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#52人にどう思われているのかが不安で仕方ない人へ~馬との交流からの学び~


こんにちは、人馬交流分析士のりょーじ(@Horse Value)です。人馬交流分析って何?りょーじって誰?それをやって何になるの?という疑問への答えは#1をお読みください!

 さて、#31~#33で交流分析についてお話してきたのですが、今回は一回お休みにしましょう。お悩みに答えていきたいと思います。

 #8~#27でまとめてたくさんのお悩みについてお話してきて、なかなか気にってもらえていたので、今回のように何回か一回お悩み相談をしていきたいと思います。

 お悩みはDMやメッセージなどで送ってください!個別に丁寧にお返しする、もしくはnoteに載せていいよ、と仰ってくれる人のものはnoteに載せていこうと思います。

 さあ、今日のお悩みはこちら!
 「人にどう思われているのか、気になります…

 僕もそうです。気にしないようにしようと思っていても気にしてしまうし、人から評価されることってやっぱり嬉しいし…そもそも別に悪いことじゃないのかな?と思ったりしますよね。ではそんな所も含めてじっくりお話していきましょうか!

 今日のラインナップはこちら!
・他人の意見は気にするべき?気にしないべき?
・他人の意見をどのように取捨選択すべきか
・馬との交流におけるネガティブなフィードバック

他人の意見は気にするべき?気にしないべき?

 そもそも人の目を気にする、というのは間違ったことなのでしょうか?#46~#49でお話してきたことはその参考になると思います。#49でお話ししたジョハリの窓を思い出してください。

 この図を見たら分かるように「自分」とは自分の知っているものだけで成り立っているわけではありません。自分が気づいていなくて他人が知っていることはたくさんあるわけですから、そこを知るためには他人から意見を聞くことは大切です。

 では、このお悩み「人の目線が気になる」は扱う価値がないお話なのか、というとそうではありません。

 他人の意見ばかりを気にしてしまう、どう見られているのかが気になってしまう、ということは自分の可能性を封じ込めてしまうものです。

 そもそも、なんだか気になってしまって聞く他人の意見ってしっかり聞いて自分の役に立てているのか、というとそうでもないと思います。そして、このジョハリの窓の考え方は相手が正直でフラットで愛を持ってフィードバックを与えてくれている、ということを前提にしているので、そんな人ばかりではない、ということも考えなくてはいけません。

 自分にある程度自信があって自己肯定感が高い状態の時は他者からの意見を受け入れる、ということをしても良いと思いますが、自己肯定感が低い状態の時にはそれを受け入れる、ということは機能しない場合があります。

 つまり「他人の意見は気にするべき?気にしないべき?」に答えるとしたら、状況によって、相手によって、言われた内容によって取捨選択しましょう、という答えになってしまいます。

 ある意味それだけ難しいことなのです。

どのように意見を取捨選択すべきか

 
  では受け入れるか、受け入れないかはどのように決めたらよいのでしょうか?僕が思う答えはシンプルです。ポジティブなもののみを受け取る、ということで良いと思います。

 もちろんネガティブな意見を言ってくれる人、というのは大切な存在です。正しく受け取ることができれば自身を成長させたり、気づきを得たりすることができます。

 とはいえ、相手がただレッテルに囚われて物事を言ってきたり、立場を守るために言ってきたりするケースもありますので、そのようなものは受け取る必要が一切ないのです。

 なので、シンプルに考えるならポジティブなもののみを受け取っていく、ということで良いと思います。その上で、聞いておこうかな、と思えるときにネガティブな意見も聞いていけば良いと思います。

 実際に聞くときには、できるだけ冷静な頭でいてください。ネガティブなことを言われたら誰しも感情が高ぶります。でもその感情が通り過ぎていくのを待って何を言われたのかじっくり考える、ということができればより良いのです。

 交流分析を使って考える、ということはその冷静さを可能にする客観的視点を与えてくれるでしょう。そして、大切なことは、その交流の中で自分が持つ感情、自分が自然とどんな自我状態になるのかに注目しつつ、相手の感情や仕草なども観察することです。

 相手がCP(批判的親)だな、と思う場合は大概受け取る必要はありません。相手はその人のルールを自分に押し付けてきているだけだからです。また、その人を観察すると、その人自身の恐れを感じる場合もあまり耳を傾ける必要はないでしょう。相手は支配されたくない、とか恐怖から逃れるための方法としてネガティブな意見を言ってきている可能性があるからです。

 このように、意見をもらいながら相手と自分を冷静に視る、という視点はこの取捨選択において大切になります。自分自身の自我状態としてはA(大人)でいると冷静に意見を聞きやすいし、相手も冷静に意見を言いやすいかもしれません。

馬との交流におけるネガティブなフィードバック

 このお悩みについて、馬から得られる学びについてお話していきましょう。馬はものすごく素直にネガティブなフィードバックをしてきます。特に、乗馬の初心者の時に馬に乗ると特にそれを感じることが多いと思います。

こうやって耳をぎゅっと絞っている馬は怒ったネガティブフィードバックの状態です

 人間が自信のない状態で何かをやってもらおうとしても、馬は「嫌だよ」とネガティブなフィードバックをしてくることが多いからです。思い通りに馬を動かすことができない、というのはそういうことが起きている状態です。

 Horse Valueで行っている「Horse Mirroring Session(馬研修)」では馬を触ったことのない参加者の方にでも、いきなり馬と一緒に歩いてもらったり、乗って操作してもらったりします。もちろん僕たちはプロですし、馬のことを熟知しているので危険はありません。

 それでも恐怖心が多少ある中で遠慮がちに馬に指示を出しても、馬はなかなか言うことを聞いてくれない、つまりネガティブなフィードバックをしてくる、という状態が起こるのです。

 参加者の方に後々感想を聞くと「そんな馬の素直な反応に最初はすごく傷ついた」と言われることがあります。そんな素直な忖度のないフィードバックは、人間同士では気を遣いあうのでなかなか得られないからです。

 そして、人間からのネガティブフィードバックとも少し違う側面があります。ここまでのnoteでお話ししたように、馬という生き物は「今、ここ」を生きているし「他者の鏡」のような存在だからです。だからこそ、その起こっていることへのフィードバックは価値あるものです。

 例えば研修の中で起こる馬のネガティブフィードバックは、参加者の方がその理由に気づいて在り方を変えることができればすぐに起こらなくなります。馬はただ参加者の方に「今、ここで」「反射的に反応して(鏡になって)」フィードバックを送ってきていただけで、別に皆さんのことが本能的に嫌いというわけではないからです。

 さっきお話ししたように「馬から拒否された感じがして傷ついた」というのは大きな勘違いなわけです。人間同士だとレッテル貼りをして人間性を否定してくる、ということが実際に起こるのであながちそう思って傷つくことが間違いだとは言い切れませんが、馬との体験では言い切れます。


 馬はただ、今のあなたが嫌です、というフィードバックをしてきているだけであなたが変わればすぐに大丈夫になります。人間性が否定された、と思うとしたらあなたの受けとり方によるものです。

 研修の中では実際に在り方を変えることで馬が変わることを体験して、自分が否定されていたわけじゃないんだ、という感覚を体験してもらう、ということが行っていただけます。相手のフィードバックをもらう、ということを正しくできるためには、その受け取り方を知っていることが大切なのです。

 そんな風に受け取れない、ということであれば割り切ってポジティブなフィードバックだけを受け取れば良いと思います。

【お悩みへの答え】他人から意見をもらう、ということは基本的には良いことなので行った方が良いです。とはいえ、それを気にしすぎる人は「ポジティブなものだけを受け取る」というルールでいいと思います。余裕がある人は、ネガティブなフィードバックを受けるときに交流分析を使いながら自分と相手を観察して、そのフィードバックをどのように受け取るかも含めて取捨選択できるようになりましょう。

※馬との交流体験はこの悩みを持つ人に是非受けていただきたいです!※

 明日も一日頑張りましょう!


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