな1冊です。



4. 裸でも生きる

途上国の素材でアパレル製品等を製造する「マザーハウス」の創業者、山口さんの挑戦を追うノンフィクション物語。

当時アジア最貧国と言われていたバングラディッシュに単身でのりこみ、起業を決意。そこから、途上国発のブランドを創り、バングラデシュの産業を育てることを目標に、過酷な現実を乗り越えていくビジネス戦記です。

発展途上国だから、と同情ではなく、対等な立場でのビジネスを目指す姿勢が印象的でした。途上国でのビジネスの厳しさと可能性を、生々しく描いています。

私も学生時代に開発経済を専攻しており、「国際貢献を仕事にしたい」なんて思ったこともあったので、改めてその過酷さを感じました。


5. ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

アイルランド人の父と日本人の母を持つ「ぼく」が過ごす、英国・ブライトンでの中学校生活を綴る物語。

人種差別、貧困、セクシュアリティなど日本の中学生はもちろん、大人でもなかなか出会わないようなテーマが織り交ぜられており、一つ一つのエピソードが超濃い。そして、めっちゃ強烈です。


主人公「ぼく」が日本でもイギリスでも人種差別を受けて言った言葉が特に印象に残っています。

日本に行けば『ガイジン』って言われるし、こっちでは『○○ク』とか言われるから、僕はどっちにも属さない。だから、僕のほうでもどこかに属している気持ちになれない

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

今まで日本語はもちろん、英語(や他の外国語)も話せるハーフの友人を、ただただ羨ましく感じていました。当人の苦労を全く知らずに。

私が日本で当然のようにしてきたことは当たり前じゃないんだなと改めて気付かされました。



以上、海外好きな方にオススメしたい書籍5冊でした。海外での生活やキャリアを目指す方だけでなく、日常に新たな刺激を求める方にも、さまざまな刺激とインスピレーションを与えてくれるはずです。




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