広報＝広く報ってもらうということ

僕はnoteを書いている。

なんで「書いているのか」を改めて考えてみると、結構難しい問いだと思う。僕にとって「書く＝表現」であり、何かを生み出したい / クリエイトしたいという欲求が根本なのだ。だからこそ「文章」というフィールドにおいて僕が最も気を遣っているのは、その「文章」のクオリティだ。質はあくまで自分が決めている。自分にとって納得いくものでなければ生み出す意味がない。人によって価値観は違うけれど、僕の場合は、未完成なものを生み出すわけにはいかないと考えているのだ。（もちろん人間としての僕は全くもって未完成です。あくまでそのときに自分自身が納得している＝完成している、と思うものを創ることにこだわっているのです）

そんな自分にとって「発信する」というのは、ある意味別個のテーマである。納得いく表現ができれば良いということは、自己完結も厭わないということのはず。ところがどっこい、僕はnoteという手段（インターネットという世界）を知り、無料ないし安価なコストで他者と繋がれるという可能性に気付いてしまった。

僕が生み出したものを他者に認めてもらったら、それは価値だ。

不思議なもので、あれほど自己完結にこだわっている自分も、油断すると価値の最大化に躍起になってしまう。長い時間をかけて書いたnoteにリアクションがないとしょんぼりする。インフルエンサー諸氏に嫉妬することもある。アンディ・ウォーホルは「誰もが15分間なら有名人になれる」という名言を残しているが、形振り構わずフィーチャーされたいと願ったのは、正直一度や二度ではありません。

ただそもそも、価値の大きさを測るのはなかなかに難しい。PV数、スキの数、フォロー数、売れた金額はあくまで目安であり、それを追求しすぎると表現そのものに支障が出る。表現の質が下がってしまったら、僕は僕に納得 / 満足できなくなってしまう。そうなったら表現する意味はない。

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その上で、広報ということについて語ろうと思う。

実は明日（2019/8/1）、都内で広報勉強会を企画している。僕自身広報という仕事にしっかりと携わったことがなく、分からないことがあまりに多い。そんな悩みを人事繋がりの有志に共有したところ、今回の勉強会に行き着いたという経緯だ。10名程度の方と共に学べるのを楽しみにしています。（直前ですが、ドタ参大歓迎です。詳しくはFacebookページをご覧ください）

広報を文字通り捉えると、広く報（し）ってもらうことだ。世の中の個人あるいは法人のほとんどが無名の存在であり、売上や採用への好影響を望むべく自分たちのことを報ってもらおうと動いている。でも、実際に、世の中のどれくらいのサービスやプロダクトが「広く報られる」価値があるのだろうか。それは製品がコモディティ化しているということでなく、もはやマス向けのプロダクトはあまり意味ないのでは？という点における提起だ。

そしてこの時代はリスクマネジメントに配慮せざるを得ない時代だ。炎上リスクを踏まえると、誰もが有名人になりたいわけではないだろう。「そこそこで良い」「分かる人だけ分かれば良い」「SNSやサロン内の繋がりだけで完結しても良い」でも良いじゃないかと思う。つまり場合によっては、「広報（広く報らせる）」でなく「深報（深く報らせる）」という手段を取った方が良いのでは？というのはあながちズレた考えではないと思っている。

広報に携わる人にとっては、別に大したイシューではないのかもしれない。あるいは「どっちだとしてもやることほとんど変わらない」と言われるかもしれない。でも僕はちゃんと知りたい。広報の本質を理解できない限り、僕自身の視点をマクロ / ミクロに行き来できない。

一部の有名人だけに許される「ファンクラブ」や「ラッキーに期待すること」だけが我々の生きる道ではないはずだ。

広告ではない、広報のあり方。
時間をかけてゆっくり探っていきたいと思う。

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最後に改めて告知です。広報勉強会 開催概要は以下の通りです。もし「奇跡的に行けるよ！」という方がいればぜひご参加ください。

◆開催日時◆
8/1(木)19:30〜21:00
　
◆開催場所◆
Retty株式会社
東京都港区三田1-4-1 住友不動産麻布十番ビル3F
（「赤羽橋駅」より徒歩10分、「麻布十番駅」より徒歩10分、「芝公園駅」より徒歩9分）
　
◆登壇者◆
古賀 圭一郎さま（株式会社PR Table コンサルタント）
　
◆内容◆
・そもそもPRとは何か？
・広報・人事担当者の役割とは？
・企業におけるインターナルコミュニケーションの重要性とは？
・「人」に選ばれるための表現方法
　
◆勉強会 参加対象者◆
・広報やPRについて学びたい方
・人事担当者
・企業ブランディングに関心をお持ちの方

◆参加費用◆
無料（当日は2枚名刺を持参いただきますようお願いいたします）

◆イベントページ◆
https://www.facebook.com/events/2448785128684736/

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