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なろう系小説にどハマリしていた話
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無趣味の干子です。
初代たまごっち世代です。
なろう系小説ってご存知ですか?
noteを見る方々は読書も好きそう詳しそうなイメージがありますので、説明は不要な気もします。
とある小説系webサイトが由来の、
異世界にて俺強いぜ物語、といった風でしょうか。
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一時、あれにどハマりしていました。
特に私は異世界恋愛もの、悪役令嬢、追放系、無意識私はなんかやらかしました?系、ほのぼの○○師系をむさぼってました。
毎日、なーろっぱでレティシアやフローラとして生きておりましたのよ。(カーテシー)
さあ、うちのメイドが入れた紅茶でもいかがです?
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どうもありがとうございました
分かっているんです。大体の展開は。
よく読んだ恋愛ものに限っていうと、
踏みにじられて、きっかけがあって立場がよくなって、つよ!、つよ!、つよ!、公開逆襲、イケメンと結婚、ハッピーエンド。
ざっくりこんな感じです。
私が何回婚約破棄されたと思っておりますの。(高笑い)
なろう系小説が苦手という方はそこが苦手なのでしょう。
テンプレートなところ。
文章も擬音が多くとても軽いです。
でもそのときの私にはそれがちょうど良かったのです。
水●黄門よ。
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分かっていても成敗されるとヨシ! ってなるのです。
待ってました! 印籠!!!! ってなるのです。
それに本当に気軽に読めるのです。
紙の書籍は読むぞと気合を入れないと世界に入り込めないのですが、なろう系は共通の世界観であることが多いので、はいあれね! と出入りスムーズでした。
主人公が様々なワケあって日本を経験してることも多かったしね。
じゃあなんで読まなくなった? って話なんですが、ある日作品を読んでいて気付いたのです。
あれ、私既読の作品読んでるね?
既に読んだ作品に終盤まで気付かなかったのです。
そして急に虚しくなりました。
作品をただただ消費している、と。
読書といえば、じっくり集中して自分の中に落とし込みながら読むのが好きだったはずなのに、印籠を求めすぎて街の人や景色が見えなくなっていました。
作品じゃなくて展開を読んでいると思ってしまったのです。
こんなんじゃいけないなぁ。
なんか作品に悪いことしている気がする。
そう思いました。
──とまあ、これもあったのですが実はもうひとつ理由がありました。
日常にお嬢様持ち込み罪です。
ここまでお読みくださった優しい方々はお気づきかもしれませんが、私はとても影響されやすい黒歴史製造機なのです。
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最終話まるごと暗記してる時代もあったナ…
そんな黒歴史製造機が日常にお嬢様を持ち込みました。
浴びるように読んでいたなろう系小説に影響されております。
「あら、お茶の時間ね。ミルクはいかがかしら?」
「飲むぅー」
「よろしくてよ。アルノルト、アルノルトー!」(いそいそ)
「さあどうぞ。貴方様のために最高のものをご用意いたしましたわ!」(昨日買った牛乳)
※お相手のジークハルトは年中男児です。
「お茶が終わりましたら私と踊ってくださる?」
「おし●たんてい?」
「よろしいですわ!」
※お相手のジークハルトは年中男児です。
心が広い彼は特にツッコむこともなく付き合ってくれました。
というかなんだか分からなかったのかもしれません。
牛乳出てきたしいっか。
おし●たんてい見れるならいっか。みたいな。
自分の気分が乗らずイヤなときほどこれをして遊んでいました。
辛くてもいつか報われるのです。
ご都合主義でもハッピーエンド。
それがなろう系のいいところなのです。
そんなお花畑の脳内に、ある日冷静な宰相がやってきました。
銀髪眼鏡です。
あれ、これ保育園でバラされたら死ぬほど恥ずかしいやつじゃない?
一瞬で魔法が解けていくようでした。
強そうな赤茶の髪もアメジストの瞳も存在しません。
変わらないのはジークハルト(4歳)の可愛さだけでした。
魔法が解けたカオナシ系パート主婦はきちんと今を生きることにしました。
恥ずかしさでたまに悶えます。
それでも前ほど夢中にはなっていませんが、今も時折巡回してこっそり楽しんでおります。
ごっこ遊びはやめましたが……。
黒歴史製造機は懲りないのです。
それにものを読んで何者かになれる気分って楽しくて。
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