13時間でトルコを満喫できるかAIと検証してみた②
13時間のトランジットでトルコを満喫できるか検証する試み。次は市内に繰り出してからのお話。
前回までの経緯はこちらをご覧ください。
夕食を食べた後、比較的スムーズにタクシーに乗車することができた。優しそうな運転手の方に、世界遺産であるアヤソフィアに行きたいと告げると、タクシーが出発する。
タクシーの料金は、アプリの目安だと500トルコリラ(幾田りら)。日本円にして約2300円くらいだ。
アプリに料金目安が出ているので、AIからの注意書きにあったように、ぼったくられることもない。アプリを見せながら、料金を運転手と握っておくと安心だ。
海外あるあるの、まぁまぁの速度とドライビングテクニックで、目的地まで快調にタクシーは進んでいく。30分ほど走った後、坂を登り、車が混雑している場所あたりで降りることに。
料金は500トルコリラ。クレジットカード決済の承認ボタンをアプリ上で押し、決済が完了すると、、
「ホッホッホホーイ!」
突然運転手が叫んだ。
何事かと思ったら、決済完了が嬉しかったようで、そのまま笑顔でバイバーイと言いながら去っていった。
陽気で微笑ましかったのだが、周辺の警備の人が怪しんで、遠目から僕の方に向かって来た。
逃げた。
駆け足でしばらく坂を登ると、ひとつ目のモスクが目の前に見えてくる。
それがこちら。
感動!!!!
ドバイとかでもモスクを見たけど、このモスクもめちゃくちゃ美しい。イスタンブールの歴史ある街並みとマッチし、ここにしかない景色を作り出してくれていた。
イスタンブールは世界史における要所で、受験では何度も目にしてきた。しかしやはり、本物の街並み、建物を見た時の感動はひとしおだ。
街の明るさ、建物の陰影、香辛料やタバコの香り。教科書からは伝わってこないそうしたリアリティが、もっと学問には必要だと思っている。
これぞ旅の醍醐味。時差ボケあるし、夜遅いけど、無理して来て良かったなと心から思った。
さらに歩みを進めると、モスクの横にバザールのようなものがある。
ドバイに行った時、この手のバザールでえげつない客引きを受けたのだが、夜でお店も閉まりつつあったため、通ってみることにした。
するとやはり予想通り、現地の商売人たちが四方八方から声をかけてくる。
ウソつけ!!!そんなウソがあるかと斬新な営業トークに笑ってしまった。
バザールには、織物、香辛料、ランプなど、中東と似たようなラインナップが並んでいる。
懐かしさを感じながら歩みを進めていると、バザールを抜け、ついに目的地のアヤソフィアの側に出る。
そこから道なりに歩いていると遂に、、
感動!!Part2
美しいライトアップ、荘厳な佇まい、歴史を感じさせる重厚さ。どれをとっても本当に素晴らしい。ずっとトルコに来たかった理由のひとつを達成することができた。
金曜の夜のため人も多く、周辺は賑やかだ。心地良い気温のため、芝生の上で夜のピクニックを楽しんでいる人もいた。
いやー本当素晴らしい。充実感に満ち溢れながら、次は中を見たいと思って入り口に近づくと、、、
入れない!!!
なんと人が一杯で入れないとのこと。なんたること。ショックではあったが、またいつかトルコに来てリベンジしようと心に誓った。
目的地を失ったので、急遽予定変更。周辺の面白そうなスポットをGoogleマップで検索する。
すると、、あった!!地下宮殿!!(現存する東ローマ帝国の貯水池として最大の物だそう)
めちゃくちゃワクワクする響きじゃァないですか。ジョジョ2部の敵キャラが蘇った場所に似ている。
しかも写真を見る限り、ダンブラウン原作の映画に登場していた場所な気もする。確かめたらやはりそうだった。
映画のファンだったので、余計に嬉しかった。予定変更で地下宮殿に向かう。チケットブースでチケットを買い(約3000円)、中に入ってみると、、、
感動!!!Part3
美し過ぎる。幻想的なライトに歴史を感じさせる柱。繊細な彫刻たち。映画で見た世界がそこにはあった。
気のせいかもしれないが、地下新殿は癒し効果があり、マイナスイオンを感じた。おそらく疲れていただけだとは思う。
地下神殿に満ち溢れる不思議なパワー、人々や文明が生み出す歴史の重みが、ズシリと肩にのしかかるようだった。
来て良かった。
地下神殿を一通り眺め、地上へと戻る。遅い時間帯にも関わらず、街中では屋台が出ており、やたらと焼きとうもろこしが売られている。
焼きとうもろこしといえば、日本の屋台や夏の代名詞だと思っていたので、トルコのイメージはなかった。
意外と多くの人がトウモロコシを買い、それを歩きながら食べている。街中には、トウモロコシをかじる人、香辛料やタバコの匂い、夜の冷えて張り詰めた空気。やたらと大きくて怖い犬たち。。
これこそ旅だよなぁ。
街中を抜け、しばらく歩くとボスポラス海峡にたどり着いた。美しい夜景に、しばし見とれる。
そして最後の目的地である、タクシム広場を目指そうとするが、なんと歩いて45分であることを知る。
もう時間は23時。異国の地で1人ウロウロ歩くのはもちろん危ないし、基本的には絶対やめた方が良いのだが、周囲の雰囲気を見るに、経験と感覚的には大丈夫そうだった。(真似しないで下さい)
さらになんと、マップのルートを見てみると、美しい夜景の主役である橋を歩いて渡れるみたいなのだ。
これは歩けと言われている。歩かなければならない。夜のピクニックだ。
迷いなく歩き出したのち、橋の横を通って中間地点まで辿り着く。
中間地点で橋の上部に登り、船を下に見ながら橋を渡り続ける。
橋の上では、人々が魚釣りをしている。高跳びの棒くらいある釣り竿を巧みに使いこなし、結構な数の魚を釣り上げていた。
中には母と子どものペアもおり、絵画になりそうな光景だった。橋を越え、タクシム広場まで向かっていると、交差点前で3人の女性が何やらウロウロしている。
その内の1人が話しかけてきた。
イェスと答えると、そのまま流暢なトルコ語で話しかけてきた。何のための確認だったのかはさておき、意味を推測して聞いてみた。
どうやら、おばあちゃんが横断歩道を渡れないほど足腰が弱く、タクシーを呼んで帰りたいようだ。だから、マネーをくれと言っているようだった。
これはおそらく詐欺だ。
第一おばあちゃんは、僕が遠くから歩いてきた時に普通に歩いていた。そもそも、足腰が悪いのであれば、なぜこんな遅くにここまで連れてきたのか。
泣く演技も入っていたのだが、これは詐欺に違いない。詐欺でなかったら本当に申し訳ないのだが、自分の身の安全もかかっている。
昔、上海でこの手の話に同情してついていった結果、軟禁された経験があるのだ。
トルコ語で話しかけてきたことを利用し、何を言っているのかわからないと答え、その場を後にした。
これまでの経験上、こうした出来事に遭遇すると、その後ロクなことがない。
タクシム広場を目指すべく歩いていたが、その先の道もどうやら人があまりいなさそうで、嫌な予感がした。
自分のセンサーが引き返せと伝えているのがわかった。そこで、ガラタ塔付近で引き返し、道中でタクシーを捕まえてホテルに帰ることにした。
しかし嫌な予感は的中し、AIの忠告を忘れていた僕は、その後そこそこめんどくさい目に合うのだった。
③に続く
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