キングのイマジネーション

王様になるために想像しよう
わたしの欲求が満たされるべきものの、
究極のSELECTIONについて
いいかい、どたまの中の細胞どもが悲鳴をあげるまで想像し尽すんだ

わたしが座るべきチェアーの心地よさをとことん追求するために、さあ想像せよ
(貧弱なおまえの脳味噌により必死に考えたことはいったいなんだい?)

それはわたしが今までに座ったことのない、
「座った感覚のない椅子」
まるで空気イスなのではないかと錯覚するほどに、尾てい骨に負担のかからない椅子
それなのに、体の中から疲れを癒してくれるそんな椅子

わたしが聴くべき最高の音楽をとことん追求するために、さあ想像せよ
(おまえの卑しい脳味噌で考え出したものはいったいなんだい?)

それは聴こうとしなくても自然に耳に入ってきて、心地よい感動を与えてくれる洗練された音楽
まるでドレミのドの音も知らないロバが、
涙を流して聴くようなそんな音楽

わたしが味わうべき素晴らしい食事をとことん追及するために、さあ想像せよ
(おまえのいじきたない脳味噌が必死に考え出したものはいったいなんだい?)

それはいくら食しても飽きのこない良質な食事
まるでサバイバルの最中、飢餓で倒れた者の前に美しい女神が現れ、与えてくれた食事のように美味しいもの

さあ 想像しよう 決して目を開けずに
ほら、君は今キングだ

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