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ひっきーのうた

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ひっきーのにっき【文章を書くことと、絵を描くこと】

ときどき
無性に
静かに当たり前のように
水を飲み始めるときがある
その水は私にとって「文章を書くこと」だ

言葉は乾燥したこころに
潤いをもたらす
それを誰がみるのか
だれが評価し
だれが喜ぶのだろうか?
きっと
前に進もうとするわたしという人間が
最もその言葉たちを必要とし
楽しんでいるのだ

大人になると
泣いたり笑ったり怒ったり
そんな感情を素直に外に吐き出せなくなる
だから言葉というもの

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ひっきーのにっき【たとえ遠回りのようにみえても】

ひっきーのにっき【たとえ遠回りのようにみえても】

たとえ遠回りのようにみえても
決して逃げ出さずに
自分自身でみつけるんだ
真実はいつも自分の中にある

たとえ辛くて闇の中にいるようでも
自分を決して投げ出さずに
自分を信じるんだ
正解はいつも自分の中にある
いつだって平安は自分の中にあるんだ

何年経っても
何十年経っても 
前に進むことをやめないで
小さな気づきも大事にするんだ
いずれ光は差し込むのだから

大切なのは光の中にいることではなく

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ひっきーのにっき【空の色は】

ひっきーのにっき【空の色は】

日が沈んで
間もないころの海

いや、空だ
今日の主役は空だった
こんな色は初めてさ
こんなにも、たった数分で
変わりゆく空の色を
眺めたことはなかったんだ

赤と青が混ざり合った紫のような色が
それとも水色と灰色とピンクと
いや、言葉にするのは難しいよ

とにかく変わりゆく空の色は
空にとっては珍しくもなんともないんだ
ってことを
空と時間が教えてくれたのさ

ひっきーのにっき【絵は心だ】

ひっきーのにっき【絵は心だ】

絵は理屈じゃない
心だ
心の目で描き
心の目で見るんだ

絵は見映えを意識するものではなく
見えないものを
映し出すものだ

絵はしずかな感動と
微笑みと
涙をあつめてくれるものだ

そう、だから
怖がるのは損だよ

思い切って線を引いてみたら
どこへでも行けるんだ
なんにだって、なれるんだ

今すぐに行こうよ
自分の心を探しに
誰かの心を探しに

ひっきーのにっき【過去には戻れない】

ひっきーのにっき【過去には戻れない】

絶対に戻れない場所
それは過去だ

時々ふと、幼い頃の懐かしい思い出に
浸り、しばらくタイムスリップして
しまうことがある。

ベッドに仰向けに寝て、目を閉じて
思い出に浸る。
そんなことをしている自分って、
なんだか変な人みたいだ。
でもそんな、深い沼に沈んで
今を通り過ぎる時間も、単純に無駄だとは思えないのだ。

あの頃の懐かしい記憶
もう二度と戻れなくて
もう二度と行けなくて
もどかしいを通

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ひっきーのにっき【本能の赴くままに】

ひっきーのにっき【本能の赴くままに】

海岸に
シラサギの一種であるコサギ(たぶん)
がいた

白いきれいな鳥
コサギはじっと立って海をみつめていた
魚を待っていた 
ただひたすら

ちょんちょんと
少し上品に歩くコサギ
海の中をみつめていたかとおもえば
突然
ばさばさっと水の中に入って魚を捕らえる
一瞬のはばたき

コサギは
常に獲物を探していた
食べること
生きることが大切で
それ以外のことになんか興味がない
みたいに
根気

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ひっきーのにっき【窓を開けるのは】

ひっきーのにっき【窓を開けるのは】

朝になった
窓を開けようとしたけど
外は快晴で
きっと今日も鳥の声が響き渡り
車の走る音が聞こえるはずだ
家の少し遠くの方で行われている工事の音が
聞こえてくるはずだ
日常のスタートにふさわしい
さわやかな風が入ってくるんだ
朝の清々しい空気を吸うのは好きだけど

でも、今朝に限っては
窓を開けるのは
もう少ししてからにしよう
昨日の夜の考え事の続きがあるから
もう少しだけ自分の殻に閉じこもっ

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ひっきーのにっき【まだ知らぬ自分に会いにいくために】

ひっきーのにっき【まだ知らぬ自分に会いにいくために】

わずかに光の射し込む
薄暗い部屋のドアを開けたとき
そこには過去の自分がうつむいて座っていた
壁にもたれかかり、ぴくりともしない

動いているのは
ただ今この部屋に入ったばかりの自分だけ
だった

***

苦悩と苦難を乗り越えて
ぼくはやっと解放された

苦悩は必要だったのだ
苦難は必須だったのだ

これからも色々あるだろう
でも本当の自分という未知の世界に
向かって歩くとい

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ひっきーのにっき【朝のさえずり】

ひっきーのにっき【朝のさえずり】

音楽を聴こうと、ぼくはイヤホンを
耳につけようとした。
そのとき、
ちょうど鳥のさえずる声が、きこえてきたんだ
開いた窓から風と一緒に入ってくる鳥の声

ぼくは音楽を聴くのをやめ、
しばらく、その声に耳を傾けてみた 
さえずりはいったん終わり、そしてまた
始まる
なかなか賑やかで美しいハーモニーだ

ああ、もっともっと聴かせてくれないか
そして朝をもっと君たちのさえずりで
いっぱいにして欲

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ひっきーのにっき【海がやってきた】

ひっきーのにっき【海がやってきた】

海がやってきた
とつぜんだった
こちらから向かうつもりだったのに
もう、来てしまった!

迫りくる大海
あまりにも突然で、音もないくらい

波は結構な大波で
ぼくのこころは乱される
怖くて目を開けていられないのに
なんだか不思議と気持ちは軽い

覚悟を決めて受けてしまえば
受け入れることは簡単だった
ただぼくはいつも、
弱い心に押しつぶされそうになるだけで
来るものはさほど厳しくはなくって

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ひっきーのにっき【夢の思い出忘れるために】

ひっきーのにっき【夢の思い出忘れるために】

夢の記憶がよみがえる
どうしてもゆけない世界に
ただ無力で もがく私

どこかの誰かが教えてくれた
夢の世界はきれいでも
面白くもなんともないんだよ
ただあなたが作り出した妄想
ただあなたが眠ったがために作り出された
幻想

それでも
私はやっぱりもがくのだ
あの 懐かしい夢の中に行くために

喉から手が出るほど欲しいのは
心の底から戻りたいのは
頭の中で繰り返すだけだからだと
知って

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ひっきーのにっき【わだかまりを残したまま】

心の中に、わだかまりがたくさんある。
色んなわだかまりを残している。
わだかまりを捨てるための解決策はたくさんあるはずだが、それがなかなか出来ないで
何年も残ったりしている。

心の中のあらゆるわだかまりが、時々いっぺんに襲ってくる時がある。
しかし、不思議なことに、なぜかそのわだかまりを味わうことで、生きていることを実感しているようにすら感じるのだ。

むしろ、心の中にわだかまりが無くな

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ひっきーのにっき【新しい場所で】

ひっきーのにっき【新しい場所で】

引越しをして、新しい土地へ来た。
飛行機で1時間程で着くけど、まるで別世界だ。

ここの人たちは、前の人たちとはまた違う。
いい悪いではない。
「また別の世界」の人たち。
知らないことがある自分に出会うと、わくわくするんだ。

肌に感じる風がやわらかい。
カラスの鳴く声がちょっと違う。
みどりが多く、空き地もたくさん見られる。
知らない景色がある。

アパートの水圧も違うし、
隣の部屋の物音も

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ひっきーのにっき【ことばの力】

こんな混乱の時だから、自分の好きなことばを
大切にしたい。
自分が大事にしていることばや、信念などを時々、思い出してみたい。

自分の中に、これまで蓄えておいた言葉や知識を、今一度かみしめてみる。静かに、自分に戻る時間を作ってみる。

誰かに、自分の素直な気持ちや考えを伝えてみる。身近な誰かを助けるために、自分のことばで応援する。

すると自分はこんな人間なんだ、とか、
こんな言葉にいつも守られて

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