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ばいきんまんが主役に躍り出たら(映画「それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン」を観て)

4年連続のアンパンマン鑑賞、今年も備忘録を。

昨年にも増して、今年はばいきんまんにフィーチャーされていた。

副題に「ばいきんまん」の名前が記されており、これは歴代のアンパンマン映画を確認すると、1990年公開「それいけ!アンパンマン ばいきんまんの逆襲」以来のようだ。

若干大人にも媚びているかなと思いつつ、ばいきんまんファンにはたまらない一作だといえるだろう。

「それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン」
(監督:川越淳、2024年)

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今回の映画で明らかになったのは、人事採用の領域でいうならば、プロフェッショナル人材としてあまりに高すぎるばいきんまんのスキルの能力の高さだ。

異世界に入り込んでしまったばいきんまんは、そこで出会った少女を助けるために人肌脱ぐわけだが、最恐の敵・すいとるぞうの圧倒的なパワーの前に手も足も出ない。

そりゃ、そうだろう。ばいきんまんの持ち味といえば、彼がつくる武器(ロボット」なのだが、ばいきんまんは身ひとつで異世界にきてしまったので、すいとるぞうには手も足も出ない。

異世界ではのこぎりもとんかつもない。だが、目に入った鉄を溶解し、型にはめて道具をつくる。そのうえで木製の「だだんだん」を組み立てて完成させるわけだが、たった1日でやり遂げてみせる。しかも“見習い”としてのルルンにも経験を積ませるというリーダーシップも発揮してみせた。

プロマネ兼エンジニア兼プログラマーとしてスキルを如才なく発揮したうえで、リーダーシップも垣間見える。プロジェクトが失敗しそうになれば、迷いなく競合他社(アンパンマン)にサポートを要請する潔さ。

自分の身を投げ打ってまで、プロジェクト(すいとるぞうを倒すこと)に本気になれるばいきんまんの姿に、「ああ、本当は良いところあるんだよなあ」とほろり涙する人も多いはずだ。

本作は、アンパンマン映画でありながら、ほぼ主役はばいきんまんである。年に1回のみ上映されるアンパンマン映画で、作り手の粋、そしてばいきんまんというキャラクターへのリスペクトを感じる。

凄腕エンジニアのばいきんまんの姿を、とくとご覧あれ!

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ちなみに2021年8月12日が長男(当時3歳)と次男(当時0歳)の映画館デビュー。もちろん最初はアンパンマン映画だった。

次男はまだ3歳だが、長男と一緒に……ということで、わりと多めに90分近い映画も付き合わせてしまっている。改めてアンパンマン映画を鑑賞して、3歳児にはこれくらいの“トレーニング”から始めた方が良いなと思った次第だ。

アンパンマン映画を観るのは、あと1〜2回くらいになるだろうか。年々進化するアンパンマンシリーズに思いを馳せつつ、ゆっくりと子どもたちの成長を噛み締めていきたい。

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