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グランドシネマサンシャイン池袋のIMAXレーザーGTは最高だった(映画「DUNE/デューン 砂の惑星」を観て)

映画「DUNE/デューン 砂の惑星」は、グランドシネマサンシャイン池袋のIMAXレーザーGTで観るべきだ。

世の中に「絶対」はないけれど、これは「絶対」だと言える。(遠方のため物理的に行けない / 行かなかったという方、ごめんなさい……)

めちゃ大きなスクリーンの上下幅いっぱいに描かれた砂の世界は、迫力満点。それだけで高い金額を支払った価値があった。NetflixやAmazonプライム・ビデオで「映画を観る」ことが当たり前になった今日において、やっぱりこれからも映画館での体験っていうのは代え難いなと確信する。(今年「シン・エヴァンゲリオン」や「ノマドランド」を観て確信したことでもあるけれど)

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と言いつつ、話の筋はあまり良く理解できずに終わっている。

事前情報を全く頭に入れていなかったことと、若干の寝不足が重なり、前半は不覚にも何度か船を漕いでしまった。

SF作家のフランク・ハーバートによる原作がベースとなり、これまでも何度か映像化が試みられている。2021年という時代背景もあり、配役には様々な観点が配慮されたような感覚も(まあ露骨に)あった。ストーリーにのめり込むというよりは、「この映画はどんな風に作られたのだろう」という制作側の気持ちになってしまった。(僕があまりSF映画慣れしていないだけで、多くのお客さんはストーリーに没頭していたはず)

……と理由なしに後ろ向きなことを言ってもモヤモヤさせてしまうと思うので、個人的にしっくり来なかった点を3点ほど挙げてみる。

・ティモシー・シャラメさん演じるポールの全能感(これ系の映画だと、もうちょっと身体能力など「弱い」部分があっても良かったのでは?)
・砂、剣、宗教、正夢などの設定(あまりに数多く散らされており、本作だけでは回収し切れていない部分も多くてモヤモヤしてしまった)
・残虐なシーンが、残虐な形で描かれない(残虐性の高いシーンを求めているわけではないのだが、すごく中途半端に画角からフェードアウトされていて、制作側のちょっとした「ズルさ」を感じてしまう)

そんな批判さえも霞んでしまうくらい(というか自分で書いていて的外れでは?と思わなくもない)、映像の素晴らしさは圧巻だった。

特に砂虫(サンドワーム)と羽ばたき機には痺れました。

めちゃくちゃ凶暴というか、どんな人間も砂虫(=自然)の前では無力であるということを思い知らされるような、象徴的な描かれ方がされている。

トンボのような羽ばたき機も、まさにトンボ!って感じで。あの振動しているところに間違って指を挟んだら、あっという間に指が切断されてしまうよなあというような恐ろしさを感じました。(←こちらもまた、的外れな感想ですね。でも羽ばたき機が出現するたび、そんな「痛み」を想像してしまったのです)

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ということで映画の感想をざっくりと箇条書きすると、

・映像が圧巻。(行ける人は)グランドシネマサンシャイン池袋のIMAXレーザーGTでの鑑賞をお薦め
・話の筋を多少は頭に入れてからの鑑賞がベター
・ティモシー・シャラメさん演じるポールのキャラクター解釈は、結構意見が分かれそう

という感じ。2023年にパート2の公開も決定したようで、また「あの映像美」を味わえるのだと思うとワクワクする。

映画館で観るべき映画なので、気になる方はぜひ劇場まで足を運んでみてください!

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